社員インタビュー】ブロックチェーンの可能性の大きさを世に知らしめたい。裁量権を持って考えられる環境で、より良いプロダクト作りに邁進
こんにちは!Digital Platformer株式会社(以下「DP社」)です 。
今回は、複数の会社でエンジニア経験を積んできた佐々木裕也さんへのインタビューをお届けします。
プライベートで実装するほど、ブロックチェーンがお好きだという佐々木さん。特に関心を持っているのは仮想通貨以外への適応で、現在はアプリチームで「SHIKI」※と「トチツーカ」※の実装を担当。スクラムマスターとしても活躍しています。
※SHIKI:DID(分散型ID)とデジタル通貨発行の機能をメインに、情報配信、ポイントを貯める・使うなど、いろいろな機能を提供できるマルチウォレットアプリを可能とするスマートコントラクトを掲載したプラットフォーム
※トチツーカ:自身の口座からチャージして決済できる「トチカ」、一定の条件を満たした場合に付与されるポイント「トチツーカポイント」、自治体から付与されるポイント「トチポ」を使用することで地域でキャッシュレス決済を行えるデジタル地域通貨アプリ
「思っていた社風と良い意味でギャップがあった」という佐々木さん。入社後の業務内容や魅力の他、DP社の雰囲気についても語っていただきました。ぜひご覧ください!
開発グループ アプリチーム 佐々木裕也
教育アプリからブロックチェーンを活用した電子マネー、ロボットまで幅広く開発を経験。2024年12月よりDPに参画し、技術とプロダクトの両面から“良いものづくり”を追求している。
「1番ユニークなプロダクトだと思った」DP社へ
――佐々木さん、今日はよろしくお願いします!まずは、DP社に入られるまでのご経歴についてお話いただけますか?
佐々木:過去に5、6社を経験してきています。教育用アプリの開発に携わったのがファーストキャリアで、直近ではブロックチェーンをバックエンドに使った電子マネーサービスを作っている会社や、ロボットを扱っている会社で働いてきました。電子マネーサービスを作っている会社ではバックエンド、アプリとフルスタックでしたし、ロボットを扱っている会社でも「ソフトウェアエンジニアリング分野は全部やる」といった具合に、手広くやってきました。開発部隊が小規模だったため、何でもやらざるを得なかったともいえるのですが。
――小規模だとありがちな話ですよね。ご自身としては何でもやりたいタイプなんですか?
佐々木:そうですね。DP社に入る前の面接でも「何でもやりたい」と話しました。特にブロックチェーンが好きで、趣味で実装してみることもあるんですよ。
――そうなんですね!専門的に学ばれたこともあるんですか?
佐々木:いえ、独学ですね。父がコンピュータ好きで、家に古いコンピュータが転がっているような環境で育ったのが興味を持つきっかけだったのかなと。ただ、あくまで趣味であり、仕事にするつもりはなかったんです。元は小説家志望で、大学も文芸学科に進んだのですが、仕事としては芽が出ず……。自分にできることとして、趣味を仕事にしたという感じですね。
――そうだったんですね。DP社を知ったきっかけは何だったんですか?
佐々木:転職サイト上で声をかけていただいたのがきっかけです。
――「話を聞いてみよう」と思った理由は何だったのでしょうか。
佐々木:ブロックチェーン、ステーブルコイン、分散型IDといった事業内容ですね。仮想通貨以外にブロックチェーンを適応しようとされていることに興味を持ち、「話を聞いてみようかな」と思う決め手になりました。
――趣味でブロックチェーンを実装するほどお好きなんですもんね。佐々木さんにとって、ブロックチェーンのどこがそこまで魅力的なのでしょうか。
佐々木:仕組み自体はシンプルなのに、大きな可能性があるところですね。簡単なのに、ビットコインが出てくるまで誰も思いつかなかったことだというのも、好きな理由かもしれません。ただ、現状はブロックチェーンといえば仮想通貨という感じで、それ以外の適応が広がっていません。仮想通貨が流行っていたとき、「ブロックチェーンに興味がある」と話したら、「ああ、仮想通貨ね」と言われて嫌な思いをしたことがあるんです。個人的にブロックチェーンの可能性を知らしめたいという思いがあり、DP社はまさにぴったりな会社でした。
――他に候補となる会社はありましたか?
佐々木:ありはしましたが、DP社以外は仮想通貨を扱う会社でしたね。私が転職活動をしていた当時は、仮想通貨以外を扱っている会社はなかったと思います。
――では、DP社への転職を決意した決め手も、仮想通貨以外のことがやれるからですか?
