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【社員インタビュー】吉本興業で番組制作を経験した後、Activ8でVTuberプロデュースに従事し、ClaNへ。「世界で戦えるコンテンツ作り」その熱い想いに迫る!

プロフィール
佐々木 将人/Sasaki Masato

上智大学卒。吉本興業株式会社にて、テレビ番組のディレクター・プロデューサーに従事。  
その後、VTuberのプロデュースを手掛けるActiv8株式会社を経て、ClaNではコンテンツ事業部長として「Summer Voyage!!」など、バーチャルコンテンツのプロデュースを最前線で手掛ける。

ClaN Entertainmentでは「VTuberの企画をプロデュースしプロモーションまで担当する、プロデューサー」を募集しております!今回はClaN設立後初めてメンバーに加わった(2022年4月入社)コンテンツ事業部長の佐々木将人に、コンテンツ制作にかける想いやClaNで実現したいことなどを代表の大井が直撃インタビューします!

「日本のお笑いが世界で1番おもしろい」
常に世界に向けた視点を持つことの大切さ

大井:まずはこれまでのキャリアについて聞いていきたいと思います。新卒で吉本興業に入り、テレビ局でも番組制作をした後に転職したと思いますが、それぞれどのくらいの期間働いていましたか?

佐々木:吉本興業で7年間働く中で、フジテレビに常駐になった時期もあり、「バイキング」という番組で木曜班のディレクターを担当していました。その傍ら、COWCOWさんとYouTubeでの海外展開企画を行うなど、デジタル方面の活動も個人的にしていました。それが元でYouTubeの世界を本職にしようとActiv8株式会社というVTuberのプロデュースをする会社に入りました。そして、そのきっかけとなったVTuberが活動休止となり、そのタイミングで大井さんにお声がけ頂いて今に至ります。

大井:非常に面白い経歴だと思うのですが、そもそもどうして吉本に入ったのですか?

佐々木:お笑いが好きだったからです。学生時代はダウンタウンさんが好きで、DVDは全部持っていましたし、番組も全部見ていました。その他もテレビのバラエティが好きだったのですが、正直趣味程度かなと思っていました。ですが、27時間テレビの前身である、25時間テレビで、さんまさんがMCの年に、深夜のコーナーがあったのですが、それがありえないほど面白かったんです。その時、生放送にも乗るスタジオの笑い声がすごく羨ましくて、そこにいきたいなと感じました。当時は高校三年生でしたが、理系だったのにその日に文転を決めて、親に結構言われましたね(笑)ですが直感で、自分はここにいる気がするなと思ったんです。

大井:まさに人生を変えられたんですね。吉本では何を実現したかったのでしょうか?

佐々木:番組制作はもちろんですが、1番はお笑いの海外展開がやりたかったです。

大井:海外展開は佐々木さんの大きなテーマにあると思うのですが、海外展開に興味を持ったキッカケは何だったのですか?

佐々木:大学時代、中国に留学していたのですが、色んな国の人がいる中で、イギリス人の子が「私は世界で1番面白い国の人間です」って自己紹介をしていたんです。Mr.ビーンとかモンティ・パイソンとか、世界的な笑いのコンテンツを作っていると。それにすごくカチンときたんです(笑)絶対日本のお笑いは負けてないと思いました。ただ、Mr.ビーンなどコンテンツで世界的に輝いてるものがあると、そういうことが言えるのかなとも思い、世界的なコメディのコンテンツを作りたいとその時感じたんです。自動車や家電など、製造業は世界的にも強くて、質の高いものづくりをする国というイメージはあると思いますが、日本人が面白いとはあまり思われてないと思います。でも、僕にとって日本人の1番好きなところは面白さです。だから海外で通用するバラエティコンテンツを作りたいと。

大井:なるほど!留学時の経験が今も活きているんですね。そもそも、世界や中国留学という思考はどこが原点なのですか?

佐々木:親の影響かもしれないですね。親が中国で働いているのを見てきたので、憧れというか、ライバル心がありました。中国に留学したのは、親の仕事しているところを見てみたいというのはありました。

大井:親に対するそういった意識はとても共感します。吉本興業の後、Activ8株式会社に転職された訳ですが、なぜテレビではなくYouTubeの世界を本職にしよう思ったんですか?

