「メディコムの社員ってどんな仕事してるの?」「そもそも入社の決め手は?」など、なかなか見えてこなかったメディコムの「人」に迫る連載。佐藤さんからのバトンを受け取ったのは、メディカルサイエンスリエゾンの石鞍信哉さんです。
メディカルサイエンスリエゾン??
私が現在担っている「メディカルサイエンスリエゾン」という役職ですが、これを聞いてピンと来る方はなかなかいないかもしれません。一般的に「高度な専門知識に基づいた医薬品の情報提供することが役割」とされていて、製薬企業などに属しながら医療現場との橋渡しを担います。
メディコムにおいては、“メーカーと現場の橋渡し”とでも言えるでしょうか。ただ、そこにもう一言加えるならば、私の場合は営業的な意味合いが強いと言えるかもしれません。昨年も病院やディーラーを巡って、年間70回ほどのセミナーを実施させていただきました。
内容としては、主にメディコム製品を用いた感染予防や衛生管理について扱います。ざっと数えただけでも、昨年は2,000人近い方にお話させていただいたことになるんです。なかなか全員に響く内容というのは難しいかもしれませんが、何か一つでも「聞いておいて良かった」「おかげで現場を改善できた」なんて声が聞けたら自分の仕事にも意味があったのかなと思います。
実は私、ド文系だったんです。
こうして私の仕事内容をお話すると、医療系出身なのかとか思われるかもしれませんが、学生時代は完全なる文系でした。余談ですが、数学に至っては特に苦手で。問1の(1)からわからないんですよ、あれには本当に参りましたね(苦笑)
ではそこからどうして?と言えば、1社目を辞めて転職活動をしていた時に、たまたま先頭に書いてあった会社に電話をかけたら、そこが医療系のディーラーだったんです。高い志でも話せれば良かったのですが、私と医療の出会いはそんなことが始まりでした。
幸いにも転職先には少しずつ馴染むことができて。初めての業界ではありましたが、一度“やる”と決めたら掘り下げるのは得意なのかもしれません。ただ一方で、ディーラーという立場だからこそ直面したもどかしさもありました。
「ディーラーは医療機関から聞かれたことをメーカーに聞くことができるけれど、仮にメーカーが“わからない”と言ったら、それ以上は聞ける人がいなくなってしまう」
ということです。お客様を前にして答えられないことほど、ストレスはありません。“仮に自分がメーカー側に移ったら、聞かれたことには必ず答えられるようにしよう”と、なぜかその時から心に決めていました。
いつの時代も変わらない感染対策を担って
縁あって10年前からメディコムジャパンというメーカーに来て、様々な経験と勉強を積んで今に至ります。この仕事のやりがい、って言われるとすごく難しくて、というのも感染って防げたところで必ずしも感謝はされないですよね。強いて言うなら、パンデミックになった時に突然、めちゃくちゃ求められる(笑)
ただ、当然悪いことをしているわけではないですし、世の中に少なからず役に立っている。それに、治療方法や薬は今後変わっていっても、感染対策についてはずっとこの先も変わりません。いつの時代も変わらないものを支え続ける、そんな仕事を誇りにこれからも進んでいきたいですね。