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回転する寿司ネタとビジネス。非接触・省人化のDXはメイドインジャパン!

Photo by Isaac Quesada on Unsplash

【ハマザスDX(デラックス)第5観測ポイント】

回転する寿司ネタとビジネス。非接触・省人化のDXはメイドインジャパン!

高価でニッチな職人技市場から分岐し、独自の大衆化路線で開花したDXの塊。

回転すしは、60年ほど前に誰でもお寿司を食べられるようにと、東大阪にある「廻る元禄寿司」が、工場にあるベルトコンベアをヒントに、寿司を自動で配膳したのが始まりと言われている。その後、シャリにぎりロボットの導入や自動給茶器、タッチパネルの注文など、最新技術を使って次々と業界の常識を覆した、いわばお寿司屋さんの元祖DXと言ってもいい。

コロナ禍で外食産業がリバウンドする中、実は回転すし業界2強(スシロー、くら寿司)が過去最高益を叩き出している。その秘密はロボット化、自動化、ベルトコンベアによるデリバリーであり、これが非接触、省人化とコロナ禍の環境とマッチし、ファミレスよりも業績を押し上げたという。

昨年、未曾有の非常事態宣言が発令され、外食産業は店舗での調理提供を諦め、デリバリーで活路を見出したが、現場には注文アプリやオンライン決済などの変化が押し寄せ、電話とFAXと人頼みで運営をしていたお店の中には、将来の不安のあまり廃業を決めたところもある。規制解除となった今年は、一部飲食店を除いて、外食産業が大きくリバウンドしたが、状況はさまざまだ。

リバウンド先頭を走るハンバーガーチェーンに続いたのは回転すしで、それ以下と大きく差をつけている。寿司ネタを扱う点で同じだが、回転すしとカウンターのお寿司屋さんは似て非なるものであり、すし職人の提供する、格別な味わいやお店の雰囲気とは別に成長した新たなフードサービスとも言える。

ほとんどの回転すしは、ファミレスのようにお店に入りやすく、明るく広い店舗スペースや駐車場を備えている。そのためファミリーで来店しても、値段も手頃で安心して、大人も子供もみんなで好きなものを楽しく注文できる。街の中華食堂や屋台からラーメンが独立して、よりニッチにマニア化したのとある意味真逆かもしれない。

回転すしは、インバウンドで特に人気が出た日本食だが、タッチパネルでの注文や、アニメなど楽しい仕掛けのあるメニューは注文の間に退屈しないだけでなく、食事の邪魔にはならない。また鮮度管理をするため、お皿が回収ポケットに自動で吸い込まれるような、ちょっと驚きのハイテクな仕掛けもある。まさにテクノロジーとエンタメが混在するメイドインジャパンなのだ。

※本コンテンツは、日経クロストレンド 「新鮮! 回転すしマーケティング」12月5日版を参考にいたしました。

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00551/00005/?i_cid=nbpnxr_child

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