何度も訪れたくなるリピータブルな観光地、広島をつくる。
そんなミッションを掲げるHIT広島観光連盟(以下HIT)のプロダクト事業部で活躍する原井さんにインタビューを行いました。
イベント業界からの転職と、Uターンを同時に叶えた原井さん。
現在所属しているプロダクト事業部の仕事や、転職をして感じるHITの特徴について、お話をいただいています!
▍Profile 原井 翔(プロダクト事業部)
広島県出身。広島市内の高校を卒業後、東京の大学に進学。卒業後、東京のイベント・装飾会社に就職。Uターンで広島に戻り、HITに入社。
週末はフェリーに乗って島へ行ったり、キャンプをしたりするのが好き。最近の推しはえたじま温泉(江田島市)。約30℃の源泉かけ流し温泉につかるのが至福。
Webの時代だからこそ、リアルの価値が重視される。そんな想いで選択したファーストキャリア。
▼まずは簡単に、自己紹介をお願いいたします!
プロダクト事業部の原井です。出身は広島で、東京の大学に進学後、東京での就職を経て、HITに入社しました。前職は、東京のイベント・装飾会社です。
▼なぜイベント業界に興味を持ったのですか?
高校生の頃に定額でのインターネット接続の普及や動画サイトが流行し、インターネットが日常的になったのですが、Webが発達し、簡単に情報が手に入るようになるからこそ、逆にリアルな体験の価値が上がってくるだろうと思っていたんです。人が集まる場所に対するニーズが増えると確信し、イベント関連の仕事に就きました。
▼前職では、どのような業務をなさっていたんですか?
会社としてはイベントの運営と会場装飾の両方を請け負っていましたが、私はどちらかというと装飾の仕事がメインでした。例えば展示会のブース設営では、お客様の要望をヒアリングして、図面を書いて、発注して、現場監督もして…1から10まで全部やるような仕事でしたね。展示会の他にも大規模有名イベント、大手企業のクローズドイベント、記者会見など、多種多様な場所づくりに関わりました。
イベントから観光へ。HITは他の組織とは違うと思った。
▼転職を考えるきっかけは何でしたか?
前職は約8年ほど勤めていたのですが、キャリアを重ねるにつれて、新しい学びが少なくなってきたと感じていました。そんな時に仕事でオリンピックに関わる機会があり、大きな仕事をやり切った達成感もあって、転職を本格的に考え始めたんです。
タイミング的にはコロナ禍でしたが、それは転職理由には全く関係なかったですね。出歩けなくなったり人が集まらなくなったりしても、またライブやイベントの感動を求めるようになるだろうなと。あくまでも一時的な影響だと思っていました。
▼どういった軸で転職活動をしていたんですか?
人が動く、リアルな場所づくりには関わりたいと思っていました。どんな仕事をするかが先行していたので、働く場所はあまりこだわっていませんでしたね。同じイベント業界に転職するのであれば首都圏、広島に帰るのであれば観光かなと。
▼HITのことは元々知っていましたか?
「ばかたれーーーっ!!」の広告を見たことがあったくらいです。東京でも主要駅にたくさん貼ってあり、記憶に残っていました。広島に関する内容だったので、どこがこんなのやっているんだろうと思ったら、割と公的なところでびっくりした記憶があります。(笑) 広島の人はみんな「何しよん?」と思ったのでは。(笑)
新型コロナウイルス感染拡大で広島に帰省できなくなった広島人に向けたメッセージとして、首都圏計6駅でメッセージを掲載しました。
▼転職時には、どのようにHITを見つけたのですか?
観光といっても、できるだけ上流に関わりたいなと思いながら探していた時に、検索で観光連盟がいくつかヒットしました。行政に近い立ち位置や考え方をしている団体も多い中で、HITは民間出身の人を実務のトップに据えており、他の組織とは考え方が違うのではないかと思ったんです。
40人で進むより、1000人で進んだ方が良いものづくりができる。
顔を合わせて、観光事業について気軽に話せる場「HYPP CAFE」の様子。
▼原井さんが所属している「プロダクト事業部」についてお伺いさせてください。
プロダクト事業部は、広島に人を呼び込むことができる、新しい広島ならではのプロダクト=観光コンテンツを作ることがミッションです。チームメンバーは9名。魅力づくりのためにプロダクト開発を行うのが5名、安心・安全な受け入れ環境づくりを行うのが4名の体制です。私はプロダクト開発をメインで担当しています。
▼具体的にはどのようなことを行っているのですか?
