今回の「ストーリー」は2024年4月に入社し、1人目のインフラエンジニア・セキュリティ担当として地盤強化を担う坂下にインタビューしました。
CTOと旧知の間柄である坂下。大手IT企業で培ってきた経験やスキルを武器に、副業からXAION DATAのインフラ整備に携わり、本年よりいよいよ社員としてジョイン。新たなキャリアチャレンジに至った想いを語ります。
大手企業からスタートアップに移って感じるギャップから、XAION DATAの環境だからこそ得られるキャリアと手触り感までをリアルに伝える記事です。
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坂下 卓弥/Takuya Sakashita
大学卒業後、大手ISPに新卒入社。セキュリティ事業開発から窓口まで幅広い経験を積む。在籍中に受けたCTOからの相談をきっかけに、副業にてXAION DATAのインフラ整備に携わった。2024年4月より正社員として入社。インフラエンジニア業務と情報システム業務を担う。
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環境を変える決断、友情が導いたチャレンジの機会
ーーーキャリアの概要を教えてください。
大学在学時からインフラ系の仕事に関心があり、前職の大手ISPに新卒入社しました。セキュリティ関係事業のサービス担当を7年、新サービスの企画開発を2年経験しています。
サービス担当はトラブル対応が主な業務でしたが、トラブルの発生元はサーバー・ネットワーク・アプリケーションなどさまざま。原因を見つけ出し、対応する中で、網羅的なインフラエンジニアのスキルを培いました。
垣根を問わずに業務にあたる会社でしたし、私は自分の目で根拠まで確認しないと満足しない性格です。トラブル時には領域をまたいで原因を追求することもあり、縦割りと言われる大手企業の中でも幅広い知識や対応力を身につけられました。
ーーーそこからXAION DATAへはどのようなご縁があったのでしょうか。
CTOの石崎とは大学時代の同期で、卒業後も連絡を取る関係だったんです。その縁で、XAION DATAを創業した年に石崎から「うちのインフラ整備を手伝って欲しい」と相談を受けました。
私は前職に在籍中だったので、会社の許可が出た期間のみ、副業という形で参画しました。インフラエンジニアとして、安定したネットワークの構築を手がけながら、基幹システムの移行など、情報システム部門の業務も一部請け負っていました。
ーーー副業という形から入社を決断されるまでにはどういった経緯があったんでしょうか。
石崎から熱烈なアプローチを受け続けていたんですよね。笑。
私はまだ転職意思はない状態だったのですが、前職の在籍期間が長くなっていたこともあり、一度は他の企業を見ておくべきなのでは、という気持ちが徐々に芽生えてきたんです。大手企業とは異なる完成されていない組織で働くことは、自分にとって良い経験になるだろうと。勤続9年、「タイミングは今かも」と考え始めました。
また、副業で携わる中で、この先のXAION DATAは大企業との連携が増えるだろうと予測していました。となると、セキュリティ強化の意義と重要性は高まります。そのフェーズの企業で1人目インフラ担当を担うことは、自分のキャリアにとっても良い挑戦の機会になるだろうと感じたんです。
お声がけがきっかけではありましたが、年齢的にも今がチャレンジするときではないかと思い、入社を決意しました。
基盤を支えるポジションだからこそ、セルフスターターで
ーーー現在のポジションを教えてください。
現在は開発本部でインフラエンジニアと、情報システムの業務を兼務しています。
具体的な業務は、副業時代にも着手していたネットワーク構築をはじめ、AWSに対応したサーバー構築、アプリケーションの公開までを自動化するCI/CDの構築などです。情報システムの方では社内使用システムの選定や、アカウント管理を行っています。
本格的に入社してから、まずは山積している社内の課題を1つずつクリアし、安定性の向上を図ることが当面のミッションですね。
現状このポジションはCTOの石崎と二人三脚。自分が担う部分が大きいので、求められるタスクをこなしながらも、新しい課題やアイデアを自ら積極的に提案・導入していく意識を持って業務にあたっています。
ーーー体制はもちろん、仕事の進め方も大手企業からスタートアップへの変化をダイレクトに感じられそうですね。
会社の成長の一部を担っている実感は持ちやすいです。
XAION DATAは、意見や提案にきちんと向き合ってもらえる風土があります。社員がアイデアを行動に移しやすく、自由度も高いです。実際に、改善ポイントを自ら提案してチーム内で話し合い、アクションに繋げる経験もしています。
与えられる仕事をこなすだけではなく、セルフスターターとして活躍したい方には、トライしやすい環境です。
ーーーXAION DATAで働くことのやりがいや面白さをどこに感じていますか?
これまでに経験のないスピーディーな開発に携わることは、大きな刺激になっています。
XAION DATAは現在、2週間に1回のスパンでリリースを行っています。
前職は大手企業だったので、どうしてもリリースに至るまでに関わる人数や工数が多く、時間がかかるところがあったんです。
その点、スタートアップでは人数が少なく工程がシンプル。事務的な作業に追われずに開発作業に集中できます。私自身、仕事と趣味が重なっていて、インフラを作る作業が純粋に好きなところもあって。没頭できる環境も自分に合っていると感じます。
ーーー1人目インフラ担当として、会社の基盤を担う上でのやりがいはどうでしょうか。
システム・サービスへの影響力が高い仕事ができるところに、このポジションの価値を感じています。
インフラはプログラムを支える土台です。土台が盤石でなければその上に乗る全てのシステムに揺らぎが生じるため、常に安定稼働させなければなりません。重要な役割であると自負していますし、緊張感ややりがいが感じられるポジションです。
急成長スタートアップに確固たるインフラと更なる加速を築く
ーーー現在はどういったところに課題を感じていますか?
XAION DATAの開発スピードに順応することが課題ですね。
XAION DATAはスクラム開発という開発手法を採用しており、機能改善やユーザーリクエストの反映を短期間で開発・実装していきます。2週間ごとに目標を達成していかなければならないので、大きなタスクを素早く構造化し、優先順位をつけるスキルが必要です。
HR情報を扱う事業ということで、セキュリティが担う責任も大きく、緊張感もあります。ですが、新しい経験が得られることは私にとってチャンスです。課題であると同時に、モチベーションにもなっています。
また、チーム内でのコミュニケーションは英語が主なんですが、私はまだその部分では拙いところがあって。業務が円滑に進むレベルの英語の習得も、早急に取り組みたい課題ではあります。
ーーー今後の展望を教えてください。
XAION DATAはまだ創業4年のスタートアップながら、既に大手企業とも取引実績があり、急速に規模を拡大しています。改めて、意義のあるサービスを提供しているのだと実感しているところです。
前述したように、弊社のサービス内容や、企業の大小を問わずにご利用いただくところを鑑みても、セキュリティ強化の重要性は高いと認識しています。現在でも安全には十分に配慮したサービスを提供していますが、改善点は常にあります。今後一層アップデートに力を入れていきたいです。
セキュリティ強化は企業全体に関わる話なので、社員への負担配慮も踏まえて手を加えなければなりません。難易度が高いミッションですが、真摯に取り組み、顧客の皆様がより安心して利用できるサービスにしていきたいです。
ーーー地盤が固まることで、XAION DATAは今後さらに飛躍できそうですね!ありがとうございました。
(取材・文:橋尾 日登美、鎌田 美希 写真:田中愛樹)