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聞かせて!CORESの開発ストーリー|センシティブミルク(乳液) - CeraLabo編


みなさんこんにちは!
株式会社CORESの新人広報担当です。

秋が終わりを迎え、寒い冬の季節がやってきましたね。そんな季節にぴったりな新しいコーナーを持ってまいりました!

その名も…

「聞かせて!CORESの開発ストーリー」

冬になると、急に乾燥が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、

乾燥といえば...?
保湿!といえば...? 
そう!乳液ですよね?笑

今回は「センシティブミルク(乳液) - CeraLabo編」と題しまして、昨年末に「WWD BEAUTY 2023下半期ベストコスメ」を受賞した製品についての開発秘話をお届けします。(乳液・クリーム部門の「バラエティー・ドラッグストア」カテゴリーにて新製品2位に選ばれました!)

▼記事はこちら▼
WWDBEAUTY 2023下半期ベストコスメ
【受賞部門:乳液・クリーム部門】
【カテゴリー:バラエティー・ドラッグストア】

「センシティブミルク」という製品がどのようにして生まれ、どんな想いが隠されているのか、開発担当のSさんにご自身のキャリアを振り返ってもらいながらお話を聞いていきましょう☺︎

✔︎Sさんのこれまでのご経歴について教えてください。

[S]
もともとは大学で遺伝子組み換えや発酵学を学んでいたのですが、そこから関連した商品の企画をやりたい!と思って、1社目は健康食品の会社に就職しました。そこでは、商品企画開発職としてサプリメントや化粧品の商品企画をしたり、コールセンターで既存顧客からのインバウンド対応を含めた問い合わせ対応をしたり、研修チームで教育に携わるなど、3つの部門を経験しました。

2社目は、化粧品OEMの営業を担当していました。OEMの仕事って取引先のお客様から「こういうものがつくりたい」と言われたものをつくるのが仕事なので、自ら「こういうものをつくった方がいい」っていうアイデアを出す機会ってなかなかないんですよね。でも私は企画が得意だったこともあり、後半は営業だけでなく、展示会で担当クライアントに商品企画の持ち込み提案をしたり。BtoB(Business to Business=企業間取引)の展示会では、自社開発のおすすめ商品の企画などを担当することもありましたね。

お話をお聞きしていると、企画が本当に好きだということが伝わります!ちなみに2社目を辞めて、CORESに入社しようと思ったきっかけはなんですか?

そうですね...当時でいうと、少し承認欲求もあったのかもしれないです。企業や業界の特性にもよりますが、どんなに売れた商品に携わっても「私がやった!」と言えない状況で商品をつくり続けるよりも、それを言える環境がいいなと思ったのが転職するきっかけではありました。

あとOEMで営業をしていたとき、クライアントから化粧品の成分について「〇〇フリーにしてほしい」という要求が過剰に増えてきた時期があって、よい商品がつくりづらくなったことがありました。「あれ入れちゃダメ、これ入れちゃダメ」「それも入れちゃダメ」となると、値段は高くなるわ、使用感は悪くなるわで、違う刺激が出てきたりすることもあって…。いわばメーカーが “ 〇〇フリーをどう謳えるか ” を競い合っているような、「そういった商品が社会に蔓延していくのはちょっと違うんじゃないか」という思いがありました。

そんなときに、かずのすけさん(CeraLaboブランドをプロデュースするインフルエンサー)が発信されている内容を見たんですよ。時代の流れに左右されずに本当にいいものをつくりたいという考えで、しかも実際に販売していることに驚きと強い共感を持ちました。「CORESだったら、これまで抱えていた “ モノづくりへの違和感 ” みたいなものを取り除いて仕事ができるんじゃないかな」と思いました!

なるほど。当時は〇〇フリーを謳う商品が流行っていたけど、実際はそこまで過剰にならなくてもいいことなのに…ということでしょうか。もしかしたら、つくる側としても世の中の流行に寄せたPRが必然的に増えてしまったのかもしれませんね。
Sさんのモノづくりへの想いが、CORESが大事にする「本質を捉える」価値観にマッチしたとも言えるお話ですね!


