連続小説【第8話】「営業の経験が、武器になる日」 | 株式会社ZERO-1
あらすじ 📘 『営業から、デザインへ。』自由な働き方に憧れて、未経験からIT業界へ飛び込んだナナミ。最初の仕事は、まさかの"対面営業"。コードを書く夢は遠く感じた--。でも、人と向き合うことで見...
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自由な働き方に憧れて、未経験からIT業界へ飛び込んだナナミ。
最初の仕事は、まさかの“対面営業”。コードを書く夢は遠く感じた——。
でも、人と向き合うことで見えた“本当の仕事力”が、やがてデザインの力になる。
営業、カリキュラム、仲間との支え合い……小さな挑戦の積み重ねが、未来を変えていく。これは、夢を諦めなかったひとりの未経験者が、“自分らしい働き方”を手に入れるまでの物語。
朝の準備を終えて、パソコンを立ち上げる。
Google Meetの画面越しに、クライアントとの初めての打ち合わせ。
いよいよ、デビューの日。
緊張で手のひらが汗ばんでいた。
でも、挨拶を交わして、会話が始まると、ふと気づいた。
営業で培った“聞く力”と“伝える力”が、自然と出てきていた。
話すスピード、相槌、相手の表情。
「伝わってるかな?」って感覚が、どこかで身についていた。
この数ヶ月、ほんとうにいろんなことがあった。
営業で心が折れかけた日。
Slackでのやり取りが怖かった日。
コードが動いて感動した日。
同期と笑い合った日。
バラバラに思えた日々が、今ここで、一本の線になっている。
ポートフォリオを見ながら、クライアントが言った。
「このデザイン、すごく分かりやすいですね。
なんというか、“人のことを考えてる”って感じがします。」
その言葉に、胸の奥がじんわり熱くなった。
“自由に働きたい”って思ってた。
でも今は、“誰かの役に立てる自分になりたい”と思ってる。
これが、私の第一歩。
フリーランスWEBデザイナーとして、いま私は生きている。
スキルも、営業も、挫折も、全部が“今”に必要だった。
あの時、エントリーしたあの日から、物語はもう始まってたんだ🌱