佐々木:そうですね。1番ユニークなプロダクトで、楽しそうだなと思いました。あと、個人的には内定までのスピード感も重視していまして、DP社が1番早かったというのも決め手になりましたね。
――そうだったんですね。内定まではどれぐらいのスパンだったのでしょうか。
佐々木:1回目の面談から1か月なかったのではないかと思います。面談は3回でしたが、最後はオファー面談でしたので、実質2回。回数が少ないからといって面談の内容が薄いといったことはなかったです。
エンジニアの考えを経営陣に伝えられる場がある、開発しやすい環境が魅力
――入社後の担当業務について伺いたいです。
佐々木:入社直後は、「MySov」チームに入りました。その後、人手不足ということでアプリチームに移り、「SHIKI」と「トチツーカ」の実装をしています。あと、スクラムマスターもやっています。私が入ったタイミングで、前任のスクラムマスターの方が契約終了になったため、役目を引き継いだんです。
――担当業務や役割については、選考中から話があった感じですか?
佐々木:いや、なかったですね。ただ、冒頭でもお話したように、自分から「何でもできるし、何でも好きです」「プロダクトに関われることなら全部やりたいです」とお伝えしていたので、まさにその願いを叶えてもらっていると捉えています。MySovチームからアプリチームへの異動も、「いいですよ」と二つ返事で答えました。MySovチームにいたのは2、3か月くらいでしたね。独自機能とのつなぎ込みなんかをやっていました。
――今いらっしゃるアプリチームの仕事についても伺いたいです。チームは何名なんでしょうか。
佐々木:私を入れた6名に加え、オーナーチームから1人プロダクトオーナーを迎えた7名のチームです。私はスクラムマスターとしてチケット管理をしたり、チーム自体の改善に取り組んだりしています。1番わかりやすいところでいくと、パーミッショントークンかな。チーム外からの依頼や、チーム外に許可を得なければならなくなったときに、トークンやブロックを積み上げていって、最後に「これだけ外部の許可が必要だったけれど、なぜなのか」と考える機会を作る仕組みづくりを進めています。どうしたらそれが定着するかなと考えながら試行錯誤していますね。
――なるほど。スクラムマスターとしての役割に加え、ご自身でも開発はされていらっしゃるんですか?
佐々木:はい、しています。
――ありがとうございます。エンジニアとしてDP社で働いていて思う、技術的なおもしろさについてもお聞きしたいです。
佐々木:そうですね。今、アプリチームで行っている、Kotlinマルチプラットフォーム(KMP)を使ったAndroidとiOSのコードの共通化は、刺さる人には刺さるおもしろい仕事じゃないかと思います。
KMPとは、たとえばAPIを使って外部と通信する部分など、OSが関係のない処理をする部分は、Android、iPhone関係なく同じコードで書けるよねという考え方です。UIの処理などはOSによって分かれますが、全体の6、7割は同じコードで書けるんじゃないかと考え、チームみんなで試行錯誤しているところです。特にAndroidエンジニアの方になじみやすいんじゃないかなと思います。KMPは今だいぶ流行っているようなので、我々もこの波に乗ろうという感じで始めました。
導入計画自体は、私が入社する前からあったようで、アプリチームへのジョインのタイミングで「そろそろやろう!」と具体的に動き出したという感じでしたね。
――どなたかご経験者がいらっしゃったんですか?
佐々木:いや、たぶんみんな未経験だったんじゃないかな。中心となって推進してくださる方がひとりいるので、その方を筆頭に、みんなで調べて議論して……といった具合に進めています。
――なるほど。技術のところでもうひとつ、DIDのおもしろさや難しさについても伺いたいです。ブロックチェーンのなかでもDIDならではという話があれば、ぜひお聞きしたいのですが、いかがですか?
佐々木: DIDそのものはブロックチェーンとはあまり関係がなく、分散部分となります。暗号理論の上にあるものになるので、土台となる暗号理論や技術に対する理解が求められるのかなと。私は長く触れているため、ブロックチェーンの仕組みやアルゴリズムへの理解がありました。ただ、DID自体、まだまだ世の中に認知されておらず、何に使えばいいのか、何に必要なのかもわかっていない状況なんですよね。今、プロダクトに落とし込もうとしているのが我々だと思っています。
――エンジニアとして働いてみて感じる、DP社の働きやすさはどんなところですか?
