日本語のタレントは英語ではtalent＝才能を意味する。

CURBONは現在社員とインターン生含め総勢18名という少数精鋭体制で稼働している。CURBONが法人化を遂げてから僅か１年足らずで1万人以上のカスタマーを抱え、十数社の大手企業との取引実績を作った背景には、限られた数ながらも学歴や活動範囲等多様なバックグラウンドを有し、多岐にわたる分野での能力や人脈、すなわち「タレント」を持つ社員が集結しているという事実が存在する。

芸術肌な器用さでビジネスを拡張する

2019年4月よりCURBONのCCOとして活躍する澤村洋兵さんは、一方でフォトグラファーとしての知名度を誇る等、異色な経歴を持つ。

澤村さんは、当時ミュージシャンであった父親の影響を受け、音楽活動に没頭した中高時代が自らとアートとの関わり方を考えるきっかけになったと述べる。運命的な偶然を重ねて美容師という進路選択を行った彼は、スタイリストの技術を習得しつつ、より芸術性に特化した分野での仕事を希望するようになる。その当時生計を立てるためにアルバイトを行っていた料理店の店長の生き方に感銘を受け、芸術と食が融合した分野として「カフェ」を新しい職業の選択肢にする。

京都市内のカフェに店員として入店して１年ほどで店長に就任し、独特な内装に自信のあるそのカフェの知名度を向上させるべくコーヒーメニューの強化に取り組む。自らラテアートを夜通し特訓しつつ、それらを発信するために写真やSNSにも焦点を当て始めた彼のインスタグラムアカウントはフォロワー総計8万人にまで達し、宣伝臭の漂わない自然な写真の投稿を通してカフェの知名度までを向上させた。彼は自分自身のアーティストとしての技量のみに依存せず、ブランディングやマーケティングを通した発信力との相乗効果により著名なSNSユーザーの地位に躍り出た。

CURBONでは、「人とのつながり」を武器にした澤村さんの圧倒的なカリスマ性が会社の事業に好ましい相乗効果をもたらしている。会社勤めでビジネスの最前線に立ちつつ、フリーランスの側面を生かせる職場環境は刺激的で日々吸収の多い環境である、と語る。

写真：澤村洋兵さん　Instagramアカウント名は @yohei_sawamura (https://www.instagram.com/yohei_sawamura/?hl=ja)