連続小説【第6話】「JavaScriptに、心を持っていかれた日」 | 株式会社ZERO-1
あらすじ📘 『営業から、デザインへ。』自由な働き方に憧れて、未経験からIT業界へ飛び込んだナナミ。最初の仕事は、まさかの"対面営業"。コードを書く夢は遠く感じた--。でも、人と向き合うことで見え...
https://www.wantedly.com/companies/company_7460853/post_articles/978678
自由な働き方に憧れて、未経験からIT業界へ飛び込んだナナミ。
最初の仕事は、まさかの“対面営業”。コードを書く夢は遠く感じた——。
でも、人と向き合うことで見えた“本当の仕事力”が、やがてデザインの力になる。
営業、カリキュラム、仲間との支え合い……小さな挑戦の積み重ねが、未来を変えていく。これは、夢を諦めなかったひとりの未経験者が、“自分らしい働き方”を手に入れるまでの物語。
「ここ、なんでこうなるんだろう…」
コードを見つめたまま、手が止まる。
Googleで検索しても、出てくる答えはどれも難しくて、かえって混乱した。
“こんな質問、しても大丈夫かな?”
Slackのメッセージ欄に、何度も書いては消して、を繰り返した。
だけど、時間だけが過ぎていく。
ようやく勇気を出して送った質問に、すぐに講師から返信が来た。
「これはですね、“スコープ”の問題です!
JavaScriptって、ちょっとクセがあるんですよ〜💡
図で説明しますね!」
添付された図と一緒に、すごくわかりやすい解説が返ってきた。
「そんなことまで教えてくれるんだ…!」と、正直驚いた。
レビューの時、ふと聞いてみた。
「変な質問ばっかりしてないですかね…?」
講師は笑って首を振った。
「“わからない”をちゃんと伝えられる人って、現場でもすごく重宝されるんですよ。
チャットだけで正確に伝えられる力って、実はすごく大事なんです。」
——営業の時も、「報告・連絡・相談ができる人は強い」って言われたな。
あの時はピンと来なかったけど、今ならわかる気がする。
伝えるって、ちょっと怖い。でも、伝えないと何も始まらない。
質問するたびに、自分の中の“できない”が、少しずつほどけていく。
デザイン課題に取り組む中でふと気づいた。
「これ、営業でやってたことと似てるかも?」
相手の目線で考える——それが、私の強みになる🖌️✨