佐々木:裁量権が個々人にある会社なため、やりたいことを割と自由にやらせてもらえる環境だと思っています。
エンジニアの友人から、「業務を切り分け、エンジニアがやる範囲を指定する会社も多い」と聞いていて、「次に行く会社がそういう会社だったらどうしよう」とびくびくしているところがあったんです。実装の方針なども決められる会社でよかったなと思いますね。
エンジニアは、自分がベストだと思ったやり方でものが動くことに喜びを感じる生き物なんじゃないかと思うんですよ。でも、開発チームの要望に対し、上から「そこまで求めていない」とか「それをする予算がない」と言われて、不本意な実装をせざるを得なくなることがよくあるんですよね。
DP社では、経営層に、より良いプロダクトにするためにどうしたらいいと思っているのか、考えを伝えられる機会が週に1度はあるんです。何かあれば直接そこで伝えられるのが、エンジニアが納得いくやり方で開発できる理由なのかなと思います。アジャイル開発をしているため、スクラムマスターとしても話せる場があるのは大事ですね。
経営陣が開発畑の出身かどうかによって、話のしやすさが変わると感じる方もいらっしゃるかもしれません。DP社の代表は開発側の人ではありませんが、開発メンバーの努力を知ってくれていて、私たちのことを信じてくださっている印象を受けますね。
――餅は餅屋にという考え方なんでしょうか。
佐々木:だと思います。「もっと早くできない?」と言われることはありますが(笑)、基本的に開発に関してはエンジニアたちがプロであり、そのプロに一任してくれている感じを受けます。だからこそ、経営陣と開発陣とで衝突が起きないのかなと。
――経営陣に開発側に対する尊重があるということですね。一方、エンジニアの方たちのほうで、職人気質が勝ってしまってビジネス視点に欠けた方向に走ってしまうといったことは起きていらっしゃらないのでしょうか。
佐々木:今のところ独りよがりな考え方になっているエンジニアは見られないですね。「製品としての高み」を目指し、自分の職人としての願望を上手く自制できる人が多いと感じます。
DP社は「どんなタイプの人でもウェルカム」なバラエティ豊かな会社
――入社前後で、DP社に対するギャップはありましたか?
佐々木:金融系を扱う会社ということで、堅苦しい雰囲気の会社なのかなと身構えていたところがあったのですが、実際はまったく違いましたね。ジョークを言い合ったり、雑談で笑い合ったりする声が聞こえるやわらかい雰囲気の会社でした。一敬さん(CEO 松田)も、よく冗談を言うんですよ。
――言われてみると、確かに金融系=堅そうと思われがちなのかもしれませんね。
佐々木:実際、前にいた仮想通貨を扱っていた会社は堅い雰囲気で厳しかったんですよ。
――そうだったんですね。そんなDP社のエンジニアとして「こういう人が向いている」と思う人はどんな人でしょうか。
佐々木:新しい技術や考え方が好きな方、もしくは古い技術を新しい分野に適応させるのが好きな方でしょうか。ブロックチェーン自体も、もうそんなに新しいわけではないですからね。
性格的な面でいうと、割とどんな人でもウェルカムな会社じゃないかなと思います。すでにいろいろなタイプの方がいるんですよ。会社のカルチャーやミッションに共感さえしていれば、どんな方でもなじめるんじゃないかと思います。個人的には、マシンスペックの指定ができる会社だったことも好ポイントだったので、そこもエンジニアの方にお伝えしたいです。
DP社は、最初に想像していたよりも3倍やわらかい!?
――今、佐々木さんが思う課題についてもお聞きしたいです。
佐々木:規模が大きくなってきたことで、他のチームが何をやっているのか見えづらくなってきているという問題が出てきているなと感じます。透明性の確保はスクラムマスターの仕事でもあるため、何とか改善できたらなと思いますね。アプリチームでは普通のスクラム開発をやっているんですが、複数チームで同時にスクラムを実行できるフレームワークがあるので、そこに移行できれば改善できるのかなと考えていますが、今はまだ手が回っていないです。今、アプリチームはアプリしか作っていないんですが、やはり機能横断的なチームが1つあればプロダクトが1つできるチーム構成がベストなので、そこを変えていけたらいいなと。
――課題解決とは別に、佐々木さんが今後やりたいことは何ですか?
佐々木:音楽業界の著作権管理、印税の新しい仕組みをブロックチェーンで作ろうという話が出ていまして、個人的にも興味があります。
――まさに佐々木さんの興味分野である「暗号通貨以外へのブロックチェーンの適応」ですね。
佐々木:そうなんです。これからも暗号通貨以外のプロダクトに携わりたいですね。
――応援しています!最後に、この記事を読まれている方にメッセージをお願いします。
佐々木:繰り返しになってしまいますが、「DP社は今ご想像している3倍はやわらかい雰囲気の会社ですよ」と伝えたいです。HPを見る限り、ぱっと見堅そうじゃないですか(笑)。何となくハードルの高そうな会社だと思われているかもしれませんが、全然そんな怖い会社じゃないと知ってほしいですね。関心を持ってくださった方は、ぜひ実際の雰囲気を知りに来ていただきたいです!
――ありがとうございました!
今回は、複数社を経験してきた佐々木さんへのインタビューを通して、当社の雰囲気やエンジニアとしての働きやすさについて紹介しました。
この記事を読んで、少しでもDP社について知っていただけたら嬉しいです。
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