連続小説【第7話】「"わからない"を伝える力」 | 株式会社ZERO-1
あらすじ📘 『営業から、デザインへ。』自由な働き方に憧れて、未経験からIT業界へ飛び込んだナナミ。最初の仕事は、まさかの"対面営業"。コードを書く夢は遠く感じた--。でも、人と向き合うことで見え...
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自由な働き方に憧れて、未経験からIT業界へ飛び込んだナナミ。
最初の仕事は、まさかの“対面営業”。コードを書く夢は遠く感じた——。
でも、人と向き合うことで見えた“本当の仕事力”が、やがてデザインの力になる。
営業、カリキュラム、仲間との支え合い……小さな挑戦の積み重ねが、未来を変えていく。これは、夢を諦めなかったひとりの未経験者が、“自分らしい働き方”を手に入れるまでの物語。
カリキュラムも終盤に差しかかり、ポートフォリオ課題に取り組む日々。
「自由なテーマで、WEBページをデザインしてみましょう」
そう言われて、最初に悩んだのは、“何を作るか”より、誰のために作るかだった。
ユーザーが見やすいレイアウト。
伝えたい情報を、どう配置するか。
「このボタン、どこに置けば自然かな?」と考えていたとき、不意に思った。
これ、営業と一緒かもしれない。
相手の話を聞いて、求めているものを探る。
目に見えない“課題”を見つけて、言葉にして、解決策を提示する。
あの時学んだことが、今、手を動かす中でつながっていた。
レビューの日、講師がふと漏らしたひと言。
「ナナミさんのデザイン、なんか“伝わり方”がいいんですよね。
ユーザー目線があるというか。もしかして、営業経験とかあります?」
「あります!」と即答しながら、内心ちょっと誇らしかった。
“武器になるかもしれない”と思ってたものが、“武器だった”と証明された瞬間。
画面の向こうに、ほんの少しだけ自信を持てた自分がいた。
長かったカリキュラムを経て、いよいよ現場デビューへ。
営業、挫折、コード、仲間たち——
バラバラだった経験が、ひとつの線になって動き出す💼✨