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KINTOテクノロジーズはトヨタファイナンシャルサービス株式会社の子会社として、2021年に設立。株式会社KINTOが運営する新車のサブスクリプションサービス「KINTO ONE」をはじめ、車 × ITを起点としたさまざまなプロダクトの開発を手掛けています。
組織の立ち上げから4年目を迎えたKINTOテクノロジーズの今や、働く魅力、今後の展望などについて、マネージャーとして活躍する近藤さん、三島さんのお二人にインタビューしました!
「新しい車体験の提供」を起点にKINTOテクノロジーズにジョイン
―お二人のこれまでのキャリアについて、簡単に教えてください。
近藤:私は大学卒業後にNECソフトウェア(現NECソリューションイノベータ)に入社し、システムエンジニアを8年務めました。BtoBのプロダクトを手掛けていましたが、インターネット黎明期を迎えて徐々に一般層向けのWebサイト制作に興味を持ち、Web制作会社に転職。受託会社ではありながら、「サイトを利用するお客様のためにWebサイトを構築する」というスタンスが強く、顧客のコンサルティングもしながらワンストップの制作を手掛けている点が魅力でした。私はCMSのバックエンド開発でリーダーを担当した後、開発部のセクションチーフを経て最終的には副部長を務めました。クライアントに深く関わりながら働くうち、事業会社のエンジニアとしてテクノロジー面でサービスに貢献してみたいという思いが強くなったのが、KINTOテクノロジーズに転職したきっかけです。
三島:私は2007年に楽天に入社し、楽天市場をはじめとしたサービスの開発業務に携わっていました。5 年ほど務めた後、富士山マガジンサービスに転職。Webサイトの再構築や、サブスクリプション運用の改善、デジタル部門の最適化などを担当しました。その後、「NBA Rakuten」のアプリケーション開発がスタートしたのを機に再度楽天にジョインしました。ある程度アプリケーションの開発がある程度目処が見えて来た頃に出会ったのがKINTOテクノロジーズでした。
―なぜ、KINTOテクノロジーズに転職しようと思ったのでしょうか?
近藤:私はKINTOテクノロジーズが新しい車体験を提供している部分に惹かれて、転職を決めました。前職は新卒からの生え抜きエンジニアが多かった分、できたばかりの組織なら中途採用でさまざまなバックグラウンドを持ったエンジニアと出会えるのも楽しみでした。
三島:私はずっと自分が好きなサービスに携わってきたので、KINTOテクノロジーズにも車が好きだからという理由で入社しました。車はIT業界とは遠い存在でしたが、向こうからIT領域に近づいてきたようなイメージを持っていました。もともとサブスクサービスを扱っている会社に在籍していた経緯もあって、KINTO ONE のことは以前から知っていましたし、実際にどのようなサービスを展開しているのかにも興味がありました。
エンジニアがイニシアチブを持ってKINTOのサービスに貢献する
―お二人の現在の役割や、メインミッションについて教えてください。
近藤:具体的には、私のグループが申し込みやマイページ以外のWebサイト開発を、三島さんのチームが申し込みやマイページ以降のシステム開発を手掛けています。
三島:KINTOテクノロジーズには3年の歴史があり、1年目はとにかくサービスを開発するのがミッションでした。2年目はトヨタグループの一員として、トヨタの車は全てKINTO ONE で取り扱えるよう、邁進してきた流れがあります。3年目はサブスクリプションの可能性を引き出し、カーボンニュートラルの一翼を担うためのサービス開発を推進してきました。4年目を迎えた現在は、「車とITの融合」を目指すフェーズです。これまではどこか夢物語だった「車とIT」という組み合わせですが、今はどんな未来が実現できるのか、どんどん先行きが見えはじめています。すぐにできそうなことからまだまだ遠い先のことまで内容はさまざまありつつも、それらをどんどん自分たちでサービス化していくのが、現在の我々のミッションです。
―KINTOテクノロジーズで働く魅力ややりがいはどんなところに感じますか?
