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組み込みエンジニアって、何する仕事?実は身近なあれも、組み込みエンジニアが作っている!

皆さんは「組込制御開発」と聞いて、なんのことだかわかりますか?

「組み込みエンジニア」と聞いたらどうでしょうか。何を作っているエンジニアか、想像できますか?

その領域に携わっていない限り知らない方がほとんどだと思います。「Webエンジニア」や「ITエンジニア」はよく聞きますが、組み込みエンジニアと言われると、なんだかピンとこないですよね。

でも実は、私たちの日常に深く根差した製品の開発に携わっており、現代を生きる私たちが安全で快適に暮らすために欠かせない技術を扱っている技術者なのです。

私たちテクノプロ・デザイン社(以後、当社)は、日本を代表する製造業の企業様を中心に、AI、制御システム、機構・ハードウェア・ソフトウェアと幅広い領域の設計開発支援をしています。

その中でも近年注力しているのが、組込制御開発と呼ばれるプロジェクト領域です。そしてこのプロジェクトを推進しているのが、組み込みエンジニアと呼ばれる人々。

今回の記事では、これまで組込制御開発はもちろん、組み込みエンジニアという言葉を知らない人でも、どのような技術が使われていてどのような製品を開発している人々のことをいうのか、ご紹介したいと思います。

最新の自動車に欠かせない技術

近年、自動運転技術やコネクテッドカーなど、著しいスピードで技術の進化が進んでいる自動車業界。この領域にも組み込みエンジニアは深く携わっており、安全で安心、そして機能的な自動車の開発にも欠かせない技術がたくさんあります。

その一つとして、自動車にはADAS(Advanced Driver Assistance System:先進運転支援システム)という機能が搭載されています。ADASとは、自動ブレーキや急発進防止、車線維持、車間距離制御システムなど、自動車の安全走行を支える機能や装置の総称を指します。

そしてこれを機能させるために車載用ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)という電子制御コンピューターが車載に搭載されています。自動車のさまざまな機能や装置をコントロールする、いわば自動車の頭脳ともいわれる重要な部品です。

現代の自動車には多い場合には100以上の車載ECUが搭載されており、これが各自動車メーカーが誇るさまざまな先進技術の制御をつかさどる、非常に重要なコンピューターです。

今後、今よりもさらに安全性高く快適な乗り心地で、環境にも優しい自動車を開発するとなると、より車載ECUの処理スピードや省電力性能を向上させる必要があり、その開発向けて自動車メーカー各社がしのぎを削っている状況があります。そしてまさに、この車載ECUの開発を担っているのが、組込エンジニアと呼ばれる人々です。

ECUには用途に応じてエンジン制御ECU、トランスミッション制御ECU、ハイブリッド制御ECUなどさまざまな種類があります。これから、より安全で快適なクルマ社会を実現するためにはECU数の増加によるコスト肥大化や設置スペースの不足、ネットワークの煩雑化など多様な課題が存在しており、各社がその開発に向けてしのぎを削っている状態にあります。

そして当社でも自動車業界で培ってきた技術を利用して、主に大手自動車メーカー向けの車載ECUの開発支援を行っています。たとえば、カメラモニタリングシステムに搭載される車載ECUの組込開発などはそのひとつです。

とくに日本では高齢化の進展や地域公共交通の衰退などを背景に、「誰もが安全・安心に運転できる自動車」の実現が重要な社会課題となっていますが、それを陰で支えているのが組み込みエンジニアなのです。

産業やインフラを守るロボット・IoT

現代においては欠かすことのできないロボット・IoTの開発にも、組込エンジニアが深く携わっています。IoTとはInternet Of Thingsの略で、その名の通り「モノのインターネット」であり、インターネットを介してモノが接続されて互いに情報をやりとりする技術を意味します。

これは家電などを想像するとわかりやすいでしょう。スマホやタブレットから部屋の照明を付けたり、外出先から家電の遠隔操作をしたり、といったいわゆる「スマートホーム」もIoTの技術によって支えられています。

実はこのような技術は家電や自動車など一般消費者が目にするものだけでなく、製造現場やライフラインなど社会のあらゆる場面で活用されています。

たとえば食品製造の領域。

食品業界は人手不足が深刻化している業界の一つですが、それを補うためにロボットを導入して省力化、省人化するといった取り組みが進んでいます。食品工場を例にとると、人と協同で作業を行う協働ロボットや、食品の搬送を行う無人搬送車といったロボットが活用されています。またレストランにおいてはロボットによる無人配膳など、新たな技術を組み合わせた自動化の取り組みが進んでいます。さらにそれ以外でも、とくにモノづくりや製造業の世界ではDXが叫ばれており、「スマートファクトリー」も重要なテーマのひとつ。

製品を生産する工場では、生産性を高めるために、需要を正しく予測した上で生産計画や在庫管理を適切に行う必要があります。そのためにもスマートファクトリー化を進め、センサなどのIoT技術で生産ラインを自動化し、AIによる生産計画や在庫管理の最適化を進めていく必要があるのです。

そしてそのような取り組みには昨今トレンドとなっているAI技術の活用が重要になりますが、AI技術を活用する土台としてビッグデータの取得が不可欠です。ベースとなるデータはどのようにして取得するのか。そこにはセンシング/IoTと呼ばれる領域の技術が使われており、その技術の開発を担っているのが組み込みエンジニアなのです。

具体的にはセンサセンシングという技術が活用されており、センサと呼ばれる感知器などを使用してさまざまな情報を計測し、その情報を収集・分析し活用しています。

この技術は医療や健康管理といった領域、また自動車にも活用されており、多岐にわたる業界で使われています。それを支えているのも、組み込みエンジニアが持つ技術力なのですね。

人々の暮らしをより良く、さまざまな業界に活用される技術

組み込みエンジニアが関わる領域は、自動車や家電など私たちが日常で使うモノから、製造業界から医療業界、社会インフラなど社会のあらゆる場面にわたります。

世の中の暮らしをより快適に、安全にしていくには組込制御という開発技術が欠かせません。あらゆる領域においてこの技術が求められ、今後も組込制御開発に関する高い技術力については、その需要は上がり続けていく見込みです。そんな中、当社でも組み込みエンジニアとしてご活躍いただける方を積極的に募集しています。

テクノプロ・デザイン社の組み込みエンジニア募集

当社では、未来の組み込みエンジニアの方を積極的に募集しています。
当社の研修の中には、約3カ月にわたり組込制御開発の基礎知識やC言語(組込制御開発で主に利用される開発言語)、マイコンボード実習からビジネススキルまで、組み込みエンジニアとして一人前で活躍するための知識を徹底的に学ぶものもあります。
様々な研修が充実しているため、これまでに多くの先輩たちがこの研修を経て、モノづくりのプロジェクトへ進んでいます。

〈配属後の業務例〉
・ADAS(先進運転支援システム)の開発
・ADAS ECUに対し安全技術の考察、検討、実装
・医療ロボット向けコントローラの制御ソフトウェアの設計、開発
・デジタルカメラ向け各種装置制御、アプリケーションソフトウェア開発

ご興味がある方は、是非ご応募下さいませ!

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