✔︎Sさんの今の業務内容について教えてください。

[S]
今はCeraLaboを含む3つのブランドで、化粧品の商品企画開発を担当しています。新商品や商品リニューアル等の企画開発業務だけではなく、ECサイトや告知内容における法令遵守の確認、プレスリリースの作成、CeraLabo商品の取り扱い既存店舗のフォローや新規店舗の開拓等もしています。

店舗関連でいうと、月に1〜2回の不定期開催にはなりますが、CeraLaboスタッフとして取り扱い店舗に伺って、お客様と直接お話しする「体験相談会」という機会を設けています。この相談会では、一人ひとりに合ったお悩み相談はもちろんのこと、商品の開発経緯なども含めて話をするので、私たちスタッフが直接行うことに価値があると考えています。

その他の業務でいうと、新商品発売についてのインフルエンサーのLIVE配信時に、サポートとしてコメント欄の質問への回答(コメント返し) なんかもやっていますね!

開発担当の業務がこんなに多岐にわたるとは...
ちなみに、新商品は年にどれぐらいリリースするんですか?

[S]
そうですね…年に2回ぐらいですかね?ちょっと大変かなと思うのは、店舗とかECサイトとかを含めたマーケティング施策を考えないといけないので、ただモノをつくって終わりじゃないところが結構多いなって思います。例えば、「体験相談会」を新商品発売に合わせて実施しようとすると「いつどの店舗に誰が行くのか」というスケジュールから組みますし、そもそも「発売前に実施するのか、発売後に実施するのか」というタイミングさえも自分たちで考えるので、調整が大変だったりもします。

そうすると、マーケティング担当者との連携もすごく重要になってきますね!

[S]
開発担当は「開発(商品企画)」だけをやるわけではなく、マーケティング担当は「マーケティング(販促企画)」だけをやるわけではない。CORESの今の組織体制は “ それぞれが違う役割であっても、ともにブランドと向き合う ” ことがしやすい環境だと感じます。この前も、マーケティング担当から聞いたプロモーション施策について「こうするのはどうかな?」って提案をしてみたんですよ。そうすると、その担当者が「それめっちゃいいですね!」と返してくれて。そういったことがこれまでもよくあったので、CORESの開発とマーケティングが“ 二人三脚 ” だという表現はあながち間違いではないと思っています。

プロモーションも考えながら商品開発に落とし込めるのは、D2C事業ならではの良さですね!
いろいろな要素を考えて企画できることが、CORESにおける開発の魅力でもあるわけですね。

それでは、そろそろこの記事のメインでもある、ベストコスメを受賞したセンシティブミルクの開発秘話について語ってもらいましょう!

✔︎センシティブミルクの開発に至った経緯について教えてください。

[S]
もともと、販売当初からすごく売れていた保湿用の商品があったのですが、油分が入っていないこともあって保湿力は少し弱めなんですね。使用する人によっては「乾燥が気になる」ということもあったので、2つの仮説を立ててみたんですよ。

汚れを落とす役割の原料に肌荒れをおこす人が一定数いるのかな?っていうのが、ひとつ。天然保湿因子の原料に反応しているのかな?っていうのが、もうひとつ。

冬に店舗イベントを実施したときに、ちょうどかずのすけさんにお会いする機会があったので、2つの仮説について相談をしてみたんですよ。そうしたら「確かに可能性はありそうですね。ちょっと考えてみます」という返答をもらって、その後に私たちもいろいろと試行錯誤してみました。ただ、実際にはあまり効果の差が出ない状況が続いて「冬だけのお悩みかな」と思い始めていたときに、かずのすけさんから突然「乳液の商品をつくろうと思います」という企画案が…!実は後から聞いた話なんですけど、以前かずのすけさんに「オイルフリーが結構みなさん好きですが、オイル入れてみるのもアリなんじゃないですか?」という提案をしたことがあって。それをきっかけにかずのすけさんが思いついて乳液の企画案を出してくれたみたいなんです。

ということは、Sさんがかずのすけさんに相談していなければ、センシティブミルクは...?

[S]
つくっていないかもしれないですね。かずのすけさんって動画内でもそうなんですけど、「本当に困ってる」っていう“声”に対して、ものすごく親身になって考えてくださる方で、一緒に商品開発している私にも「これについてどう思いますか?」と意見を聞いてくれたりするんですよ。10年以上やっていても、ユーザーファーストの考えが変わらないところは本当にすごいなって思いますね。

お互いがお客様に対して本気で向き合っているからこそ、強い信頼関係が構築できているように感じますね!


