新宿まで35分、立川まで10分。自然豊かなまち。子育て世代にとって便利で住みやすい「東大和市」
ここ数年のテレワークの普及をきっかけに、会社に通勤する機会が大幅に減り、「都心に住む理由がなくなった」と考える方も多いのではないでしょうか。実際、広い住まいや豊かな自然環境を求めて、都会暮らしから“地方”へと移り住む方が増えています。今回ご紹介したいのが、東京都23区の西側・多摩地域の北部に位置する「東大和市」です。
人口は約8万5000人。都心からも近く、新宿まで西武拝島線で約35分、大型商業施設が多数ある立川まで多摩モノレールで約10分と交通の便がいい。今回、「東大和市」の魅力について、東大和市役所の深谷さんにお話を伺いました。
深谷 操
東大和市役所 企画財政部企画政策課
2006年4月、第一生命保険株式会社に入社。2023年4月、企業版ふるさと納税(人材派遣型)の制度を活用し東大和市に任期付職員として着任。市のシティプロモーション強化等の業務を担当。「東大和市は子育て世代にとって便利で優しいサービスや制度がたくさんあるので、一度来ていただけたら、その住みやすさは実感してもらえるはずです!」
交通アクセスが良いまち。東京狭山茶や多摩湖梨が有名
ーーまずはじめに、東大和市の歴史と地域性について、教えてください。
大和の名前の由来は、1919年の村制実施の際、東大和市には6つの村があったんですね。政争の盛んであった6つの村が “大いに和して” 1つの村にまとめられ、「大和村」と称したのが始まりです。その後、1954年5月に町制を施行して「大和町」になります。そして1970年10月1日の市制施行のときに、東京の大和ということから「東大和市」と名付けられました。2020年に市制50周年を迎えています。
東大和市には、狭山丘陵という丘陵地帯が北部にありまして、「東京狭山茶」などのお茶の栽培が盛んな地域です。あとは梨の栽培が有名で、甘みがぎっしり詰まった「多摩湖梨」も知る人ぞ知る特産品として評価が高いです。
一方、南部地域は元々畑地帯でした。昭和13年に軍用機のエンジンを生産する工場が畑地帯に建設され、工場で働く方たちの家が建てられるようになります。その後、高度経済成長期には、都心から1時間の通勤圏であり首都圏のベッドタウンとして好条件であったことから、市内に公営や公社の住宅ができました。そうして人口が増加し、今のような活気のあるまちへと変わっていったのです。現在では、北部に自然を感じられる地域、南部に住宅地が広がり、利便性の高いまちとなっています。
ーー東大和市は、交通アクセスが良いのも魅力ですね。
新宿方面へは、西武線で乗り換えなし約35分で行けます。都心で働かれている方にとって、アクセスしやすいのは魅力の1つだと言えます。もう1つ、東大和市の西部では多摩モノレールが南北に走っており、商業施設や娯楽施設がある立川方面までは約10分で行けます。ショッピングやレジャーに便利なまちだと感じています。
都内とは思えない自然が広がり、アウトドアが楽しめる地域
ーー先ほどもお話がありました、自然の多さは魅力ですね。
東大和市には、多摩湖を中心に自然豊かな狭山丘陵が広がっています。多摩湖は “東京都民の水がめ” として人工的に作られた湖なんですが、桜の時期や新緑の季節、紅葉、雪景色と、春夏秋冬で季節を感じられます。いつ行っても絶景ですし、インスタ映えするような写真もたくさん撮れますよ。湖の周りには多摩湖自転車歩行者道が整備されていて、サイクリングやウォーキングしている方々で平日でも賑わっています。
ーー市立狭山緑地は親子連れが多いイメージがあります。
狭山丘陵の中にある市立狭山緑地では、東京都内なのにカブトムシやクワガタなどの昆虫もたくさんいて、植物や鳥類も身近に観察できます。夏はお子さんを連れた家族が多く、昆虫採集を楽しんでいる姿をよく見かけますね。
それに、市立狭山緑地内には無料で楽しめるフィールドアスレチックがあります。2023年4月に多摩産材を利用した遊具を新設し、休日は大勢の家族で賑わっています。都心では数少ない自然を目一杯楽しめる環境が、東大和市にはあるんです。近年中に関東でも有数の規模を誇るローラースライダー(ローラー式滑り台)も設置予定ですので楽しみにしてください。
2023年10月からは、民間事業者と連携したシェアサイクルの実証実験を開始しました。30分130円で利用できます。東大和市だけでなく立川市や武蔵村山市などの近隣市で返却することができます。その逆も可能で、とても便利な移動手段になると思います。狭山丘陵の自然を楽しみながら多摩湖自転車歩行者道をサイクリングする。そんな休日の過ごし方もオススメです。
利便性を重視して移住される20歳代・30歳代が多い
ーー東大和市にはどんな移住者が多いのですか?
