ユニセフが推進する「子どもにやさしいまちづくり」のモデル自治体として取り組みを進める安平町。その現場で、子どもや町民の声に寄り添いながら、よりよいまちの姿を模索しているのが教育委員会の笹山さんです。今回は、「子どもにやさしいまちづくり」の考え方や子どもとの関わり、そしてまちづくりに対する姿勢について、お話を伺いました。
<プロフィール>
笹山陽平(ささやま ようへい) 教育委員会事務局 学校教育グループ
苫小牧市出身。2児の父。2024年度に政策推進課から教育委員会に異動。現在は学校教育グループに所属し、「子どもにやさしいまちづくり」に関する業務を担当。子どもたちがまちと関わりながら豊かに学べる環境づくりに注力している。
・主にどんなお仕事を担当していますか?
以前は政策推進課でまち全体の企画や計画づくりに携わっていました。現在は教育委員会に所属し、「子どもにやさしいまちづくり(CFCI)」を軸に、学校や子どもたちと直接関わる施策を進めています。対話を通して子どもたちの声を受け止めることの大切さを実感しており、保護者や高齢者の声にも丁寧に向き合いながら、それらをまちづくりに活かしています。
・「子どもにやさしいまちづくり」とは?
安平町では、ユニセフ日本協会からモデル自治体として認定を受け、「子どもの意見表明」や「遊ぶ権利」の保障に力を入れています。こども園や学校と連携し、日々の対話を通じて子どもたちの声を施策に反映。たとえば、総合的な学習の時間にCFCIをテーマに対話を行い、意見を出しやすい環境づくりについて多様な視点が集まりました。不満を口にしていた生徒たちが、対話を通じて考え方を深めていく姿に、大きな成長を感じました。
・子どもたちの声が、まちを動かす原動力に
課題が少しずつ前に進み、まちにとってプラスの成果につながったと感じられる瞬間にやりがいを感じます。なかでも印象的なのは、子どもたちから出てくる柔軟な発想や鋭い視点です。町民の声にも、考え方を変える力があり、住民参画の意義を実感しています。「あびら教育100人会議」では、子どもたちが堂々と意見を発表し、大人たちが感心する場面も。子どもたちの声が、まちを動かす力になっていると感じました。
・職場やまちの魅力について教えてください
地域おこし協力隊や民間企業、地域団体などと連携し、多様な立場の人々が協働して事業を進めています。互いの強みを活かし補い合う文化が根づいており、チームとしての一体感があります。安平町は小規模ながらも地域との距離が近く、現場に密着して働けるのも大きな魅力。自分の関わった施策がまちに根づいていく過程を実感できるのは、このまちならではです。
・休日はどのように過ごしていますか?
子どもたちとときわ公園に行ったり、近所で自転車に乗ったりしています。最近はキャンプにもハマっており、町内の鹿公園がお気に入り。役場の野球部にも所属して試合や冬のアイスホッケーも楽しんでいます。まちにはスケートリンクも整備されており、札幌から訪れる方もいるなど、身近にウィンタースポーツを楽しめる環境が整っています。
・これから大事にしていきたいことは?
「子どもにやさしいまちづくり」は、子どもだけでなく、すべての町民にとってやさしいまちづくりにつながると信じています。これからも多様な声に耳を傾けながら、誰もが安心して暮らせるまちを目指していきます。特に子どもたちの声を丁寧に受け止め、それを施策に活かすことが今後ますます重要だと感じています。
・これから役場で働きたい人へのメッセージ
行政の仕事は、外からは見えにくい部分もありますが、実際には地域とのつながりを大切にしながら進めていく仕事です。まちの未来を支える重要な役割を担い、自分の関わりで少しずつまちが動いていく実感を得られます。「人や地域に関わりたい」という気持ちを持つ方に、ぜひ飛び込んできてほしいと思います。
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