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【あびら職員#23】町民に寄り添い、関係性を紡ぐ。まちの保健師という仕事。

<プロフィール>
米倉宏枝(よねくら ひろえ)
旧追分町より現在の健康福祉課にあたる課に所属し、保健師として町民の健康推進に関わる仕事に携わってきた。6月より包括支援センターグループに異動となり、高齢者を中心とした町民のサポートを行う。


主にどんなお仕事を担当していますか?

長く携わってきたのは、母子保健事業です。赤ちゃんが生まれる前のパパママ教室から始まり、赤ちゃんが生まれたら新生児訪問を行い、その後は、成長段階に応じた定期健診などを行います。

子育てしやすい環境づくりを目指し、町内のお母さんお父さんから心や体の発達に関わる相談を受け、幅広い支援を行う仕事です。


生まれる前から支援が始まっているのですね!やりがいを感じる場面はありますか?

就学前の支援から始まり、時には就学後もお子さんの様子を一緒に見守らせてもらうことがあります。親御さんが気にしていたことを、次会ったときに「どうだった?」と確認して個別にコミュニケーションが取れるのは、この規模の自治体ならではの強みだと思います。

お子さんが大きくなって「困ったことがあって、お母さんに言えない時は、私に言ってね!」と声をかけると「うん!言うわ!」と言ってもらえるような関係性にまで発展した時は、保健師として、とても嬉しく思います。


さまざまなご家庭と関わると思うのですが、町民の方と関わるときに、大切にしていることはありますか?

そのご家庭ごとの考え方、子育ての仕方があると思いますし、子どもが100人いたら100通りの成長の仕方があります。答えは私たち保健師が持っている訳ではないので、「このご家庭には、これは合うかな?こっちの方法はどうかな?」と常に一緒に探していく姿勢を大切にしています。

子どもが成長していく過程で、うまくいかないことは誰でもあると思うんです。

数多くの子どもを見てきたまちの保健師である私たちだからこそ、これまでの経験をもとに、お母さんより少し離れた客観的な視点から状況を捉え、相談に応える立場でいれると良いのかなと考えています。 

▲定期健診時には、母子に寄り添い親身にコミュニケーションを取るようにしている

精神保健事業とはどんな活動をされているのですか?

精神の病気を持っていらっしゃる方が社会復帰を目指す支援や、アルコール依存症の方に向けた断酒会のサークルの運営、心の相談会の実施など、状況に応じてさまざまな支援を行なっています。

家庭だけで抱えていくと本当に苦しくなってくる場面もあると思うんです。そこに寄り添って、改善に向けた良い方法を一緒に考えさせてもらいたいです。

幅広く活動をしているんですね。多くの町民の方に寄り添われてきたと思うのですが、壁にぶつかった経験などはありますか?

うまくいかないことは、沢山あります。過去には支援の手を差し伸べたくても、ご本人は病院に行くことを拒まれたりすることもありました。ギリギリまで話をして、最終的にはなんとか病院に同行していただくことができましたが、自分の力不足を感じる経験はこれまでも沢山してきました。

親身に寄り添う仕事だからこそ、悩むことがあるんですね。

時には、相手のことを分かったつもりになっていた自分を反省したり、もう少しできたことがあったんじゃないかという後悔をすることもあります。

過去の経験を活かしながら、町民の方を中心に、保健師や精神保健福祉士、臨床心理士など、様々な職種が効果的に関われる体制を整え、チームで仕事をすることを大切にしています。

町民の方々から学ばせていただいたことを活かし、これから入ってくる方にもお伝えしていきたいですね。


貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!
最後に役場を志望する方へ、メッセージをお願いします。

役場職員という仕事は、住民の人と一緒にまちをどう作っていくかを考え、まちの一員として、まちづくりに関われる楽しみがあります。

安平町は子どもを産み育てるといった環境においてもとても魅力的なまちです。

ぜひ一緒にお仕事ができたら嬉しく思います。

▲撮影時のオフショット


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