都心や近隣市に住んでいる20歳代・30歳代の家族が移住されてくることが多いです。理由は様々あるのですが、住宅価格や家賃の魅力、通勤・通学の利便性、それから買い物など日常生活の利便性を理由に転入される方が多いです。
日常生活の利便性という点では、歩いて行ける距離にスーパーやコンビニエンスストア、ドラッグストアなどが点在しており、毎日の買い物に困らない点が選ばれる理由の一つです。また大型商業施設がある立川まで多摩モノレールで約10分ですので、平日は市内で過ごして、休日は立川までちょっとお出掛けするという方が多いみたいです。さきほどお話ししたとおり自然環境も豊かですし、わざわざ遠出しなくても東大和市の近隣で全て済んでしまうところは魅力です。その他にも、市内には医療施設が充実していますので、子育て世代や高齢者の方にとって安心できるまちです。
ーー東大和市の家賃相場はどのくらいでしょうか?
近隣の立川や国分寺などと比較すると手が届きやすい価格になっています。賃貸ではなく住宅購入を検討されている方も想定予算内で利便性の良い土地や広い物件を手に入れられるようです。
待機児童ゼロ。子育て・共働き世代に嬉しいサービスが多数あり
ーー東大和市は子育て・共働き世代に優しい制度がたくさんあるとお聞きしました。
子育てをしながら働いている方は、子どもの急な病気による保育所からの呼び出しなど、「どうしよう?」と困ってしまうことが多いと思います。そういったときのために、東大和市には「病児・病後児保育のお迎えサービス」という制度があります。保育所に預けたお子さまが体調不良になった場合、保育所から電話がかかってくると思うんですが、仕事でお迎えに行けないという場合でも、病児・病後児保育室の保育士さんがタクシーなどを使って保護者の代わりにお迎えに行ってくれるサービスです。お迎えに行った後は、お医者さんの診察を一緒に受けてくださって、その後、病児・病後児保育室でお子さまを看病いたします。事前登録をしておけば電話1本で活用できるサービスです。
ーーそれは、子育て・共働き世代にはとても魅力的ですね。
他にも、「保育コンシェルジュ」という制度があります。専門相談員がそれぞれの子どもにあった保育サービスを案内したり、個別相談を受けてくれるものです。さらに、乳幼児が安心して遊べる「子育てひろば」を子ども家庭支援センター、児童館や保育所等に設けております。職員が話を聞いてくれたり、子どもと一緒に遊んでくれたり、友だちづくりのきっかけにもなる子育て拠点として人気です。子育て中は孤独を感じることがありますが、その解消を目的としています。どのサービスも保護者の方に寄り添うことを第一にしています。このようなサービスが子育てのしやすさになっていると思います。
ーー東大和市の待機児童状況は、どんな感じでしょうか。
東大和市の保育所の待機児童は、直近3年間は0人です。安心して預けられるはずなので、東大和市にお住まいの子育て世代の方々は、子どもの保育園問題に悩むことなく育児と仕事を両立できていると思います。
就職相談はいつでもできるし、チェレステ・ガーデン(創業チャレンジ施設)も完備
ーー東大和市には、お仕事探しに対するサポートはありますか?
東大和市役所内には、国と市が連携した地域密着型のハローワーク「東大和就職相談室」があります。立川にあるハローワークまで足を運ばなくてもハローワークと同様の就職支援を受けられます。最近ではインターネットの求人サイトを利用される方が多いですが、就職コンサルタントと直接話をして就職について相談することができます。
また、市内には「中小企業大学校」があります。「中小企業大学校」は、中小企業の「人材育成」をサポートする機関として、経営者や管理者、後継者に対して専門性の高い実践的な研修を実施しています。
そして、市では創業を志す方を支援するため、中小企業大学校と連携した事業「東大和市創業塾」を実施しています。「東大和市創業塾」では、全5回のカリキュラムを通じて企業経営を総合的に学んでいただけます。創業準備、経営の基本スキル、経営理念・経営戦略、マーケティング、財務などの授業が無料で受講できるのです。
さらに、市では創業に向けたチャレンジ施設として「チェレステ・ガーデン」を用意しています。「チェレステ・ガーデン」は、カフェスペースを併設しオーブン・コンロ・冷蔵庫などを完備した『キッチン』、ネイル・整体・エステなどのスモール店舗として利用できる個室の『サロン』、展示販売やギャラリーとして多目的に利用できる『スペース』の3つの用途で区切ったシェア利用の複合スペースです。
これから創業したいという方や趣味を仕事にしたいと思っている方の夢を叶える最初の一歩に利用されています。実際に、中小企業大学校やチェレステ・ガーデンで学んで、東大和市内に移住して創業したという方もいます。
ーー最後に、子育て世代で移住をお考えの方にメッセージをお願いいたします。
東大和市は、通勤通学の利便性、買い物などの日常生活の利便性に加え、身近に豊かな自然がある子育て世代にピッタリのまちです。
さらに、市立狭山緑地内のフィールドアスレチックを代表に、ここ数年でリニューアルした木製遊具のある公園がたくさんあります。また、子連れでも楽しめるプラネタリウム、雨の日でも元気に遊べるアミューズメント施設(あそびっく)など、子どもも大人も一緒に安心して遊べる施設がたくさんあり、なおかつ医療施設が充実していることも子育て世代には安心できるところです。
移住に関するご相談は、東大和市役所 企画政策課で受けています。
東大和市のことが気になったらぜひお問合せください。