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ワクワクする地域に必要なものってなんだろう??【入社エントリ】


皆さん初めまして。2024年12月1日付けで"きら星株式会社"のCOOに就任した、高橋和馬です。

今回の記事では、僕がどんな人物なのか?そして、入社にあたっての所信表明というか、どんなことを思い会社に飛び込んだのかについて、皆さんに知ってもらえればと思います。ちょっと長くなりそうですが、良ければお付き合いください。

研究職から営業、企画開発へ。そして林業ベンチャーへ。ちょっと変わったキャリアチェンジ。

まずはこれまでのキャリアについて少し話ができればと思いますが、話をすると多くの人から「なんでそんな風にキャリアチェンジしたの??」とよく言われます。以下は大学からこれまでの流れ。

2009年北海道大学生命科学院卒業(植物免疫学専攻)→「キッコーマン株式会社」へ研究開発部門として入社(乳酸菌を使った発酵研究)→2011年飲料部門の名古屋営業部へ異動(研究職からは異例の異動)→2016年飲料部門の企画開発部門へ異動(商品企画・マーケティング)→2021年林業で6次産業化に挑む「株式会社東京チェンソーズ」へ転職→2024年「きら星株式会社」COOへ

書いてあるとおり、かなり変わった経験を積んできています。

大量生産大量消費への疑問

大学でバイオサイエンスを勉強していたのと、持病としてアトピー性皮膚炎を持っていたことから、「人の健康に寄与できるような食品開発がしたい!!」と意気込み、就職は食品メーカーに絞って行い、運良くキッコーマンの研究開発部門に採用をいただくことができました。

そして元々商品の企画開発に興味を持っていたので、会社でそのことを伝えていると営業部門で修行してこいと言われ異動。そして営業でなんとか実績を積み、念願の企画部門へと異動。

プロダクトマネジャー室という部署では、初めてマーケティングという考え方に触れ、消費者の背景・思いなどの裏側を読み取りながら、自社の商品をどうブランディングしていくかを真剣に考え、チームのみんなと意見を交わし合い、本当に学びが多く楽しい仕事だったと思います。

ただ、日に日に自分の中で蓄積してしまった疑問が、「大量生産大量消費」というシステムでした。大手の食品メーカーが安定的に商品を供給するためには、海外を中心とした原料の仕入れ、工場での製造予定をうまく組み合わせて、何百とある商品をパズルのようにスケジューリングして製造しなくてはなりません。

スーパーへの供給を途切れないようにするためには、原料も製造も余裕を持たせる必要があり、正直ピタリと数字を読み切ることは不可能です。新商品などは思ったほど売れないことも多く、その場合は多くの商品が叩き売りのような形で世に出ていきます。

そして自分にとって一番悲しみを覚えたことが原料の廃棄です。多く出るわけではないですが、商品が売れなければ原料は余り、使いきれないものは最終的に転売、それも難しければ廃棄の道を辿ります。海外から原料を購入することが多かったため、僕は作ってくれた生産者の顔を知ることもなく、さらに余ってしまった原料を自分の目で確認することもなく、廃棄のボタンを押す作業を行いました。「仕方がないこと」という風に片付けることもできたのですが、ここが自分の心にとって一番難しいポイントでした。

写真はイメージです。

環境問題への関心から林業ベンチャーへ

そもそも自然が好きだったことも相まったことと、「生産者の顔が見える状態」をもっと日本の一次産業で作らないと!という思いが生まれ、林業の6次産業化を試みる"東京チェンソーズ"へ転職。そこではマーケの知識や商品開発のスキルを活かし、森デリバリーと商品開発の事業リーダーとして3年半仕事をさせていただきました。

商品開発では会社の掲げる「1本まるごと木を使い切る」という概念をブランドに昇華させ、転職直前に"木山もの / somamono"というブランドを立ち上げています。林業の世界はほとんどすべての仕事が国や都道府県からの委託、補助金などで成り立っており、東京チェンソーズでは補助金ありきの構造からなんとか脱却できないかと考え、枝葉や根っこなど、通常は山に捨てられてしまう木の50%の部分をどう活かすかを議論し、新しい流通を生み出そうと努力していました。

ここでの3年間はとても刺激的で、新しいつながりがたくさん出来たことも幸せなことだったと思います。その中で、長野の"やまとわ"という森の会社で取締役をしている奥田さんとも出会い、podcast"自然資本論"も始まりました。自然資本論は各地で環境問題について真剣に考え、身体的な体験を通して自然との付き合いを取り戻していこうとする地域のプレイヤーをゲストに迎え、自然資源との楽しい付き合い方を模索するような番組です。自然との付き合い方を伝え、知ってもらうために始めたものですが、僕自身も日々勉強させてもらえて毎回の収録が非常に楽しい!

そして色んな方から話を聞いている中で、気づいたことがありました。

魅力的な地域には、その地方を楽しみ働くプレイヤーがいる!!

これが今回「きら星株式会社」に入ったきっかけにもなる考えです。衰退していく地域が多い中、それでも人が集まり活気を取り戻しつつあるエリアには、必ずと言っていいほどそのエリアを思い、自らが楽しみ、魅力を伝えていくプレイヤーたちがいます。地域に元気を与えてくれるのは、やはり「思いを持った人」です。町にビジョンがないとか、高齢の方しかいないとか、問題を挙げればきりがない場所もあると思いますが、思いを持った人が集まりさえすれば、そんな状況すら変えていけると今では本気で思っています。

きら星の仕事は、地域の魅力を余すことなく伝え、そして地域で頑張るプレイヤーたちと共に、人を呼び込み産業を活性化していくことです。人口の母数が増えればエッセンシャルワーカーの仕事も成り立ち、より良いサービスがまちに生まれます。そして地域を面白がるプレイヤーが増えれば、まちの魅力は増し、ワクワクする生活が送れるようになっていきます。

だからこそ「人」が重要。

僕の地元である新潟県越後湯沢町も例に漏れず人口減少の一途を辿り、町から少しずつお店がなくなっているのを帰省するたびに感じ、なんとかしていきたいという思いがありました。新潟全域を見ても同様の状態だと思います。そしてこの状況を変えていくためには、やはり一緒に動いてくれる人が必要です。

先ほども少し書きましたが、きら星の仕事は「移住定住促進」「地域事業者への人材紹介」だけにはとどまりません。既存のプレイヤーたちと連携しながら、地域に新たなコミュニティを生み出し、地域資源を活用した事業開発にも今後は取り組んでいくことになるでしょう。地域に人を呼ぶだけではなく、自分たちでも手を動かし、自らがプレイヤーにもなることで産業も活性化してより良い地域を作りたいと、僕は思っています。

地域に必要なものは、愛と一歩踏みだすあなたの勇気!

現在きら星では、2つの職種でメンバーを募集しています。一つは既に立ち上がっている三条市での企画メンバー。そしてもう一つは、新しく立ち上がる長岡支店の責任者です。

【三条の募集】https://www.wantedly.com/projects/1888009

【長岡の募集】https://www.wantedly.com/projects/1879050

きら星には個性あふれるメンバーが現在6名で、越後湯沢、三条の活性化に取り組んでいます。まだまだ手が足りない状態ですが、自ら考え動き、地域を愛で包み込めるメンバーに是非来ていただきたいと思っていますので、募集の要項、ご覧いただけるとありがたいです。

きら星の業務が気になる方は、気軽に声をかけていただきたいです。私でもその他のメンバーでも、いつでもお待ちしております。

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