こんにちは。 荻野 嶺(おぎのれい)と申します。 この度、伊藤忠商事とfor Startupsを経て起業致しました。
日本社会の活力を底上げしたいとの想いのもと、次世代のIT人材養成機関「ZENFORCE(ゼンフォース)」を立ち上げることにしました。
私の自己紹介と率直な想い、および「ZENFORCE」を通して何を実現したいのかをお伝えさせていただきます。
目次
まじめな経歴 1. 価値観を揺るがせたベトナムでの出来事 ~ファーストペンギンになるための新たな決意~ 2. for Startupsに転職:商社出身者2名をスタートアップへ転職支援し、確信へ。 3. 伊藤忠商事とfor Startupsでの経験から得た気づきから、「ZENFORCE」を起業。 最後に… 仲間募集中です!!!!! まじめな経歴 2015年、伊藤忠商事入社。金属資源部門にて経営企画や事業開発に携わり、赴任先のシンガポールで石炭の三国トレーダーとして、各国の市場を新規開拓。2020年に帰国し、スタートアップ向け人材紹介のfor Startupsに従事。2020年12月にゼンフォース株式会社を創業し、代表取締役CEOに就任。 1. 価値観を揺るがせたベトナムでの出来事 ~ファーストペンギンになるための新たな決意~ 私は11歳までアメリカで過ごし、帰国後は世界を舞台に活躍したいと漠然と考えていました。伊藤忠商事に入社したのも、その生い立ちが影響しています。しかし、一番の影響は大学時代の海外放浪旅行と学生団体AGESTOCKの合同学園祭です。合同学園祭では、大学を超えて様々な人と交流し、多様な関係者を巻き込んで、これを企画、実行する。大きな成功を収め、達成感を持って大学生活を終えました。この体験が私をより商社への道に導くことになったのです。
商社を志望した理由は以下の3つの仕事に携わりたかったからです。
・多様な価値観や考え方を持つ人を巻き込んで達成する仕事 ・ゼロからイチを創る仕事 ・世界を舞台に戦える仕事
しかし、今思えば、商社マンは給与水準が高いとか、合コンでモテるとか、 「何をするか」よりも「どう見られたいか」 も正直気にしていたと思います。周りに凄いと思われたいなど、 自己承認欲求が少なからずありました 。
伊藤忠商事には5年間勤め、ベトナム、インドネシア、タイ、オーストラリア等、11ヶ国を50回以上渡航するなど、世界中を飛び回りました。経営企画や石炭の三国間取引などに携わり、最後の2年間はシンガポールで勤務し、ここで、新たなチャレンジをする決意を固めることになったのです。
伊藤忠商事での経験は、私にとってかけがえのない財産であることは言うまでもありません。入社時に描いていた想いを体現でき、素晴らしい同期や先輩に囲まれるなど、働く環境としても申し分ありませんでした。まさに順風満帆な生活を送っていましたが、出張先のベトナムでの体験が私の価値観を大きく揺るがせました。
担当していた石炭は世の中のために必要不可欠です。私は、無くてはならない石炭を流通させるために、求めている人たちに届けるために業務に邁進していました。しかし、ベトナムの大気汚染を目の当たりにし、現地の人から「この大気汚染は石炭を流通させているお前のせいだ!」と言われ、自分の行いが世の中のためになっているのか疑問を抱くようになりました。
自分が望んだ会社、世界というフィールドで戦うこと、シンガポールでの贅沢な生活など、今振り返ってもとても恵まれた環境にいたと思えます。しかし、 いくら給料、肩書き、環境などの外的動機が満たされても、幸せにはなれない ことを痛感したのです。
本当に自分がやりたいこと、好きなこと、そして成長を実感できる内的動機を満たす ことを考えるようになりました 。
皆さん自身や、皆さんの周りには、心から内的動機が満たされて、活き活きと働いていると胸を張って言える人が何人いるでしょうか?
