連続小説【第3話】「ノルマも売上もないけど、心が折れそうだった」 | 株式会社ZERO-1
あらすじ📘 『営業から、デザインへ。』自由な働き方に憧れて、未経験からIT業界へ飛び込んだナナミ。最初の仕事は、まさかの"対面営業"。コードを書く夢は遠く感じた--。でも、人と向き合うことで見え...
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自由な働き方に憧れて、未経験からIT業界へ飛び込んだナナミ。
最初の仕事は、まさかの“対面営業”。コードを書く夢は遠く感じた——。
でも、人と向き合うことで見えた“本当の仕事力”が、やがてデザインの力になる。
営業、カリキュラム、仲間との支え合い……小さな挑戦の積み重ねが、未来を変えていく。これは、夢を諦めなかったひとりの未経験者が、“自分らしい働き方”を手に入れるまでの物語。
「それ、うちじゃなくていいんじゃない?」とお客様に言われた日、頭が真っ白になった。
どう答えたらいいかわからなくて、ぎこちなく笑って、話をそらすのが精一杯だった。
その日、帰りのコンビニで買った缶コーヒーを片手に、ぼーっとしたまま歩いてた。
ふと、心の中でつぶやいた。
“営業って、なんだろう。”
話すこと? 商品の魅力を伝えること?
——でも、それだけじゃない気がしていた。
翌日、講師とのGoogle Meetレビューの時間。
少し話す流れで、思わず出てしまった営業の話…。ふと講師が言った。
「営業の“聞く力”って、実はUI/UXの設計にもめちゃくちゃ重要なんですよ」
UI/UX? 聞いたことあるけど、ちゃんと知らない。
講師が続ける。
「相手が“何に困ってるか”を言語化できる人は、良いデザインもできるようになります。
営業経験、絶対に活きますよ。保証します!」
その言葉が、ポッと胸に灯りをともしたような気がした。
私はただ「自由に働きたい」と思ってた。
でも今は、「人の役に立てるデザイナーになりたい」って思ってる。
営業だって、立派なスキル。
それに気づけた日だった。
いよいよ始まったフロントエンド学習💻
HTML、CSS、JavaScript——文字が、色が、カタチになって動き出す。
うまくいかない。でも、だからこそ面白い。
「私、これ好きかも」って思えた瞬間が、そこにあった。