「未経験からITエンジニアになれるのだろうか...」
——就職活動をしている中で、そんな不安を抱えている学生さんも多いのではないでしょうか。
今回は、入社2年目の社員さんにインタビューを実施して、文系・未経験でIT業界に飛び込んでからのこの1年半、どんな壁にぶつかり、どう乗り越えてきたのかを等身大の言葉で語ってもらいました。
就活生の皆さんが「自分にもできるかもしれない!」と思えるきっかけになれば嬉しいです。
目次
入社当時の「心配」とリアルな壁
アビックシステムでは、入社3ヶ月までは新人研修に参加、その後に配属が決定します。そこからは配属先ごとに業務内容が変わっていくわけですが、Aさんは加えて約1ヶ月間、配属された部署内の研修カリキュラムで学んだそうです。分からないことは担当の先輩に質問ができる体制の中、大きなギャップを感じたといいます。
Aさん:「研修で身につけた知識が、本当にちゃんと現場で生きるのか。どこで生かせるんだろう、というのがすごく不安でした。会議の場で飛び交う専門用語の一つ一つが、最初はまったく理解できなかった。聞いたままの言葉をとりあえずメモに残し、後から先輩に意味を教えてもらう。そんな地道な積み重ねから始まりましたね」
さらに大きな悩みの種となったのが、同期との比較だったそうです。優秀な同期を持ち、まったく違う吸収の速さを見せており、「文系・未経験者としての自分と、経験のある同期を比べてしまって、めちゃくちゃ焦りがありました」と正直に語ってくださいました。
また、「先輩たちが忙しそうで質問しづらい」というのも、多くの新人が経験する"あるある"なのではないでしょうか...。
Aさん自身もどのタイミングで聞けばいいのか迷い、なかなか声をかけられない時期があったといいます。しかし、分からないまま進めて結局成果が出せなかった経験を重ねる中で、「聞けなかったことの方が良くない」と気づき、そこから「ある程度時間を決めて、それを超えたら先輩に聞く」というマイルールを自分の中に作り、少しずつ質問へのハードルを下げていったそうです。
なぜ頑張り続けられたのか。その転機
これだけ多くの不安や焦りを抱えながらも、「辞めたい」と思ったことはあったのでしょうか。ぶっちゃけ話を聞いてみました。
「業界やこの仕事に向いていないな、と思うことは何度もありましたが、辞めたいと思ったことはなかったです」ときっぱり答えてくださいました。
大きな転機になったのは、同期との比較に苦しんだときの考え方の転換だったそうです。
Aさん:「この人にはこれができてすごいな、と思う部分がある一方で、自分が伸ばせる武器は何だろう、と考えるようになったんです。」
これは誰かに相談して出した答えではなく、自分自身でじっくり考え抜いてたどり着いた結論だといいます。
その"武器"を磨く土台になったのが、OJT担当の先輩の存在だったそうで、技術的なことだけでなく、仕事に向き合う姿勢そのものを間近で見せてもらえたことが、何よりの支えになったと語ってくださいました。
「若年層教育制度」という制度も支えになったそうです。こちらの制度は、通常業務の合間に動画教材を使用して自分のタイミングで学習を進める仕組みです。Excelの実践的な使い方やデータベースの基礎知識など、テストファイルを使いながら手を動かして学ぶものです。
Aさん:「すぐに答えが出るようなものではなかったけれど、後になって"あ、あのとき学んだやつだ"と実務で生かせる場面がありました」
また、自分なりのペースをつかむために、報告のタイミングも工夫したそうです。決められたルールがあるわけではないが、「休憩前に1回、1日2回くらい」など、自分の中である程度の目安を決めて上司や先輩に進捗を共有するようにしていたといいます。
「コードを読む側」から「仕様を会話する側」へ
配属から3ヶ月程度が経過した際に、初めて小さな案件の要件定義をする会議で顧客対応を任されるチャンスが巡ってきた場面でこう感じたといいます。
Aさん:「めっちゃ緊張しました...(笑)」。
先輩のフォローを受けながら自分主体で進めるという内容でしたが、事前に決めた説明内容を、台本をなぞるようにたどたどしく話したことを今でも覚えているといいます。
相手は物腰の柔らかい方で、説明に丁寧に耳を傾けてくれたそうです。それが嬉しくもあり、「できない自分のままではなく、ちゃんとできるようになりたい。次はもう少し緊張せずに話せるように」と、少しずつ改善を重ねていったそうです。
現在まさに意識しているのは、相手の理解度に合わせて説明の粒度を変えることだと答えてくれました。
Aさん:「処理の内容を1から100まで話しても、専門的な部分は相手に伝わらないことが多いんです。それよりも、結果としてどうなったのか、端的に提示することを意識しています。」
最初はすべて先輩の補助を受けながら進めていた顧客対応も、確認を仰ぐ回数が徐々に減ってきたという実感があり、「そこに自分の成長を感じています」と笑顔で答えてくださいました。
1年前の自分と、これからの自分
Aさん:「PL(プロジェクトリーダー)に昇格できるように頑張りたいです!」
Aさんは期首総会で堂々と宣言しており、現在、2年目にしてPL(プロジェクトリーダー)への挑戦を目標に掲げています。社内において、2年目でのチャレンジはかなり早いケースです。
ーこの挑戦を後押ししたのは、社員旅行でのある出来事だったそうですね。
Aさん:「ノープランのドライブの車中で、社長自身のキャリアの話を聞く機会がありまして...社長も最初から答えを持っていたわけではなく、挑戦を重ねた結果として今のポジションにたどり着いたと知りました。そういったお話を聞いていく中で『分からなくても、とりあえずやってみよう』という気持ちが固まりました!」
最後に、これからIT業界を目指す学生や未経験からの挑戦に不安を感じている方へメッセージ
Aさん:「私も完全に未経験で、知識がまったくない状態で入社しました。不安になることは、きっとあると思います。それでも、自分にできることを少しずつ見つけていけば、周りの人たちはちゃんと見てくれています。ぜひ頼ってください。最初のうちは、頼ることも新人さんのお仕事、頼られて答えることも私たちの仕事のひとつなので!」
未経験からのスタートは、決して平坦な道のりではないと思います。専門用語に戸惑ったり、同期と自分を比べて焦ったり、顧客の前で緊張しながら言葉を紡いだり...
——そんな日々の積み重ねの先に、少しずつ「自分の武器」を見つけていったAさんの姿があることが取材を通してわかりました。
これからIT業界への一歩を踏み出そうとしている皆さんにとって、Aさんの言葉が「自分にもできるかもしれない」と思えるひとつのきっかけになれば幸いです。