連続小説【第2話】「営業なんて、私にできるの?」 | 株式会社ZERO-1
あらすじ📘 『営業から、デザインへ。』自由な働き方に憧れて、未経験からIT業界へ飛び込んだナナミ。最初の仕事は、まさかの"対面営業"。コードを書く夢は遠く感じた--。でも、人と向き合うことで見え...
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自由な働き方に憧れて、未経験からIT業界へ飛び込んだナナミ。
最初の仕事は、まさかの“対面営業”。コードを書く夢は遠く感じた——。
でも、人と向き合うことで見えた“本当の仕事力”が、やがてデザインの力になる。
営業、カリキュラム、仲間との支え合い……小さな挑戦の積み重ねが、未来を変えていく。これは、夢を諦めなかったひとりの未経験者が、“自分らしい働き方”を手に入れるまでの物語。
「うちは間に合ってるから」
「ご苦労さまです」
「話だけでも聞いてくれると嬉しいんですけど…」
——と、言葉を飲み込む。
ノルマがあるわけじゃない。ガミガミ言われるわけでもない。
でも、“誰にも必要とされていない気がする”この感覚が、一番ツラかった。
最初は「人と話すのは好きだし!」と前向きに構えていたけど、
冷たい対応が続くと、どうしても心がすり減っていく。
笑顔の仮面をつけたまま、帰り道の電車でふぅ…と小さくため息をついた。
その夜、Slackを開いたら、同期のユウくんから「今日さ、初めて名刺交換で噛みました笑」ってメッセージが届いてた。
なんとなく、こっちも「こっちは話してる最中に名前ど忘れしましたw」と返した。
そしたら、だんだん会話が止まらなくなって。
営業の失敗談、カリキュラムの進捗、今の気持ち。
「なんだ、みんな同じかも」って思えたら、少しだけ楽になった。
次の日の営業。
昨日までと同じ仕事なのに、不思議と少しだけ笑顔が自然に出た。
一緒に頑張ってる人がいる。それだけで、救われる日がある。
ただ“話す”だけじゃダメだった。
聞くこと、共感すること、空気を読むこと——
それって、まさかデザインにもつながるなんて💡?