アダコテック元エンジニアインターンの安です。「元」というのは、2022年4月、入社一年半のタイミングでアダコテックを卒業したためです。今回は、お世話になったアダコテックへの感謝と愛を込めて、インターンを通して学んだ「働くことの価値」について書かせていただきます。
自己紹介
私は、現在都内の大学院の修士課程(情報系)に在学しており、学部時代は生物学を専攻していました。インターンを始めた当初、プログラミングについては趣味でPythonを少し触っていた程度でした。
アダコテックには学部4年時の10月に入社しました。私にとって企業でインターンをするのは人生初で、それまでは飲食店、学習塾のバイトをしていたことがありました。
アダコテックとの出会い
私がアダコテックを知ったのは、大学で開催されていたインターンの合同企業説明会でした。
当時は生物学専攻の学部生だったのですが、プログラミングにハマり、将来はエンジニアとして就職したいと考えていました。エンジニアとして就職するためには、長期のインターン経験が必要だと感じ、インターン先を探し始めたタイミングでした。
この説明会で代表の河邑さんからお話を伺ったのがきっかけとなり、学部4年の10月からインターンを始めました。
インターン以前に思っていた「働くことの価値」
「”働く” = お金を得るためだけに行う苦行。”あー、働きたくない” と思うのが当たり前」
これがインターン以前に私が持っていた「働く」イメージでした。インターンをする前は飲食店や学習塾でアルバイトをしていたのですが、
・仕事が辛いのは当たり前。お金をもらうために我慢。我慢するからお金が貰える
・働かずにお金がもらえたら、絶対に働かない!時間外労働なんて論外!!
と常に思っていました(バイトでお世話になった方々には本当に申し訳ないです)。生活のほとんどが仕事になる社会人なんて、地獄の日々だと恐れていました。
「仕事のやりがい」って何だ?
働くことにマイナスなイメージを持っていた私ですが、アダコテックでインターンをするうちに「あれ、私のイメージは違っていたかも??」と思うようになりました。具体的にいうと、「働く」ことは苦行ではなく、また、お金をもらう以上の価値があると気づきました。
この変化のきっかけの1つとなったのが、人生で初めて仕事で「やりがい」を感じたことでした。
就活でよく見かけるOBインタビュー記事などには「仕事のやりがいは〇〇です」といった文言がありますが、私はこの「仕事のやりがい」という言葉の意味がずっとわかりませんでした。仕事はお金のためだけに行う手段だと思っていた私には、「仕事って辛いものでしょ。やりがいなんてあるワケないじゃん」と思っていました。
しかし、インターン開始から数ヶ月が経った時、知らず知らずのうちに仕事を楽しんでいる自分に気がつきました。その要因を考えた結果、その正体はアダコテックのインターンで感じている「やりがい」だとわかりました。
この「やりがい」を説明するならば、「会社に貢献できた達成感」だと思います。「自分の仕事が何かの役に立ったのだ」と思えた時、私は素直に嬉しさを感じ、「これが『やりがい』なのだ」と自然と納得できました。
「やりがい」に必要なもの
では、アルバイトではやりがいを全く感じていなかった私が、どうしてアダコテックでのインターンではやりがいを感じたのでしょうか。
それは、アダコテック社員のみなさんから頂いた影響が大きいと思います。
・「調子どうすか??」と気さくに話しかけてくださる代表の河邑さん
・どんな些細な質問にも丁寧に答えてくださるCTO伊藤さん、エンジニア井上さん
・常に真剣に、そして前向きに仕事に取り組む姿を見せてくださった社員の方々
相手がお客様であっても社内の人であっても常にリスペクトを持って接する姿、そして「アダコテックの技術で製造業をより良くするんだ」という社員の方々の姿に、いつしか「この方たちと共に会社に、そして世界に貢献したい」と思うようになっていました。
やりがいを感じる要因は人によって違うと思います。「お金」に感じる人もいれば、「業務内容」に感じる人もいると思います。私の場合はそれらの要素もありつつ、一番大きな要因は「一緒に働く人」だということをこの時に知りました。
やりがいを感じるようになって、自分自身に驚いたことがあります。それは「もっと貢献できるようになるために、この知識を身につけたい!」と思い、個人的に画像処理やAWSの勉強を始めたことでした。以前であれば、業務時間外に業務関連のことをするなんて考えられませんでした。しかし、「貢献したい→必要な知識を吸収→貢献できた時の喜び(やりがい)」という報酬系が自分の中に誕生したことで、自主的な勉強にも喜びを感じることができるようになったのだと思います。
『場』が『人』を作る
このような経験を経て知ったのは、「『場』が『人』を作る」ということです。私は、アダコテックという「場」に来てから、働くことは楽しいし、お金を得る以上の価値があることを知りました。もちろん、インターンも楽しいことばかりではなく、辛くて帰り道に涙したこともありました(笑)。ただそれは仕事が嫌だったからではなく、自分の力不足が辛かったからでした。
アダコテックで働いていなかったら、私は「働く」ことに絶望的なイメージを持ったまま就活をし、社会人になり、地獄のような毎日を送っていたと思います。インターンでは、画像処理や機械学習などの技術的なことはもちろんですが、「働く」という今後の人生においてとても大切なことを教えていただきました。アダコテックの皆さんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
私は新たな挑戦をするためにアダコテックのインターンを卒業することを選びました。その選択に対しても暖かく送り出してくださった皆さんに、アダコテック卒業生として誇っていただけるよう、これからもっともっと成長したいと思います。