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4年目にして3領域3つのチーム、幅広い経験と視野を持つエンジニア


小谷野 雄史

エンジニア/バックエンドエンジニア

プロフィール
学生時代:バンド活動やレコーディングスタジオでのアルバイトなど、音楽に関わることに熱中。次第に音楽プログラミングや、音に同期して映像を生成するような映像プログラミングに興味を持ち、自主的にプログラミングの勉強を開始。
1年目:データエンジニアリングのチームにて、データ分析や機能開発に従事。
2~3年目:新規事業プロダクトの開発チームで、Androidアプリの開発に携わる。
現在:大規模プロダクトのAPI開発チームでサーバーサイドの機能開発に携わる。4年目にして3領域3つのチーム、幅広い経験と視野をもつエンジニア


キャリアパス・現在の仕事内容(1)

ーー大規模プロダクトのエンジニアとして、ネイティブアプリ向けAPIの機能開発を担う。

入社4年目である現在は日常消費領域である『ホットペッパービューティー』のネイティブアプリ向けのAPIサーバーを開発するチームにいます。チームは12名のエンジニアで構成されており、ネイティブアプリチームと共同で、アジリティ高く小規模に仮説検証のサイクルを回しながら価値を届けるネイティブアプリの体験に特化したエンハンスを進めたり、カスタマーやクライアントに関わる複数のチーム横断で比較的大規模な機能を開発することで価値を届けるエンハンスを進めています。また、旧APIから新APIへのコードのリプレイスといった開発にも携わっています。チーム内で大小様々な開発案件が進行していく中で、パフォーマンスや可用性といった外部品質、コードの保守性などの内部品質、技術的な側面でAPIの品質に責任を持ちながら、目指すべき品質の目標の設定、それを達成する上での技術的な問題の解決、チームのメンバーが偏りなく品質を維持できるようにするためのルールやフローの整備などに取り組むのが私の役割です。

キャリアパス・現在の仕事内容(2)

ーー新たな興味を追いかけながらキャリアを重ねる。

前提として日常生活におけるユーザーの「不」(不便、不満といった課題)を解決するような、そして自分自身もユーザーとして利用するような身近なWebサービスを事業会社として開発する会社に興味を持っていて、自身がユーザーとして直接価値を感じるような事業でないと、高い熱量で開発に取り組めないと考えていたのでリクルートに入社しました。学生の頃からアルバイトなどで、アプリ開発をした経験があったのですが、データを活用した施策に関わった経験がなかったので、1年目は新しい領域への挑戦としてデータエンジニアリングのチームを希望して配属されました。そこでは1つのプロダクトに従事するというよりは、データ分析や施策の推進、サーバーサイドの機能開発を担当していました。次第に、よりユーザーに近いネイティブアプリケーションのUXに関わる仕事をしたいと思うようになり、学生の頃に培ったアプリ開発のスキルを使って『Airメイト』という新規事業プロダクト開発チームに異動し、Androidアプリの開発に従事しました。3年目の終わり頃に、部署異動をして2つの新規事業の大規模プロダクトで経験を積むことを上司から提案され、私自身も興味があったので現在の部署に異動しました。ここでは技術領域にとらわれず、幅広い分野にコミットしながら次々と色々なチャレンジをしています。


職種ならではのおもしろさ

ーー全体を俯瞰できるエンジニアを目指して。

職種ならではのおもしろさは問題解決手段のひとつとしてエンジニアリングを選べるというところにあります。例えば、プロダクトの規模が大きくなると、エンジニア以外のメンバーが、コードを読んでアプリの各画面がどのAPIの何の機能に依存しているのかを把握することは難しくなってきます。このように、ユーザー体験を生み出すためのシステム間の依存関係が、エンジニアに閉じたブラックボックスになってしまっていることを課題に感じ、コードからアプリの画面とAPIの依存関係の一覧表を自動生成するプログラムを開発して導入しました。

結果、エンジニア以外の人でも依存関係を把握できるようになり、エンハンスに関わるコミュニケーションがとりやすくなりました。このような課題に向き合った際に、「こんなプログラムはどうですか?」と自動化を活かした提案ができるのは、エンジニアとしての醍醐味だと思います。一方で、ソフトウェアをつくる観点だけで解決手段を考えすぎないようにすることも大事です。例えば、ユーザーに与える価値とシステムの複雑さのバランスを考慮することで、そもそものアプリケーションの仕様を整理して問題を解決できる場合もあれば、あえてプログラムによる自動化をせずにメンバー間にルールを設けてコミュニケーションするだけでコストをかけず解決できる場合もあります。

