株式会社WIPは、デジタルマーケティング・ブランドプロデュースを中心に、事業拡大のパートナーとして、クライアントのデジタルマーケティング課題を解決するプロフェッショナルな集団です。
今回は、WIPの3人目社員として入社した玉岡さんにインタビュー。大手広告代理店でのキャリアをスタートさせ、ベンチャー企業を経て、WIPへ入社を決めた理由、そしてWIPで働く魅力について聞きました。
玉岡 伸治(Shinji Tamaoka)
高校まで地元和歌山で過ごし、横浜国立大学へ進学。
教育人間科学部で教育社会学を学び、一般就職を選択し、株式会社セプテーニに新卒入社。
新卒から一貫してデジタルマーケティングの領域でキャリアを積み、
現在は株式会社WIPにてデジタルマーケティング部門の部門長に従事。
https://www.wantedly.com/id/tamaokashinji
目次
大手広告代理店に入社し、キャリアを深めていった5年間
仕事のスタンスに共感していた松木からの誘い。当時2名体制のWIPへ参画
これまでになく近い距離感で、お客様に伴走する日々
自律と成長が共存する、コミュニティのような組織文化
大手広告代理店に入社し、キャリアを深めていった5年間
──まずは、玉岡さんのこれまでのキャリアについて伺います。新卒で入社したセプテーニは、どのように出会ったのでしょうか。
実は大学時代、ダンスのサークル活動に打ち込みすぎて、気づけば周りの熱量にはかなり置いていかれていたところから就職活動をスタートしたんです。焦りがありつつも、まずはさまざまな会社を知ろうと、業界を問わず幅広く見ていました。
そんなとき、ダンスを通じて知り合った先輩とたまたま話す機会があり、その人がセプテーニに勤めていたんです。当時は広告業界の会社は受けていなかったので、好奇心もあってエントリーしたのが最初のきっかけです。
──偶然に近い形で会社を知った中で、入社の決め手は何でしたか?
決め手は人ですね。選考過程ではグループディスカッションの機会が多く、そこでつながったメンバーとは、どの会社で出会った人たちよりもウマが合う感覚がありました。シンプルに、「この人たちと仕事をしたら楽しそうだ」と感じられたんです。当時のセプテーニは従業員1000人ほどの規模で、上場も果たしており、インターネット広告という業界の勢いにも惹かれました。他にも選考が進んでいる企業がありましたが、セプテーニから内定をいただき、迷わずに入社を決めました。
──入社後はどのような仕事を担当されてきましたか?
最初の3年間は広告運用に携わりました。4年目には、新興広告媒体の販売責任者を務めることになります。3年目のときに年間表彰にノミネートされ、最後の数名まで残っていたのですが、その実績もあって当時の上司から声をかけてもらえたのではないかと思います。担当していた1年間で順調にシェアを伸ばすことができ、私が離れて以降は代理店の中で売り上げ1位も達成したそうです。
また、月間予算が1億円規模の国内大手プラットフォーマーも多く担当させていただきました。最後の1年は、電通グループに出向しながらCRM領域にも携わっていました。広告で獲得したお客様のロイヤリティを高め、ユーザーデータを活用したコミュニケーション戦略を立てていくことがミッションでした。
セプテーニの中でもマルチに業務をやっていた方かなと思いますし、広告運用やマーケティングの領域でキャリアを積んでいく上でも大いに活きたと思います。
仕事のスタンスに共感していた松木からの誘い。当時2名体制のWIPへ参画
──大企業でキャリアを積んでいた中で、WIPに参画した経緯が気になります。
実は、セプテーニで5年ほど勤めた後、一度スタートアップ企業に転職しています。事業会社×マーケでの経験を積みたいと考えて入社したのですが、会社の事業フェーズと自分が挑戦してみたかったことの折り合いがつかず、次のステップを模索していました。ちょうどその頃、WIP代表の松木から声をかけてもらったんです。
──松木さんとは、どのようなつながりがあったんですか?
松木とは、セプテーニ時代の先輩後輩の関係でした。私が一つ下の後輩で、一緒に仕事をする機会はなかったものの、私がお世話になっていた先輩と松木の仲が良く、よく飲みの席に呼んでもらっていたんですよ。松木は当時から活躍していて、所属部署が異なっていても周りから「仕事ができる人」だと評判を聞くことが多かったですね。
お互いにセプテーニを卒業してからも交流は続いていて、私もキャリアの相談をたびたびしていました。最初に松木から「そろそろうちに来る?」と言われたときは半分冗談かと思いましたが(笑)、誘いに乗ってわりと早いタイミングで入社を決めました。
──入社の意思決定はスムーズだったんですね。
ただ、多少の迷いはあったように記憶しています。当時のWIPは、松木ともう一人の2名体制。そこに3人目として入るというハードルの高さは少なからず感じていましたね。しかし、松木の「自分の力で稼ぐ」という仕事のスタンスには深く共感していましたし、この人なら信じられるなと思ったんです。
それと…正直に伝えると、当時はフリーランスになる道も考えていました。独立前のステップとして経験を積むには最適な場所だという気持ちもありましたね。
2022年の入社から現在に至るまで、広告案件のフロント~運用をメインで担当しています。入社当初はプロジェクトのフロントからオペレーションまでひとりで一貫して担当していましたが、現在は、業務委託として依頼できるコミュニティも形成できたので、プロジェクトごとにチームを作って取り組んでいます。
これまでになく近い距離感で、お客様に伴走する日々
──再び広告会社での業務を担当することになりましたが、大手企業の環境とは違いがありましたか?
