今回は、8月より入職した男性保育士の齋藤さんのインタビューです。 齋藤さんは、男性保育士として現場で活躍し20年。 保育の現場で感じてきたこと、大切にしていきたいことも併せてお伺いしました。
千代田区で男性保育士第一号
・齋藤さんが保育士になろうと思ったきっかけは?
「学生時代から子どもが大好きで、将来は保育士になるのが夢でした。住んでいる区で男性保育士の募集要項を見て、応募したところ受かってしまって…しかも、男性保育士第一号だったんです」
・公立の保育園でどのような働きをなさっていたのでしょうか?
「公立の保育園で働く中で、3年目で育成の担当になりました。主に「気になる子」と言われている発達の障がいを持つお子さんの訪問などを行っていたのですが、お子さんだけではなく、最終的には、お母さんの心のケアも行っていきました。その時に、「保育士は、子どもの成長を見るだけではなく、周りにいる人のケアもしなければならない。とても重要なポジションにある。」そのように感じました。保育士をしながら、育成も行っていき順調に働いていたのですが、ある日、職場で倒れてしまって…。本当は辞めたくなかったのですが、長い時間の療養が必要だったので辞めなければならなくなったんです。でも、それがあったから今があると前向きに今は考えられるようになりました。」
今までに働いてきた保育園は、25園~30園
・その後はどのような働き方をしてきたのですか?
「働き方を考えようと思いまして、とりあえず派遣に登録しました。いろいろな保育園を見たかったので、その日によって、保育園が違ったり、スポット的に入ることもありました。その日によって、保育園が違う事に不安もありましたが、「新しい刺激・常に新人の気持ちでいられる・戸惑いがスキルアップや自らのバージョンアップに繋がる」などプラスに考えることも多くありました。 アソシエで見つけた男性保育士としてのターニングポイント。
・アソシエの保育園を選んだ理由とはなんだったのでしょうか?
「年齢を重ねる中で、ゆくゆくは指導する立場になりたいと考えていました。現在は、大人と子どもの距離がどんどん広がっていると思うんです。その距離を縮めたい、ではどうしたらいいのか?そこで見つけたのがアソシエの保育園で、中でもクレドに書かれていた「地域の一員として子育て支援に努めます」という一文と自分の思いが見事に重なったので就職を決めました。」
・実際にアソシエで働いてみてどうでしたか?
「私は、研修中で第二青南保育室にお世話になっているんですが、とにかく子ども達の個性が強いという印象です。しかし、その個性を大切にし、先生方が子どもの気持ちを尊重しているので子ども達が落ち着いていると印象を受けました。保育の現場って時間との勝負で、どこの保育園も、先生が主導して子どもを言葉で動かす人が多いのですが、そういった方が本当にいない。これは、アソシエの理念をひとり一人が心に留めて保育しているからこそなんだろう…と感じます。そういったことから、私も、アソシエの理念を大切にしてより良い保育を行っていきたいと思いました。」
趣味や特技を現場で武器にする
・踊るのが好きだと伺っていますが、本当ですか? 「昔から身体を動かすのは大好きでした。中でも、アイドルが踊るようなテンポの速いダンスは得意中の得意です。最近の子どもたちはとにかくこういった早いダンスが大好き。子どもが求めていることを保育の現場で卸していくとそれだけで、子どもから得られる信用は違ってきます。勿論、踊るには基礎も大切なので、体操の部分でしっかりと身体をほぐしてから行うようにはしています。」
・今後の目標を教えてください
「先ずは、職場に慣れることが一番です。そこからが本当のスタート。保育士や子ども、そして子育て中の保護者に対してより良い環境を作っていき、私自身が子どもや大人と近い距離の人間であり続けたい…それが私の思いでもあり目標でもあります。」
保育の現場に入り20年。インタビューをしていて志の高さに尊敬してしまいました。現場経験が豊富だからこそ子どもからも好かれ、子育て中の方々により深みのあるアドバイスができるのだろう…と感じました。