私自身、そんなモヤモヤを抱えながら、多くの人と出会い、想像以上に沢山の人が同じようにくすぶっている現実を目の当たりにしました。能力がある人ほど、この傾向がみてとれます。
この背景には、若者たちの仕事選びに対する価値観の大きな変容があるのではないかと考えました。中でも、多くの人と対話を重ねるうちに、仕事選びにおいて、 「金銭報酬」といった外発的な動機だけではなく、「感情報酬」といった内発的な動機を相対的に重視する ようになってきたことを確信しました。
ソーシャルメディアが発展したことで、世界中の人とよりオープンに繋がり、今まで触れることのできなかった、色々な価値観や考え方に触れられる時代となったことに起因していると考えています。
例えるなら列車。みんなが同じ列車に乗って、車窓に広がる素晴らしい景色を眺める機会が増えました。刺激され、「このままで良いのだろうか?」と考え始めている人が増えてきたと実感しています。しかし、ほとんどの人はただ眺めるだけです。車窓を開けて飛び出す人はいません。なぜなら、自分の周りに同じことを考えて飛び出す人が誰もいないからです。
能力のある人がくすぶり続けることは、日本のためになりません。これまで様々な国々の人たちと仕事をして確信したのは、日本人は世界でも十分通用する高い能力を備えているということです。くすぶり続けている人がしっかりと能力を発揮することが出来れば、まだまだ日本経済を成長させるポテンシャルは十分にあります。 私は、一人でも多くの人が、持てる能力を縦横無尽に発揮できる環境を作りたい。そして世界の中で日本を勝たせたい。 そう強く想い、人材系のスタートアップに自らファーストペンギンになるため飛び込むことを決意しました。
※ファーストペンギンとは、集団で行動するペンギンの群れの中から、天敵がいるかもしれない海へ、魚を求めて最初に飛びこむ一羽のペンギンのこと。この様を比喩に使い、その“勇敢なペンギン”のように、リスクを恐れず初めてのことに挑戦するベンチャー精神の持ち主を、米国では敬意を込めて「ファーストペンギン」と呼びます。
2. for Startupsに転職:商社出身者2名をスタートアップへ転職支援し、確信へ。 学生時代の放浪旅行や商社時代の駐在体験から、アジアにおける日本のプレゼンス低下にも危機感を持っていました。だからこそ「日本の国際競争力を挽回する」というfor Startupsのビジョンに大いに共感したのです。
for Startupsに在籍したのはわずか7ヶ月でしたが、仕事に全力投球しました。ヒューマンキャピタリストとして、スタートアップ向けの人材支援に邁進したのです。注力する有力スタートアップ企業において、CxOや部門責任者などの要職に次々と幹部人材を転職支援。入社半年で最速昇格基準達成、MVT受賞などの実績を上げました。for Startupsでは社員一人一人が目を輝かせながら熱く働いていて、人生で初めて見る景色でした。
どの支援も思い入れがありますが、なかでも「メモリアル」と感じているのが、商社出身者2名を支援した事例です。シード期のスタートアップと、Pre-IPO期のスタートアップに支援を実現しました。2名とも年齢とバックグラウンドは全く違いますが、「商社」、「仕事への漠然とした疑問」という2点に、自分と重ね合わせるものがあったのです。家族もいるのに大企業の恵まれた境遇を捨ててスタートアップに飛び込むことは決して容易ではなく、長期間にわたり最善の道を探りながら、ご本人に心の底から納得いただいた上で決断してもらいました。
転職された方は、現在、活き活きと仕事をしています。 『荻野さんに出会わなかったら、この会社に行こうと思いませんでした。同じ境遇にいた自分に新しい世界を示してくれました。人生を変えてくれて心から感謝しています。』 と言ってくださいました。
この時、自分の体内に電流が走ったのです。
人が幸せになる意思決定を支援し、人生で初めて仕事に対して、心からやりがいを感じました 。自分が追い求めていたのはこれだと。