大きく異なりました。大企業では一般的に縦割りかつ分業型の組織構成となっており、各セクションごとの責任範囲も明確なことが多いため、個人の役割もおのずと限定的になりがちです。
一方でWIPでは、プロジェクトを成功させるために、最適なチームを自分で作って回していく必要があります。つまり、すべての領域に対して自分が責任を持つということ。
また、広告運用に関しても、コンサルタントとしてミドルオフィス的な立場にいて、お客様のフロントに立つ営業が別にいた時とはやはり立ち振る舞いが異なります。以前は自分が関わる段階で一定の枠組みが用意されていましたが、現在はプランニングそのものから携わることになるんです。
WIPでは、ベンチャー企業の経営者の方や、大企業の新規事業責任者やPdMの方と折衝する場面が多いです。そもそも、自分がフロントに立ってすべてのコミュニケーションを担当するのも初めての経験でした。レイヤーが高い方々と向き合う際には、彼らの視座に合わせて提案のレベルも高めていかないといけません。そして、ご提案後は「やりましょう」とその場で承諾をいただけるなど、意思決定のスピードも驚くほど速いです。
──玉岡さんにとって、かなり大きな変化だったようですね。
そうですね。プロジェクトのすべての領域に責任を負うことや、経営層の方々と直接やり取りする場面に対しては、難しさを感じる場面も少なくありませんでした。
ただ、それ以上に重要だったのは、事業会社としての視点で考えることです。私は、広告を用いた集客という領域では経験も自信もあります。ただ、多種多様な事業・サービスを手がけるお客様の支援にあたっては、その領域の知見だけでは足りない。お客様と同じ、事業会社としての目線を持ち続けなくてはいけないんです。
WIPに来てから、いい意味での緊張感と新鮮な気持ちを持ちながらお客様に向き合えていると感じます。
──入社以来、印象に残っているお客様はいらっしゃいますか?
現在担当している、上場を果たしたばかりのベンチャー企業の皆さまですね。新規事業の立ち上げから伴走して、広告運用に携わらせていただいています。開始当初と比較すると、ユーザー数が右肩上がりで伸びている状況です。
成果が出ているばかりでなく、その担当者の方とは、非常に近い距離感でやり取りをさせてもらっていて。普段から密に連絡を取り合う中で、あらゆる情報を共有してくださり「これって広告運用や集客に活用できそう?」「玉岡さん、このアイデアどう思う?」と何でも相談していただけるんです。
本当に最初のフェーズからご一緒させていただいているので、先方も私を社員の一人のような感じで接してくれ、頼っていただけるのが嬉しいですね。広告会社とお客様以上の関係は築けていると感じます。
自律と成長が共存する、コミュニティのような組織文化
──WIPのカルチャーや雰囲気についても教えてください。
WIPには、責任感があり、何があっても最後までやり切れる力を持っている人が揃っています。現在、未経験者の採用も行っていますが、業界10年以上のプレイヤーなど、本当に優秀なメンバーが集まっているので、この環境で必ず成長してもらえる自信がありますね。
また、フレキシブルな働き方ができるのも大きな特徴です。コアタイムはありますが、基本的にどう時間を配分するかは個人の裁量に委ねられています。リモートワークも可能で、それぞれがお客様に真摯に向き合いつつ、自律的に働いている。そんな環境が自然と醸成されています。
それから、WIPでは広告部門だけではなく、バーを経営している飲食部門や、セレクトショップを運営しているアパレル部門なども存在していて。生活の中で「あったらいいな」と思った、自分たちにとっても身近なものを事業として立ち上げているんです。私自身、飲食部門の立ち上げから携わり、広告部門と兼任していたりします。
だからなのか、自分もそうなのですが「仕事がライフスタイルの一部」という感覚を持っている人が多い気がします。WIPは会社というよりも、コミュニティに近いのではないかと感じています。
──コミュニティ、ですか。
休日にも遊ぶくらい、メンバー同士で仲が良いというのも理由の一つですが。楽しくて、刺激もあって、全員がやるべきときはきちんとやる。WIPで働いていると、オンとオフの境目をあまり感じないというか、本当に自分の人生の一部になっているなと思います。そういう意味で、コミュニティという表現が私の中ではとてもしっくりくるんです。
──ちなみに…WIPへの入社時点では、フリーランスの選択肢も考えられていたとのこと。今はいかがですか?
今は、フリーランスになることはあまり考えていません。この会社のこのメンバーたちと、一緒に組織や事業を育てていきたいという気持ちが強いです。
──WIPに入社してから、キャリアに対する考え方にも変化があったんですね。
私はこれまで、所属している会社という後ろ盾がなくてもやっていけるのか、うっすら不安を抱えていたんだと思います。ですが、WIPに来てから、自分の力で食べていける自信が芽生えました。広告運用の経験は入社前からありましたが、経験者の自分が、WIPという環境でさらなる成長を実感できています。
以前は大手企業の看板がありましたが、今はWIPなんて会社、なかなか知られていません(笑)。お客様と向き合うときは、まさに「玉岡」という一個人として見られていると感じます。
そこで、私も「自分は広告代理店の人間です」と、一定の距離を取るようなコミュニケーションをやめました。事業拡大のパートナーとしてお付き合いをする、というスタンスに変わってからは、もっともっとお客様に深く入り込んで支援したいという思いが強まりました。その変化が、成果にも表れていると感じます。
WIPには、一ビジネスパーソンとして、本質的に生きる力を身に付けられる環境があります。新しく加わってくれる方にも、ぜひこの環境を楽しみながら、自身の成長につなげていただけたらと思います。