こんにちは。bitFlyer 広報担当です。
2024年3月、ビットコイン価格が史上初の1,000万円を突破しました!クリプト業界にとっては歴史的な瞬間で、市場の盛り上がりを感じる日々です。
そうした中で、当社の執行役員でビットコインの歩みを長年にわたって見てきた金光碧が2024年2月29日、テレビ東京のオンラインイベント「モーサテプレミアムセミナー」に出演しました!
「暗号資産投資の現在地」をテーマに、価格上昇の背景やビットコインの現在地、暗号資産の未来などについて、2時間余りにわたって丁寧に解説しました。今回はその模様と舞台裏をお届けします。
金光碧のご紹介
2014年創業のbitFlyerに2016年から在籍し、創業者の加納・小宮山とともに当社を支え、発展に大きく貢献してきた立役者の一人。加納と同じくゴールドマンサックス証券出身で、在籍時はデリバティブ商品の開発を担当。まさにその当時、加納から「ブロックチェーン技術が世の中を変える!」と熱い勧誘を受けて当社に入社。現在は執行役員で、IEO(暗号資産(仮想通貨)を用いた資金調達の手段)や取り扱い銘柄の選定などを行うクリプトストラテジー室の室長を務める。
暗号資産の黎明期から業界に携わり、メディアの取材や番組出演を多数経験してきたことで「業界の顔」の1人として認知いただいております(ありがたい)。
そうした背景もあって、今回はホットな時期にホットな話題でテレビ東京さんから声をかけていただきました。
本番30分前 前室で打ち合わせ
担当ディレクターやほかの出演者とともに台本の最終チェックです。番組の流れを確認し、金光が解説する内容をすり合わせます。番組側からは「台本通りじゃなくても大丈夫なので自由にお話しください」と伝えられていましたが、金光は話の根拠となるデータや情報ソースをあらかじめ揃え、入念に準備していました。どんな仕事でも全力です!
本番10分前 スタジオ入り
本番の直前に、番組スタッフの方から「最後に『暗号資産の現在地は』というフリップを出すので一言書いてください」とリクエストがありました。迷わずペンを走らせて書き込んだ内容は、記事の後半でご紹介しますのでお楽しみに。
そして午後8時 番組スタート!
「ビットコインETFで機関投資家の資金が流入する」
番組冒頭はビットコインの現物ETFが米国で承認されて取引が始まったことについて、議論が盛り上がりました。
ETFとは上場投資信託のことで、株式と同様に証券会社を通じて金融商品取引所で取引できる投資信託のことです。2024年1月、ビットコインの現物を運用対象とするETF(上場投資信託)が米国で公式に認められ、取引が始まったのは業界にとっては歴史的ともいえる瞬間でした。
金光:
「機関投資家の資金が(暗号資産のマーケットに)入ってくることが非常に大きいのではないかと思っています。これまでは年金や保険を扱うような伝統的な機関投資家の方々、他人勘定で運用されている方々は『暗号資産を保有するリスクはとれない』というのがコンセンサスだったのではないかと思います。それが世界有数の資産運用会社によるETFで、それらの監視下でカストディ(保管管理)されていれば伝統的な機関投資家も投資対象として検討できるというのがすごく大きいと思っています」
ビットコインが投資対象として一定のお墨付きをもらったという点で、ETF承認は画期的な出来事であるという解説でした。
第2部 ビットコイン価格相場を占う
「買い要因でも売り要因でも価格にはポジティブ」
第2部では今後のビットコイン取引価格の予測が焦点になりました。暗号資産交換業者で働く立場から、価格にダイレクトに影響があることを発言するのは難しいですが、業界をとりまく環境を踏まえ、大きな方向性について金光の見解を示しました。
金光:
「ETFを通じて機関投資家の非常に大きなお金がじわじわ流入してくることが買い要因ではポジティブだと思っています。加えて、ビットコインの半減期が4月に訪れるので、マイナー(ビットコインをマイニングする人もしくは事業者)の売りが半分になるのは単純にポジティブだと思っています」
ビットコインには半減期という仕組みがあらかじめ備わっています。マイナーに与えられる報酬が約4年に1度、半分になるという仕組みです。そして次の半減期は2024年4月で、これによってマイナーが市場で売却するビットコインの量が減ることが予想され、需給が引き締まって価格面では上昇要因になりうるという説明です。
その上で、さらに10年後20年後の見通しについては、金(ゴールド)の価格を例に挙げて見解を示しました。
金光:
「金の価格は(金の価格との連動を目指す)ETFが登場してから20年で5倍ほどになっています。ここは1つ参考になる指標で、同じようなことが起きると予想する人は多いかもしれません。私はビットコインのボラティリティ(価格変動の度合い)は下がると思っているので、ボラティリティの高さを魅力に感じて買う人は減っていくと思います。このため、資産の位置づけとして個人投資家が面白いと思う資産ではどんどんなくなり、ゆるゆると上がっていくというのが1つのあり得るシナリオなのかなと思っています」
最後に 暗号資産の現在地と未来は
そして番組の最後に、暗号資産の現在地と未来について、出演者がフリップに記入した言葉を発表しました。金光が書き込んだのは「金融資産としての地位は確立!? インフラとしての発展に期待」という言葉でした。
金光:
「ビットコインの現物ETFの米国上場というのは本当にエポックメイキングなことだと思っていて、このように金融資産として認められる日が来たんだなと思っています。ただ、これはビットコインのアセットとしての価値が認められたというところまでで、世の中が期待しているのはインフラとして発展することだと思います。そこに向けて頑張っている人たちが日本を含めて世界中にいるので、そういった意味で発展して『お、これはすごいね』と世の中の人が感じるものが出てくるといいなと思っています」
金光が最後に語った「インフラとしての発展」は、当社が目指している重要な方向性の1つでもあります。当社のミッション「ブロックチェーンで世界を簡単に。」は、創業時から今も変わっていません。暗号資産やブロックチェーン技術が社会インフラとして確立し、暮らしに欠かせない存在となるよう、当社は今後もさまざまなサービスを提供してまいります。
bitFlyer 採用強化中!
そんなbitFlyerは今年、採用をとてもとても強化しています!国内の暗号資産交換業者として初めての IPO(新規株式公開)を目指し、年内に 40 名を新たに採用する計画です。当社のミッションに共感し、暗号資産がつくる未来に可能性を感じている方はぜひご応募ください。お待ちしております!