【開発責任者インタビュー#1】共に育ち、共に挑む。"人が育つ組織"を、現場からつくるリーダーへ | カイタクエンジニアブログ
カイタクで実際に働くメンバーのインタビューシリーズ。今回はエンジニア組織の責任者としてチームを牽引する牛頭さんに、これまでの経歴とカイタクが大切にしている"人を育てる文化"についてお話を伺いまし...
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経験・未経験を問わず、多くのエンジニアが第一線で活躍するカイタク。
今回は技術責任者の牛頭さんに、エンジニアの教育環境や、カイタクで活躍するエンジニア像、そして描けるキャリアについて伺いました。
牛頭のインタビューVol.1はこちら▼
牛頭さんは、自身の原体験から「エンジニアリングで生活の基盤を築ける人を増やしたい」という想いを持っています。
教育への情熱を持つ牛頭さんが率いるカイタクの開発組織は、どのような教育観を大切にしているのか。
その根底にある考えを、今回じっくりと伺いました。ぜひ最後までご覧ください。
――まず、カイタクのエンジニア教育体制の全体像から教えてください。
カイタクでは、実務未経験の方や経験の浅い方でも「学びながら成長できる環境」を整えています。実際に未経験で入社し、短期間で第一線のプロジェクトを任されるようになったエンジニアも少なくありません。
カイタクでは、経験の有無にかかわらず、学ぶ意欲が高い人ほど早い段階から成果を上げる傾向があります。
教育体制の特徴は、大きく三つあります。
1つ目は実践への早期参加。
カイタクでは、なるべく早く実践の場に触れることで、技術力はもちろん思考力を育むことを大切にしています。
例えば、設計のディスカッションは原則オープンで、誰でも参加可能です。
最初は聞くだけでも構いませんが、「なぜこの技術判断をするのか」「どのような観点で開発しているのか」といった思考プロセスに触れることで、設計力と判断軸が自然と磨かれていきます。
2つ目は日常の学習支援。
Slackやコールで気軽に質問でき、必要に応じて先輩エンジニアとペアプログラミングも行います。カイタクは全社員がフルリモートですが、それを感じさせないほどコミュニケーションは活発です。
チーム全体に「開発効率を高めよう」という意識が根付いており、経験の浅いメンバーをフォローしながら、課題を個人に抱え込ませずチームで解決する文化が根づいています。結果として、開発組織全体の生産性が高まっています。
3つ目は体系的なインプットとアウトプットの仕組み。
推奨図書リストと月5,000円の書籍購入補助、週次の読書会でのナレッジ共有を運用しています。インプットとアウトプットを往復させ、理解を定着させる狙いです。
さらに、知見共有会を定期的に開催しています。
そこでは各自の日々の修練の結果や新技術の情報を共有。
AI活用の取り組みも積極的に議論され、活用できそうなものは実際のプロジェクトに取り入れることで、常に最新技術に触れながら開発できる環境をつくっています。
こうした仕組みがあるからこそ、学ぶ姿勢さえあれば、誰でも安心して挑戦し、着実に成長できる。それがカイタクのエンジニア教育の特徴です。
ーー上記のような環境がある中で、どのような人がカイタクにフィットすると感じますか?
カイタクにフィットするのは、「自分で考え、行動できる人」です。
全エンジニアに共通して、自律的に動く姿勢があります。
カイタクの開発現場はアジャイル・スクラム体制で、日々変化が当たり前の環境です。
そのような変化の速い現場では、指示を待つだけでは成長できません。
初めて挑戦することでも、まずは自ら調べ、試し、それでも行き詰まるところは素直に共有する。この「主体性」がエンジニアとしての成長を支えると考えています。
AIの普及によって、多くの作業が自動化される時代になりました。
しかし、AIをはじめとするツールはあくまで活用するための手段です。
それらを使いこなすには、自分の頭で考え、行動に移す力が不可欠です。
私たちはこのような姿勢を持つ人を「自律性の高いエンジニア」と定義しています。
――入社後、特に意識してほしいことは何でしょうか。
意識してほしいことは、大きく2つあります。
一つは自律的に動くことです。
先ほどの話と重なりますが、分からないことをそのままにせず、自分で仮説を立てて動いてみる。どうしても越えられない壁にぶつかったら、チームで速やかに共有して解決する。この姿勢は常に大切にしてほしいですね。
もう一つは時間効率を意識することです。
エンジニアの仕事はコーディングだけでなく、調査や設計、チームとのコミュニケーションなど多岐にわたります。その中で限られた時間をどう使うかが、生産性を大きく左右します。
無駄な手戻りを減らすために最初に仮説を立てて動いてみる、Slackでのやりとりを簡潔にまとめるーーこうした小さな工夫の積み重ねが、チーム全体の成果を高めていきます。
技術力は、正しい姿勢があれば後からいくらでも身につきます。
まずは「自律的に考え、動くこと」と「時間効率を意識すること」。
この2つを大切にしていけば、自然と成長を実感できるはずです。
――成長実感を生む仕掛けは他にもありますか?
