起業の決断に大きな影響を与えたきっかけが2つあります。
一つは従兄の急死です。37歳でした。
瀬戸で土木会社を営んでいた従兄は豪快な性格で周りにはいつもたくさんの友人に囲まれていました。
彼の葬儀に詰めかけたあまりにも多くの人の数に、彼の偉大さを感じました。
ある時、「一成も人生に一度は独立して組織の頂点に立った方が良いよ。
そこからでしか見えない世界があるから」と一緒に食事をした帰りがけにボソッと言った彼の言葉が
彼亡き後、ダイニングメッセージのように私の頭の中からずっと離れませんでした。
もう一つは子供の誕生です。
子どもが大好きな私にとって、彼等との時間はとても幸せな時間です。
仕事よりも優先して一緒に過ごしたいと思うほど。
それまでの病院勤務では役職もあり、家族を養っていくには特に困らなかったと思います。
しかし、子供たちが夢を抱き、その夢に向かい挑戦しようとしている時に、
独立・起業するという挑戦を諦めた父親よりも、挑戦するというその一歩を踏み出した父親に
背中を押される方が頼もしく、心強いのではないかと思いました。
死ぬとは?生まれるとは?生きるとは?
四六時中自問自答を繰り返した日々。そして、辿り着いた答えは「起業をする」という選択でした。
多くの命を紡ぎ繋げてくださった人達のおかげで私は今を生きる事が出来ています。
たまに想像してみます。棺におさまる自分とその周りの光景を。
私の人生、何を後世に遺せるか。
自問自答を繰り返し1歩ずつ自分らしく突き進んでいこうと思います。