商社に限らず、メーカーやメガバンク、広告代理店など大手企業に在籍している転職希望者に数多く会い、そして確信に至ったことがあります。
・大手にいるハイポテンシャル層の多くが、スタートアップを中心とするテクノロジー牽引型の新興企業への転職に興味を持ち始めていること
・しかしながら彼らがどんなに興味を持ったところで、スキルがない&マインドが醸成されていないのでそのほとんどが選考落ちすること
日本に優れた才能や資質を持った人はたくさんいます。ポテンシャルは未知数です。しかし、キャリアの選択肢は限定されてしまっています。
成長産業に挑戦し、くすぶっていた能力を思いっきりそこで発揮してみたいと真剣に願う人達がいる。ならば、 そのために必要な橋渡しの手法を創造し、提供すれば、彼らにより豊かで幸せなキャリア・パスの可能性の扉を解き放つことができるのではないか 、ひいては 日本社会の活力を底上げできるのではないか 、と考えました。
3. 伊藤忠商事とfor Startupsでの経験から得た気づきから、「ZENFORCE」を起業。 昨今のコロナの感染拡大に伴い、企業に依存せずに、自律的にキャリア形成する必要があると感じる人は大幅に増え、「成長産業」志向がさらに強まる見通しです。
コロナ禍でもITなどのテクノロジー企業には雇用拡大の強いニーズがあり、今後も成長産業としてさらに市場が拡大していくことは言うまでもありません。しかし、求められる知識やスキル、マインドの違いもあり業種をまたいだ転職が進んでいません。それゆえ、転職市場は数少ない即戦力人材の奪い合いになっています。本格的なリカレント教育(社会人の学び直し)が必要な時期に突入したと考えられるのではないでしょうか。
そのために我々は 次世代のIT人材養成機関、「ZENFORCE」 を立ち上げることにしたのです。今の日本にはまだ存在しない全く新しいサービスです。
30年前、世界の時価総額ランキングというと、TOP5を日本企業が独占していました。今では、GAFAMやBAT含むアメリカと中国のテクノロジー企業が上位を占めています。日本企業は50位以内にトヨタ1社のみです。(出典:for StartupsのSTARTUP DB、スタートアップの情報が纏まっておりとても勉強になるので是非ご覧ください!)
ZENFORCEのミッションは 「成長産業への架け橋を創り、人の可能性を解き放つ」 こと。
“意欲とポテンシャルのある未経験者が、成長産業に挑戦して活躍できる世界” にしていくことで、 「日本社会の活力を底上げする」 ことが我々のビジョンです。
「ZENFORCE」という社名には"日本らしく強化する"という意味が込められています。 ZENFORCEの事業を通して、必ず日本を変えてみせます 。私の人生全てを捧げる覚悟です。
最後に… 具体的なサービス内容は近いうちにリリースする予定です。
早速、ZENFORCEの世界観に共感してくれて、私より何倍も優秀な精鋭12人が集いました。どこからでも働ける会社にしたいと思い、鎌倉で起業し(現メンバーは私以外の全員が東京在住...笑)、神奈川県を代表する起業家支援プログラムにも採択いただきました。充分な資金の調達も完了してます。
最初はニッチにスタートしますが、日本を変えるため爆速で事業を成長させます。
起業してからわずか2ヶ月ですが、早速、確かな手応えを感じており、ZENFORCEは日本に変革をもたらす事業になると確信しています。
仲間募集中です!!!!!
上記3ポジションに関わらず、
- 超創業期のスタートアップで事業の立ち上がりから拡大を経験したい方 - テクノロジー業界へのリカレント教育事業に興味がある方
を主に探しています。ウルトラリモートのため地方在住の方も歓迎です。
長文にも関わらず最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 ZENFORCEの事業に興味ある方はまずは気軽にご連絡ください。
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