近藤:魅力に感じるのは、マインドでしょうか。KINTOテクノロジーズは大手企業のバックボーンがあるとはいえ、会議室の一室から20人規模でスタートし、中途採用を進めながら成長してきた会社です。そのため「トヨタグループの子会社」というよりは、あくまでKINTOの運営するビジネスに、テクノロジーやクリエイティブで貢献している感覚が強いです。手が足りないときはパートナー企業の方々に協力をしてもらうこともありますが、イニシアチブは社内のエンジニアが持ちます。自分たちのシステムやクリエイティブに責任を持って開発を進められるのは、やりがいがあります。直近ではこうした姿勢を自社のビジョンや行動指針としてまとめ、改めてメンバー全員の意思統一を図っている段階です。
ゼロベースからスタートした組織で変化やカオスを楽しんできた
―入社前後で、何かギャップに感じたことはありますか?
三島:最初はアーキテクチャの刷新や既存のチームマネジメントを担っていましたが、マネージャーの立場になるとは思ってもみませんでしたね。変化がかなり激しい会社なので、これから入社する方も多かれ少なかれギャップは生じるのではないでしょうか。そういう意味では、変化を楽しめる方がKINTOテクノロジーズには向いていると思います。
近藤:私は「これから会社を作っていくぞ」くらいの気持ちで入社しましたから、カオスな状況であることに対するギャップはありませんでした。その上で、「KINTOの価値を高める」というサービス起点の姿勢で働けています。ただ、私も三島さんと同じく当初はマネージャーを務めることになると思っていなかったので、それが一番の想定外だったかもしれません(笑)。
―KINTOテクノロジーズには、どんなエンジニアが多いのでしょうか?
近藤:私が見ているチームは3つあります。KINTO ONEを中心に見ているチームのエンジニアは、技術に対する学習意欲が非常に高いです。常にスキルアップしたい、新しいことを取り入れたいと考えているメンバーがほとんどです。個人で半期目標を決める際も、技術的にチャレンジングな内容にトライする人が多いですね。新規プロジェクト開発を担当しているチームには、全員が言いたいことを言い合える雰囲気があり、他部署からの信頼も厚いです。あとはお客様向けのアプリ開発を行っているチームがあります。ここは特に当事者意識が非常に強いチーム。PdMを中心に、メンバー同士が濃密なコラボレーションをしながら開発を進めています。
三島:私が見ているチームには、どちらかというと受託会社やSIer出身の方が多いです。どなたも非常に優秀ですが、更にスキルを高め合えるチームにするためにどうするべきなのか、筋道を立てるのが私の役割であるという思いを持って業務に当たっています。
―現在のKINTOテクノロジーズの課題はどんなところにあるのでしょうか?
近藤:会社自体が大きくなり、縦割りの分断が発生しているのは少々課題です。私と三島さんが見ているグループですでに組織が2つに別れていますし、さらに別の仕事をしているメンバーもいるとなると、お互いがどんな業務に取り組んでいるのか、十分に把握できません。情報連携不足がシステムの不具合につながる可能性もありますから、プロダクトの責任を持つメンバーを中心としながら、密に連携できるようにする必要があります。
三島:今はサービスの小島がたくさんある状態なんですよね。小島同士のやり取りを仕組み化しないと、小島の中でどんどんガラパゴス化が進んでしまいます。
ビジョンに共感できることが最も重要なファクター
―KINTOテクノロジーズにマッチするのは、どんなエンジニアなのでしょうか?
近藤:KINTOが掲げている、「モビリティプラットフォーマーのトップランナーとして一人ひとりの『移動』に『感動を』」というビジョンにも共感できるかどうかが大事です。自分が車に乗らないとしても、当社のビジネスに興味を持てる人でないと、外部委託と変わらなくなってしまいます。そういう大前提はありつつ、新しい技術を積極的に学び、KINTOと併走してくれるようなメンバーに来てもらえたらうれしいですね。
三島:もちろん車が好きな人は大歓迎ですね!
―最後に、今後の目標について教えてください。
近藤:KINTO ONE がこれからどうあるべきなのかについて、きちんと三島さんのチームと一緒に考えていけるようにしたいですね。そのためには、エンジニア同士の交流が欠かせません。勉強会や座談会などを開催して、積極的に交流のきっかけづくりをしていこうと考えています。同時に、今自分たちがどうあるべきで、何を学ぶべきなのかを探るような議論もできたらいいですね。