以前は、目に見える問題を、自分の担当するシステムの実装によって解決しようと短絡的に考えてしまうこともあったのですが、今は、ネイティブアプリ・API・データベース・アプリケーション仕様・メンバー間のコミュニケーションなど、どの部分で解決するかの選択肢を幅広く持つことができるようになりました。これは4年のキャリアの中でも様々な部署で幅広く経験を積ませてもらい、全体像を意識できるようになったことが大きいと思います。これからも、エンジニアとしての技術を持ったうえで、全体を俯瞰しながら最適解を見つけられるようになりたいです。

今までに直面した「壁」

ーー複数チームと連携する大規模プロダクト開発部署への異動。

異動してきた時が、私にとっての大きな壁でした。自分にとっての大きな壁でした。それまでの部署ではプロダクトに関わる人全員の顔や名前がわかるような20名ほどのワンチームで開発しており、みんなで同じ目標を共有していて開発に対する動きも速かったのですが、大規模プロダクトとなると、1つのエンハンスに対して10近くのチームが開発に関係する場合もあるため、そもそも自分のチームのシステムだけでは問題が解決しないことがあります。また、チーム間で齟齬が発生しないように、開発フローやコミュニケーション方法がカッチリと定義されている反面、チームで独立してしまい、アジリティの高い動きがしづらいような場面もありました。同時に、規模感・フェーズ・開発分野・事業ドメインなどの違いによって、抱える開発課題や解決アプローチも異なることを実感できたことは大きな学びでした。

複数チームが関わる大規模プロダクトの難しさと学びの両方を得たことで、以前のチームで良かった知見を今のチームに取り入れてみたり、以前のチームで自分が上手く解決できなかった課題は、今のチームのこの方法を参考にすれば解決できたのでは、と過去を振り返ることができました。自分が他のチームのやり方から学ぶこともあれば、逆に自分が新しいエッセンスとしてチームに提案をしたりすることで、自分とチームの双方がよい刺激を得て、より柔軟な動き方ができるようになってきたように感じます。


大事にしていること

ーーエンジニアを盛り上げる『L1グランプリ』を主催。

もともと私は、イベントであったり、チームや人のコミュニケーションを考えたりすることが好きなのですが、3年目の時にいたチームにLT(Lightning Talks)大会という、ライフスタイル領域の技術的な発表を共有する会があり、これがとてもおもしろかったんです。異動先でまたやりたいなと思い、私と上司で一緒に『L1グランプリ』というイベントを企画しました。その際、チームに閉じずオープンに開催したいと思い、どの部署の人でも参加できるようにしたところ、約50名がエントリーしてくれました。

また、イベントに参加するために、「たとえオーディエンスとして参加したいという人でも、必ずLTの発表テーマの案を応募しなければならない」という条件をつけました。このルールを入れたのは、勉強会や知見共有会は、ただ人の発表を聞くよりも発表する側のほうが実は成長につながると思っていることと、発表を聞いている側が受け身でいることが当然のような構図にしたくなかったことが背景にあります。このイベントのために LPを制作したり、オンラインでも盛り上がる演出にこだわったこともあって、かなり盛り上がりました。参加者に楽しんでもらえたと同時に、お互いの学びを深め合えたり、組織の繋がりもできたという声をいただいて。このように人と人がコミュニケーションする場をつくることが好きで、仕事をする上でもとても大事にしていますし、今後もみんなで組織を盛り上げていきたいです。


リクルートというフィールド

ーーカオスと未知の溢れるサバンナ。

4年で経験した3つのチームは、それぞれにリクルートならではの魅力があると思います。データエンジニアリングのチームでは、大規模プロダクトの1%の改善が数億円の利益に繋がるなど、データ施策の影響力を実感しました。新規事業プロダクトのチームでは、営業メンバーと一緒にクライアントである飲食店へ伺い、エンジニア自ら機能のご提案をし、ユーザー視点でのフィードバックをいただきながら仮説検証サイクルを回すという、営業の強い会社ならではの経験ができました。今所属している大規模プロダクトの開発チームでは、歴史が長い過去のシステムの制約に向き合いながら、エンジニアリングによる問題解決のレバレッジが大きい事業への貢献に挑戦しています。

さまざまなことを経験してきましたが、もともと、リクルートは会社が大きく全貌が把握しづらく、成り立ちからエンジニア中心の会社ではないため、自分にとってはまるでサバンナみたいな会社だなと思っていました。新卒でサバンナのような会社に入ってからオアシスのような会社に転職しても適応することはできるが、その逆は不可能なのではないかと思い、カオスと未知の溢れるサバンナで力をつけたいと選んだのが、リクルートというフィールドでした。

学生向けキャリアサイトのインタビューより引用 - https://www.recruit-jinji.jp/people/interview/koyano/

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