現在カイタクのエンジニアチームは6名です。
まだ発展途上の小さな組織であること自体も、大きな学習装置です。
いわば“鶏口牛後”の環境で、自分次第でさまざまな領域にオーナーシップを持ち、広い役割を担うことが求められます。
それにより成果の手触りを早く得られ、成長を実感しやすいのが特徴です。
また、チームの自治を重んじ、プロジェクト単位で裁量を任せています。
私から無用な制約を設けることはせず、技術選定や学習の自由度を高く保っています。
“自律性を大切にする文化”と“自律性を発揮できる場”の両方を、意識的に整えているつもりです。
――自律性を育むために、牛頭さんが意識していることはありますか。
本質的に「自律性」は、自分自身で獲得するものだと思っています。
ただし、そうした人材が自然と育つ組織であるために、意識していることがあります。
それは、自ら最前線で体現し続けることです。
現場でコーディングを行い、課題を仲間と共有し、解決に向けて新たな技術やAIツールの情報をチームに伝える。
良いインプットに出会えば必ず共有し、良い本があれば「読みたければ読んで」と押しつけずに紹介する。
私自身が常に学び、挑戦し続ける姿勢を示すことで、メンバーが自ら掴みに来るきっかけをつくる。そして、掴みに来たメンバーは全力で引き上げる――それが私のスタンスです。
私は、学びのヒントを多くばら撒くように意識しています。
その種がそれぞれのメンバーに届き、結果として自律性の高いチームができているなら、それ以上に嬉しいことはありません。
――そんなカイタクならではの身につく力を教えてください。
カイタクでは、すべてのエンジニアに「ジェネラリストとしての成長」を期待しています。
カイタクの開発スタイルは全員が、特定の技術や工程にとどまらず横断的にプロジェクトへ関わるスタイルです。また、スクラム型の開発スタイルのため、「プロダクト全体をどう作っていくか」といった全体視点を持った考え方も養うことができます。
そこで醸成される「なぜ作るのか」まで踏み込む総合的な力。
これが、カイタクならではの身に付く力だと思います。
今後は自社のAIプロダクトの開発比率も高まる予定で、リーダーやスクラムマスターなどへの挑戦機会も増えています。どのフェーズでも、自分の成長を実感しながらジェネラリストとしての幅を広げていけることを、カイタクで感じてもらえると思います。
――カイタクのエンジニアとしてのモデルケースを教えてください。
モデルケースとして澤田の例を挙げます。
未経験入社から2~3年で案件リーダーを担い、エンジニア組織の中心人物です。
澤田は地頭が良いタイプで、要領も良く、加えて自律性も高いものがあり、未経験ながらすぐに裁量を持って様々なことに取り組むようになりました。
現在では、開発面だけでなくクライアント折衝やチームマネジメントも高い水準で実行しています。プロジェクト全体を俯瞰しながら価値を生み出す、ジェネラリストの理想像を体現しています。
▼エンジニアリーダー澤田の紹介記事
澤田のように早くから裁量を任されるメンバーに共通しているのは、2つの力です。
私自身もマネジメントの中で、特にこの2つを重視しています。
1つ目はパフォーマンス。
自身の役割を果たし、会社にどれだけの価値をもたらしているか。案件を守る、品質とスピードを両立する、後輩を育てる――そうした“成果”の総量です。
2つ目は貢献性。
チームと顧客にどう良い影響を及ぼしたか。
会議での発言の質、議事録や調査などの小さな支援、コミュニケーションで周囲を煩わせない工夫など、場を前に進める行動です。
例えば、会議の場で発言ゼロはもったいない。
参加の意味が薄れ、当事者としての視点が育ちませんし、結果として本人の成長を妨げることに繋がります。
この2軸の意識が、個の強さをチームの強さへと変えていきます。
そして結果的に、自律的に考え行動できる“ジェネラリスト思考”を育んでいくと考えています。
――最後に読者へのメッセージをお願いします。
カイタクは、挑戦するエンジニアを本気で応援する会社です。
AIやツールがどれだけ進化しても、価値を生み出すのは「考え、動く人」。
今の自分より少し先へ進みたい――その想いさえあれば、どんなスタートラインからでも成長できる環境があります。
共に学び、挑み、未来をつくる仲間を待っています。