インテグリカルチャーが描く未来の実現化に向けて
昨今、食肉や魚介類などのタンパク源や、皮革などの生物由来素材について、環境負荷の大きさ、持続可能性やアニマルウェルフェアなどについてグローバルで課題となっています。
また、プラセンタ、スクアレン、レバニン、脂質成分などの機能性物質も、動物から抽出されるため、同様の状況になっています。
上記の課題の解決策の一つが細胞培養(細胞農業)であり、弊社独自のCulNet Systemは安価な細胞培養が可能なため、動物細胞で構成される食品、皮革をはじめ、様々な分野でご活用頂けることを目指しています。
この度発表(2020/5/7発表)した「細胞農業統一基盤「Uni-CulNet(ユニ カルネット)」」構想の下、2つの商業化ソリューション提供を通じ、CulNet Systemの細胞農業基本インフラとしての普及を推進します。
その結果、培養肉生産・供給による食料自給率改善(食料安全保障問題への一助)やSDGs達成、その先に「持続可能で、多様性のある文化が花開く世界」の実現を目指します!
細胞農業統一基盤「Uni-CulNet(ユニ カルネット)」とは
弊社が描く未来像は、細胞培養インフラの普及により「食の問題が解決され、誰もが自由に広く普及した細胞培養テクノロジーを使って細胞プロダクト(食品、皮革製品、サプリ、化粧品、医薬品等、細胞培養技術で製造できるもの)を作ることができ、その結果、創作意欲にあふれ、地球のみならず宇宙においても人類が持続可能で人間らしい生活を送っている世界」です。
そのため、その未来ビジョンを実現するために「細胞農業統一基盤「Uni-CulNet(ユニ カルネット)」構想を発表しました。
CulNet Systemは汎用性の高い低コスト細胞培養プラットフォーム技術で、将来バイオ領域の基本ハードウェアインフラとして、食品、革のみならず、様々な分野で使用していただくことを想定しており、「細胞農業統一基盤「Uni-CulNet(ユニ カルネット)」は、細胞培養を国内外に広く普及・民主化することを目指す構想になります。ぜひ細胞農業に興味のある企業様・団体様にご参加頂きたいと思っています!
※細胞農業(Cellular Agriculture):本来は動物や植物から収穫される産物を、特定の細胞を培養することにより生産する方法
2つの商用事業化ソリューションで細胞培養インフラの民主化を推進していく
細胞農業統一基盤「Uni-CulNet(ユニ カルネット)」構想実現にあたり、2つのソリューションを準備しています。
1つ目は、個別企業様と個別の商用化目標を設定し、それに向かって目標プロダクトの商用生産までを目指すソリューション「CulNetパイプライン」です。
もう1つは、CulNet Systemをオープンイノベーションによるコンソーシアム形式でCulNetの細胞培養共通インフラ化実現を目指すソリューション「CulNetコンソーシアム」になります。
この2つのソリューションを通じて、国内外で細胞培養の民主化をドライブしていきたいと思っています!
【2つのソリューション概要】
①CulNetパイプライン(CulNet Systemを用いた個別企業様との受託研究~商用化ソリューション)
国内外の食品メーカー様、化粧品メーカー様、製薬企業様、細胞農業スタートアップ様などを対象に、細胞培養製品の商用化生産をゴールに受託研究いたします。
具体的な進め方は、まず弊社にて半年~1年程度の小規模な事前試験を行い可能性を判断頂いた上で、本格研究を実施、最終的にはCulNet Systemを用いた細胞培養製品の生産を目指します。
また、受託研究はStep毎に分かれており、都度継続の判断が可能になっております。 既に大手食肉メーカー様を含む複数社様の受託研究を開始しております。
詳細は下記をご覧ください。
■弊社WEBサイト:https://integriculture.jp/ ※「Product」メニュー内
■サービス内容PDF:https://integriculture.jp/assets/pdf/product/CulNet.pdf
②CulNetコンソーシアム(CulNet System共同技術開発ソリューション)
CulNetコンソーシアムは、将来的に誰もが使える細胞培養インフラとして普及することをゴールとし、CulNet Systemのハードウェア、消耗品および生産・流通方法をオープンイノベーションで開発することを目的としており、この度、下記「5領域」で共同開発頂ける国内外の企業様を募集しております。
<CulNetコンソーシアム募集領域(5領域)>
①標準培養液:既存の培養液(基礎培地)とは根本的に異なる発想でのレシピ開発・規格化
②実機:CulNet Systemの実機を構成する部品群および運用方法の開発・規格化
③培養槽:可食部などの製品を製造する培養槽を構成する要素の開発・規格化
④細胞製品加工:生成物(細胞構成物/培養上清)の加工と安全性を満たすためのプロセス管理要素の開発・規格化
⑤種細胞:畜産資源、漁業資源などから細胞を抽出し、培養を行うための加工プロセス開発・規格化
詳細は下記をご覧ください。
■弊社WEBサイト:https://integriculture.jp/ ※「Product」メニュー内
■サービス内容PDF:https://integriculture.jp/assets/pdf/product/CulNet.pdf
ぜひ、お問合せをお待ちしております。
また、随時研究職(オープンボジション)も募集しておりますのでご興味ある方はご連絡ください!