どちらかというと、自分の判断でGOと思う事は裏目に出がちで
ドン亀と言われるほど覚えが悪い方ではある。
身を以て実感して初めて頭に入る。そうすれば後はアイデアが浮かぶ方(・・と思う。)
前職では主に報道の放送業務の方に籍があったため毎日生放送がある。
この現場では、経験を積んでいくとディレクターとして生放送に携わるのだが
今起きている事と同時進行で番組は進む為、何を取り扱うかの箱はあるが中身が入っていない状態になる。
編集がギリギリで終わる為、その項目前までには手元に流す素材をスタンバイしておかなければならないのだが
いかんせん現場と同時進行である為編集も追い込んで編集する事がデフォルトになる。
社会的な大きな事件等が起こるとそれを取り上げるためにその項目に集中する。
ある時、直前で著名な人が逝去したと一報が入り、その後の項目をすべて変更し
この人を取り上げる内容に変更になった。
用意していた素材の山はすべてその時間の最新情報なので日の目を見る事は無くなるわけだが
番組のプロデューサー判断で変更になる。生放送なのでスタジオの出演者の会話次第では
流し終わったものを再び流してなんてことも多くあり気が抜けない現場だった。
先述した著名人の時もそうだった。電話でその人物ゆかりの人との会話を生で流し
たはいいが、色々な思い出話に話が移り番組関係者もどれを流していいか分からなかった
こちらで整理して、何を言われてもいいように素材を準備しておいた。
そしてこの人の話題はこのチャンネル、この人についてならこのチャンネル、判断のつかない場合はこっちと分けて合計8本いつでも放送に乗れるように素材を用意した。
この項目締めて他のコーナーに移行する場合はこのチャンネルで逃げるという事も考え
番組側に伝えた。結果的に8本すべてキレイに使い、元々予定していたものもすべて流し終えることが出来た。
放送終わった後、あの判断で非常に助かった!おかげでどこよりも早く情報が出せたし、あの話題だけでいっぱい尺も取れたと番組側から褒めて頂いた。
ランナーズハイ状態だったのでどんどんパズルが組みあがっていく自分にも驚くのと
こんなことは非常にまれで、大体10回に9回は、バタバタにまきこまれていくのがお決まりではあるのだが
たまたま奇跡的な1回がこの日に来ただけではあるのだとおもうけど(笑)
終わった後、画像の様にコーヒーを飲んだことは言うまでもない。