佐々木:個人的に1番注力していたCOWCOWさんのYouTubeを軸とした海外活動で、僕の世界が一変したからです。当時、海外エンタメ市場を吉本社員が現地リサーチして記事にするという企画があったのですが、そこに立候補をしてインドネシア担当にしてもらいまして。その時、先の思いもあったので、何か持っていこうと思い、COWCOWさんの「あたりまえ体操」のインドネシアver.を制作しました。それが滞在期間中に100万回再生を超えたんです。帰国後にはその時ご挨拶をしたインドネシアのテレビ局からもオファーがきて、実際にいくつものテレビ出演もしたりしました。その翌年、JKT48のライブにも呼んで頂いて、そこにいた5000人が自分が作った、あたりまえ体操のインドネシアver.を合唱してくれた時、すごく鳥肌がたちました。全然違う文化の人に届いたことを実感し、感動しましたね。YouTubeで僕のPCから出したコンテンツが国内外で話題になり、それが大きくなっていく様を目の当たりにして、コンテンツ一つで全然人生が変わるなと実感しました。

大井:YouTubeの影響力を肌で感じたのですね。その後、お笑いとは全く異なる世界のVTuberに興味を持ったきっかけはありましたか?

佐々木:COWCOWさんの海外展開はネットで上手く伝播できたからこそできたものです。それがすごく自分の中では大きい体験で、もっとやりたいなと思っていました。YouTubeってすごいな、YouTubeから羽ばたく人がこれからもっといるんじゃないかなと思い、意識的に見るようになっていたときに見つけたのがVTuberでした。これこそ海外にも通ずる日本発のコンテンツだと思いました。

大井:日本発のエンタメというと、ジブリやアニメ作品が強いですよね。VTuberもキャラクターだからこそ世界に通じやすい、でもアニメとも違う新しい存在だったからこそ、さらに大きな可能性を感じたのですね。基本的に私も佐々木さんとVTuberへの可能性や世界に対する考え方が近いと思います。ただ、佐々木さんの中で私にはないテーマとして「お笑い」があると思っています。VTuberはお笑いの要素はあまり強くないと思いますが、そのことに対して抵抗はありませんでしたか?

佐々木:それは少なからずありましたね(笑) だからこそバーチャル✖️お笑いもやりたいという思いがあり、そちらは近いうちに実現したいと思っています。



どの会社で何ができるかよりも「自分が何をするか」

大井:その後ClaNに入社することになりましたが、VTuberに魅了されて、Activ8株式会社というVTuberの会社に入り、ちょうど一区切りついていた時期だったのでしょうか。

佐々木:そうです。まさに一区切りついて、次に何をしようかと本気で考えていた時期に大井さんから電話がかかってきましたね。

大井:佐々木さんとはがっつり仕事をしたことはありませんでしたが、元々取引先としてやりとりをしていたので、信頼できる人という印象がずっとありました。周りの人との信頼関係の築き方であったり、私自身の佐々木さんに対する印象を含め、一緒に仕事がしたいなと思って電話をかけたのが1番最初でしたね。ただ、その当時は会社が立ち上がる前で、何をする会社か分からなかったと思うのですが、どういう心境でしたか?

佐々木:「その会社で何ができるか」というのは、どの会社においても全て自分次第だと思っています。何をするかは言われてやることではなく、自分で作っていくものなので、それが制限される要素があるかどうか程度しか気にしていませんでした。不安よりも、日本テレビを活用しながらという点でも色々な可能性の方を大きく感じていました。

大井:最終的にClaNに入ろうと思ったのは日本テレビということに付け加えて何か理由はありますか?

佐々木:直感的に決めたところが大きいのですが、テレビを活用しつつも日本テレビから分社化している点で、自由度が高くできると思いました。インターネットとメディアを複合的に使って海外展開を今までしてきたので、普通には簡単に扱えないマスメディアを最初から武器として使えるClaNはいいなと思っていました。

大井:「直感的に決めた」というので思い出しましたが、入社した時にClaNのホームページの話をしても、「何ですか?それは」というような反応だったのを覚えています(笑)入社する会社のホームページすら見ていなかったことが分かり、本当に直感なのだなと思いました(笑)。立ち上げ当初からClaNに携わっていますが、会社の雰囲気はどのような印象ですか?

