展示会のプロデューサーとして活躍するメンバーの新納さんに、仕事の魅力ややりがい、大変さについて話を聞きました!
■業務内容と仕事の流れ
ヒアリングした内容をもとに、イベントの成功に向けて、空間のプロデュース、各種のデザイン、ノベルティや人員の手配、現場の施工をしています。
展示会のコマ位置(展示ブースの住所)が確定した後に、レイアウト→平面図→立面図→壁面のデザイン→完成パースの手配をします。全体の進行に合わせて、動画やチラシなどのコンテンツ制作、ノベルティ、コンパニオン、MCなどの手配も行います。
関わる人は多岐にわたっていて、施工の現場監督、大工、電気屋、リース屋、運営事務局、派遣会社など、社内外の様々な人と連携しています。
■印象に残っているプロジェクト
東京オートサロンで大きなブースを担当した時のことが印象に残っています。ゲストに登壇していただき、大きなモニターで放映する内容を直前でまとめるという、ライブ感のある内容でした。
空間プロデュースでは、来場者にとって魅力的な体験になるような演出を意識しています。例えば、導線の設計、什器の大きさ・形・機能、壁面のデザイン、ノベルティやチラシ、配線、音響、ライティング、スタッフの配置など、細かな要素を組み合わせて空間を作っています。
■仕事のやりがい
「展示会はナマモノ」と言われるように、計画通りに進まないことも多くあります。だからこそ、難しいからできないと断るのではなく、「だったらこうしよう」と提案していけるところが面白いと感じています。
大きなブースを仕上げたときや、何十ページもある運営マニュアルの責任者や緊急連絡先に自分の名前があると、月並みですがやってて良かったと感じます。
自社出展の際に提案した演出が実際に採択されたり、LEDモニターの活用が高評価を受けたりしたときは、「展示会っておもしろいな」と実感します。お客様で設定されたKPIを大きく上回る成果が出たり、パンフレットの増刷が必要になるほどの反響があったりするととても嬉しいです。
■苦労やトラブル対応
現場に入っていても、別の案件が止まるわけではないので、急ぎの対応をしながら別の急ぎ話が舞い込むときはさすがに大変です。
最近では、Wi-Fi工事の発注漏れが現場で判明したことがありました。すぐにスタッフを集めて、必要な配線数や通す場所を指示しながら、自分も人工(にんく)として動いて、遅れが出ないよう対応しました。
一番大事にしているのは「難しいで止まらない」という姿勢です。
■スキルアップと成長
この仕事を通して、初めてのことに臆さなくなりました。私たちには指導者や先輩がいないので、獲得した案件に初めての要件が含まれていても、チャレンジしていく力が身についたと感じています。
最初は右も左もわからない状態から始めましたが、今では会期中にお客様から、次回の相談や意見を求められることも増え、少しずつ成長してきたと思います。
展示会のディレクター/施工管理という仕事は、気配りや先回りができる方、準備から本番がイメージできる方に向いていると思います。
■チームメンバーについて
チームのメンバーは「優しくて強い」人たちです。自分の仕事も大変なはずなのに、助け合えるときに心からそう感じます。