プロダクト開発のミッションは、年間200の熱狂的なプロダクトを作ることです。ただ、限られた人数で進めているので、作れる数やクオリティには限度があります。実際に販売したり事業を回していくのは各観光事業者になるので、そうであれば最初から観光事業者も巻き込んで作っていく方が良いはず。そんな考え方から生まれたのが、広島に熱狂的なプロダクトを生み出す、資金獲得・学び・繋がり・広報のためのプラットフォーム「HYPP(ハイプ)」です。新規事業はもちろん、既存の観光事業をより良くするためのサポートや、反対にこれまで観光にあまり縁がなかった事業者さんに対する、観光向けのサービスづくりのための支援を行います。
▼支援にはどんな特徴がありますか?
プロダクトづくりに際して、補助金事業での資金提供から事業者同士の交流の場づくり、観光プロダクトを作るためのスキル取得まで総合的にサポートしていくことです。コンサルティングというよりは、一緒に良いものを作っていく仲間のような立ち位置だと思います。プロダクトがうまく進捗しているか、困っていることがないかなどを、事業者に寄り添いながら見ていきます。
▼カスタマーコミュニケーション事業部の久馬さんからも、自分たちだけで広島の魅力を伝えていくのではなく、ファンを巻き込むことが大切という話を伺いました。プロダクトを作る上でも、こうした考え方が根本にあるんですね。
そうですね。これはチーフプロデューサー山邊の考えでもあります。HIT全体でもメンバーは約40名程度。自分たちだけで広げていくのと、広島への愛がある人たち1000名を巻き込んでいくのでは、作れるものもその数も全然違います。そうであれば、巻き込んで進める方が良いものが作れるよねという考え方です。
▼ちなみに、今、原井さんが携わっているのはどのようなプロダクトなんですか?
今取り組んでいるのは、自分で釣った魚をすぐ食べられるプロダクトです。広島は釣りが盛んで、県外から来られる方も多いのですが、魚を釣ったらそのまま帰ってしまうことがほとんど。釣りは観光と結びついていないことが多いんですよね。そこで釣りを観光に組み込むために、ホテルと一緒に新しいプランを考えています。ホテルに泊まって釣りをして、再びホテルに戻って調理してもらうことで、釣った魚をすぐに食べることができる。そんな一連の流れをひとつのパッケージにするために、事業者との調整を行っています。
HITの仕事には、自分の人生そのものが活かせる。
▼実際に入社してみて、ギャップはありましたか?
組織としての考え方が、全員の共通認識になっているのは良いギャップですね。HITの最終的な目的は、広島を“リピータブルな観光地”にして観光消費額を増やすことですが、そのために大事にしているのは『圧倒的顧客志向』です。広島観光に訪れた方が良いと思ってくれるものを作るということを、最優先に考えています。個人としても、HITの最終的なゴールに自分の仕事がどう繋がっているのかを、すごく意識しています。
▼仕事の中で、大変だと感じることもありますか?
先ほどの話の裏返しではありますが、どのような観光プロダクトが売れるのか、販売してみないと分からないということですね。ローンチして初めてリアクションが来るので、難しいです。
私自身マーケティングに関わるのは初めてなので、どのようにマーケティングすべきなのかを試行錯誤しながらやってきました。特に1年目は、先行研究や業界の成功事例をたくさん読んで、どのようなやり方があるのか、成功しているのかをインプットしていました。休日には、イベントやアクティビティに積極的に参加するようにしています。どんな人が参加しているのかを肌で感じることも大切です。
▼どんな人がプロダクト開発事業部に向いていますか?
企画開発、新規事業、マーケティングなどに関わってきた方だと、自分のアクションに対するPDCAを回すことができるので、経験が活かしていただきやすいと思います。旅行・観光業界の経験はなくても全然大丈夫です。
▼最後に、求職者の方へのメッセージをお願いします。
私自身も実感しているのですが、今まで生きてきた人生がそのまま活かせる環境だと思います。どこでどんなことを経験してきたかが全て強みになるので、観光と縁のない仕事をしてきた人でも大丈夫です。「自分なんて…」「難しいかも…」と思わず、興味があればぜひ話をしにきてください!
ありがとうございました!
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