アルジェントでは、”こんな靴があったらいいのに”をカタチにする をコンセプトに、ファクトリーベースのブランドを運営しています。現在foremos marco(フォアモスマルコ)とRELE(リレ)の2ブランドを運営しており、今後も拡大を予定しています。物作りが得意なファクトリーがなぜブランドを作るのか、なぜテイストやターゲットが異なるブランドを運営できているのかを、代表の正木へのインタビューを通して迫っていきます。
プロフィール
正木 勝欣 / 株式会社アルジェント代表取締役社長
靴の産地神戸で生まれ、幼少期から実家の靴工場で職人と触れ合い、日本の物作りを肌に感じてきた。1992年近畿大学卒業後、産地の新しい可能性を模索するため靴問屋とショップでの修行を積み、1995年株式会社アルジェントを創業。大手セレクトショップのOEMを中心に事業を拡大。2019年から自社ブランドをスタートした。
きっかけは、顧客の声
靴ってものは僕にとってとても身近なものでした。父親だけでなく職人や同じような仕事をしている人がたくさんいましたからね。良いところも悪いところもたくさん感じてきましたよ。その中で自分なりの新しい道を探すために起業を志しました。
大学卒業後は靴問屋とショップでアルバイトを始めました。ここでの経験が僕の原点です。問屋にいるとメーカーが欲しいものがわかるし、ショップにいるとお客様が欲しいものがわかる。当たり前のことなんだけど、意外と忘れがちな大切なことを学ぶことができました。
1995年アルジェントを創業しました。当時はとにかくがむしゃらに働きました。今と違ってたくさん商品が売れる時代でしたからね。アムラーブームとかもあってロングブーツなんかがすごい売れましたよ。良い時代でした。お客様が求めているものがあってそれを作れば利益が出る、そんな時代でしたね。
作りたいものが作れない時代へ
2005年くらいからでしょうか、中国生産の商品がたくさん流通するようになってきました。オリエンタルトラフィックさんのようなメーカーが出てきたのもこのあたりからです。上代で5000円〜8000円くらいする商品をメーカー側から求められる。これって神戸だと構造上できないんですよ。人件費や資材代とか考えると真っ赤です。その結果どうなったかというと、ファクトリーが“過度なサービス”をするようになるんです。要は物流とか仕分けの仕事とかですね。軽トラとかも買いましたよ笑。できないってなると全部中国へ商売を取られてしまう。厳しい時代がやって来たなと感じました。
安いものが一概に悪いとは思っていません。ただ時代がそれだけになってきている。そんな風に感じました。自分が作りたいものとメーカーから求められるもののギャップがどんどん広がっていきました。
ファクトリーとしての新しい道を考え始めたのものこの辺りからです。
想いから生まれた“小さなコミュニティ”
2017年靴デザイナーの五宝賢太郎と出会いました。五宝さんは東京で靴職人をしながらファッションブランドや業界にも大きな影響を与えている方です。とある会合でお会いしてお話を伺う機会をいただきました。今のままじゃダメだと思っていた時期でした。きっかけが欲しかったんですね。まずは本物の靴職人からちゃんと靴づくりを学ぼうと思い、東京に行って何度も話をききました。
プロフィール
五宝賢太郎 / 靴職人
1981年徳島県生まれ。 茨城大学教育学部在学中、埼玉県蕨市で靴工房を営んでいた靴職人の稲村有好氏に師事し、靴作りのイロハを学ぶ。 ... オーダーシューズの製作やリペアを行っている。 2017年、ドラマ「陸王」の足袋型シューズ開発の監修も務めた。
http://grenstock.org/
話の中で、「正木さんのとこにある小さな木型はなんなの?小さいサイズの人って悩みが深いから作ったら?」という話が出ました。この木型は足が痛いと悩む娘のために作った木型でした。言われて初めて気づきました。「これがやりたかったことだ!」と。
ただ売るだけ、誰かに言われたものを作る、ではなく、「お客様が欲しいものをまっさきに作る」。これが自分の原点だと思い出しました。
この想いを軸に色んな人が集まってきました。ブランドディレクター兼MDをしている駒澤はセレクトショップのオーナー。デザイナーの佐原は、靴デザインだけでなくグラフィックまでこなす人材です。
ファクトリーだけど多様なブランドが作れる理由はここにあると思います。アルジェントの想いに賛同して集まった“小さなコミュニティ”。ここにはたくさんの変わった(面白い)メンバーがいます。
今この小さなつながりが、大きなうねりになってきているのを感じます。 ぜひ興味を持った方は話を聞きにきてください。
一緒に働く仲間を募集しています。ぜひお気軽にお声かけください。
アルジェントでは現在2つのブランドを運営しております。ぜひご興味ある方はお声かけください。
▷小さいサイズの靴ブランド Foremos marco(フォアモスマルコ)
https://foremos.jp/foremos-marco/concept/
小足女性だからこそ美しく魅せる靴をコンセプトに活動
20.5~22.5cmの小足・幅狭サイズの女性に特化したブランド
▷“今を大切に”、”上手に歩く”女性に向けたシューズブランド RELE(リレ)
https://foremos.jp/rele/concept/
成熟した女性に向けたエフォートレスなシューズブランド
デザイナー 佐原みえこを中心に活動 https://www.instagram.com/___380305mk/?hl=ja
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