佐々木:日本テレビらしい、真面目な人が多い印象が当初はありましたね。若くて活気があることは他のベンチャー企業と同様ですが、良くも悪くも「優等生っぽい人」が多いなと思いますね。自分もそうなのですが、我を強く持って、新しいことを切り開いて勝ちにいくような、優等生から少し外れた人は必要ですし、新しいメンバーにも期待したいですね。

大井:ルールを守りながら仕事をするというよりか、ルールを自分達で作っていきたいですよね。新しいメンバーも入ってきて、雰囲気は変わってきたと思いますか?

佐々木:変わっていると思います。新しいメンバーならではの新しい風も入り、真面目で優しいだけではない、勝つためのチームが良い雰囲気で構成されてきたように思います。

大井:いい物作りをするために、妥協はしない雰囲気が出来てきたと思います。コンテンツ事業部長としてClaNのものづくりを統括していますが、今後実現したいことはありますか?

佐々木:既存のプロジェクトVという番組でメディアを持ちつつ、世界的なIPを作ることが目標なので二つの両輪で現在は進めています。世界で戦えるものを作るというのが大前提とした上で、日本のある文化を背負ったコンテンツを構想中で、あとはやはりお笑いにも挑戦していきたいです。色んな角度で世界に通用するコンテンツを作りたいですね。



プロデューサーとは、みんなを祭りに巻き込んで盛り立てていく仕事

大井:世界で言うと、韓国のエンタメの勢いが凄いですよね。「イカゲーム」は、韓国の競争社会や文化を抽象化した要素が入っていて、それを韓国発のコンテンツとして出したからこそ世界的にヒットしたという考察があります。そう言った意味では日本の文化の本質をどう織り混ぜて世界に発信するかが問われていると思います。韓国でヒットしているものなどは意識していますか?

佐々木:意識していますね。文化を押し出してコンテンツ制作をしているのは、まさに理想系で、我々が見習うところが多分にあると思っています。あと、「韓国が強いのは国が後押ししているから。日本は国の後押しが弱い」とよく耳にするのですが、大事なことは、当時の韓国制作陣が国を巻き込むほどのコンテンツを作ったことだと思います。「冬のソナタ」以降、明らかに風向きが変わったと思いますし。やはり最初に「これは行ける!」と思わせるようなコンテンツを出すことが大切だと思います。

大井:あくまでコンテンツがベースになってきますよね。世界と戦っていくために日本発のエンタメコンテンツである、今のVTuberの形を変化させていくことも考えていますか?

佐々木:考えています。VTuberってどうしてもオタクコンテンツの域を出ないと言われがちなので、よりマスに向けたものを作って、障壁を取り除いていきたいです。それをお笑いなど様々な切り口から広げたいですね。

大井:世界に向けたコンテンツを作る上で、何か指標にしている既存のコンテンツはありますか?

佐々木:1番目標にしているのはスタジオジブリです。アニメという日本発の世界的コンテンツを量産するという、とてつもない大仕事を一代でしているのは衝撃です。宮崎駿さんはクリエイターとして世界的に有名ですが、僕はプロデューサーの鈴木敏夫さんが最大の目標です。

大井:やはりプロデューサーという意識が強いのですね。

佐々木:そうですね。クリエイターはすごく特異な才能だと思います。プロデューサーは鈴木敏夫さんの言葉を借りると、「祭りにして、皆を盛り立てて1つのものを作る」仕事だと思います。これもあって、文化祭のようなイメージで、「祭りを作ろう」という意識は大切にしています。

大井:僕も最初のものづくりの体験は文化祭でした。人にやらされて動くのではなく、自分から皆が動いた時にいいものが生まれますよね。それは番組にも共通していると思います。
最後の質問になりますが、どんな人にClaNに入って欲しいですか?

佐々木:熱量を持っている人に来て頂きたいですね。自分も熱量はある方だと思いますが、それが伝播しないと寂しいので、熱を共有できる人がいいですね。また、正解のない仕事なので、言われて動くのではなく、自分で考えて自分で行動することができる人と働きたいですね。そんなメンバーと良い仕事をした後に良いお酒を飲みたいですね(笑)お待ちしています!

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