増井電機株式会社の代表取締役 増井伸一です。
今回は私が常に実践している「早起きは三文の得」についてお話しします。
早起きが苦手な方は多いと思いますが、私の経験上仕事に非常に有益でしたので、皆様も是非実践して頂きたいと思い記事にしました。
◆「早起きは三文の得」とは・・・
早起きをすると健康にもよく、また、そのほか何かとよいことがあるものであるということです。得は徳でもどちらでも良いそうですが、私は「得(利益)」だと思っています。
私の場合、新入社員時は強制的にさせられました。朝30分早く来て全員のデスクを雑巾で拭くのです。
当時私が働いていた会社はシステム開発会社で、フレックス制でした。通常は9:00開始ですが、コアタイムが10:00~15:00に設定されていました。
ほとんどの社員は10:00出社が日常でした。毎朝9:00に朝礼がありますが、半数以上の社員は出社していません。朝礼は当番制でその時だけ早く来る必要があります。1ヶ月に1回程度だったでしょうか。
その分夜が遅くて22:00を過ぎても半数以上社員が残っている状態です。そりゃあみんな朝起きれず10:00に来る訳です。
そんな中、当時の開発室長から「新入社員はフレックス制ではあるがまだ勉強中の身なのだから、人より早く来て奉仕をしなさい」という号令の下にデスク清掃が始まったのです。当然勤務時間には含まれません。
ほとんど誰もいない机を拭くので気兼ねはありませんが、当時は何の役に立っているのだろうと思い、眠たい目をこすりながらやったものです。
3ヶ月ぐらい実施したと思います。
◆気付いたら身についていた早起き習慣は、仕事の質を上げた
雑巾拭きは終了するのですが、早出勤の癖がついたのか、私は人よりも先に来て仕事するのが習慣になりました。
まずはメールチェックから入るのですが、退勤後からの動きや連絡事項をいち早く知る事が出来ます。そして後から先輩社員が出勤した時にはもう今日一日の予定や段取りは頭に入っている訳です。その内容を先輩社員と確認し、作業開始します。
仕事のサイクルが早くなってくるのが実感できました。
またこの時間を利用して、前日分からなかった所をネットで調べて理解を深める事も出来ました。これは自分自身の仕事力向上につながった事として最初の得だと思っています。
◆どの仕事/どの職場に行っても活かせる、早起き習慣
その後しばらくしてソフトウエア評価に従事した時も同じでした。誰も居ないオフィスには常に1番乗りです。
まず昨日の状況を確認し、自分の作業予定を立てます。その後、従業員の今日一日の作業メニューを決めます。予め前日に決めておくのですが、ソフトリリース状況や出勤状況に応じて作業メニューを変更する必要がある為、見極めて当日の作業内容を決めます。
これを作業員が出勤する迄に決めないと行けないのですが、朝一はお客様からの電話も少なく邪魔が入らないので十分作業を行えました。会社内のチーム状況を見て常に先の事を考えておく必要がありましたが、前会社からの週間が役にたったようです。
ここでも得があったと思っています。
現在でもこの習慣は続けています。
計算してみたのですが、仮に1日30分だけ早く出勤したとして1ヶ月で10時間、1年で120時間、10年で1200時間です。
有休もあるのでこれよりは少ないかもしれませんが、それでも10年で150日です。
もうそれだけでほぼ1年分です。10年間で1年分プラスして仕事力が向上出来れば、相当の「三文の得」だと思いませんか?
◆生活の工夫は必要かもしれない
とはいえ、急にできるものではありませんよね。だから、自分がどうすればできるようになるのか、逆にできなくなる瞬間を考え、対策することが必要です。
ちなみに私の場合は、心がけていることが3つあります。
①夜は出来るだけ早く自分が決めた時間に就寝する。
②朝は通常起きる時間の10分前にアラームをセットする。
③眠れない場合、動画を見る。
①・②について今はポケモンスリープを活用しています。 就寝の時間を知らせてくれるのと、アラーム代わりです。
③については、 私の場合は電車の前面展望の動画を見ると何故かすぐに眠くなります。流れる景色が眠気を誘うようです。
皆さんも是非やってみては如何でしょうか?