✔︎開発中に直面した苦悩や困難があれば教えてください。

[S]
CeraLaboの場合は商品の中身はシンプルで、かずのすけさんのこだわりを形にすることが多いので、他のところでの困難があるかもしれないです笑。例えば容器でいうと、他のセンシティブシリーズは見てのとおり容器に透け感があるんですよね。ただミルクの場合は中身が白色なので、同じように透明の容器だと使い始めてからベタベタと(内側の)壁面に付着してしまう。その課題解決のために、容器を「不透明にしてはどうか」という提案をしました。が、「今どのくらい減っているのか、内容量がわかるようにしたい」というかずのすけさんの要望があって…。
「じゃあギリギリを攻めましょう!」というところで、こちら(↓の画像)に落ち着きました!

[S]
薄く影が見えるじゃないですか?どれぐらい減ったかもわかるし、見た目もきれい。ポンプのところも「透明じゃなくて、白にしてください」って提案をしたり、写真うつりを考えながら容器の調色を3回ぐらいしてもらったり。理想よりも濃い色味にはなってしまったのですが、ここが限界で…この調整が結構大変でした笑。

中身の開発も大変だと思いますが、それ以上に容器のデザインに苦戦していたというのは、知らなかったです…!どちらにしても、インフルエンサーのアイデアや想いを崩さないようにお客様視点で考えながら、中身やパッケージデザインの開発に取り組んでいるんですね!


✔︎センシティブミルクの特徴や他の商品との差別化ポイントを教えてください。

[S]まず乳液ってどんなイメージですか?

油分が多いイメージがあるので、保湿したいときに乳液をつけるような感じです!

[S]
私もそのイメージで、乳液って水と油どっちも入ってる柔らかいクリームみたいな感じの処方なんですけど、わりと乾燥肌のための商品が多いんですよね。ただ、センシティブシリーズを愛用してくださっている方の中には、そうでない方もいます。さまざまな肌質の方がいる中で、“さっぱりした使用感が好きで、ベトベトした感触は得意じゃない” という脂性肌タイプの人たちも使える乳液をつくるっていうのは結構斬新だったかなと思っています「油分が多いとニキビができてしまう」といった肌悩みを抱えた人たちが使うことを考えると、やっぱりベタつかないことは重要だし、サラッと使えるけど乾燥しにくいっていうのは強みだと思います。

「さっぱりしているのに保湿感がある」という点では、赤ちゃんの全身保湿ケアや男性のひげを剃った後の保湿などが、いまオススメしているポイントです。

ベタベタしない使用感なので、脂性肌だけど乳液を使うっていう市場にあまりない考え方ができるところがおもしろいですね。センシティブシリーズだからこそ開発できた商品だと思います。

なるほど。皮脂やベタつきが気になる人でも使いやすい乳液になっているということですね!赤ちゃんにも使えるぐらいというのは、敏感肌の皆さんも安心して使えますね。


✔︎センシティブミルクの商品開発を振り返ってみての感想を教えてください。

[S]
一番は、つくり終えた直後に「納期に間に合ってよかった!」っていうことでしたね笑。容器の調色もそうでしたが、発売に間に合わないかもしれないという焦りがあったので。無事に完成してよかったな、と…。

あと夏の発売だったので、季節柄「乳液は売れにくいかも…」と思っていたのですが、「センシティブシリーズだから意外と大丈夫かな」っていうのもありました。夏が終わるぐらいの頃から固定ユーザーがついてくれるようになって、毎月売れるようになりましたね。実際に使用した方から「センシティブシリーズの中で私はこういう使い分けしてます」といった発信がされているのを、UGC(ユーザー生成コンテンツ)やコメントで見かけると、お客様にとっての選択肢が広がったような気がしてすごく良かったなぁ、と思いました!

確かにユーザー同士のコミュニティーは、リアルな声として信憑性が高くなる側面もありますよね!
ちなみに、実際に使ったお客様の声を耳にする機会はありましたか?


[S]
そうですね。体験相談会や、ユーザーインタビューを通して実際の声を聞く機会はありました。「どの商品使ってますか?」とお聞きして、「ミルク使ってますよ!」とか「いいですね」とかっていう感想を聞けたときは嬉しかったです。

私が一番嬉しいのは、「すごくいいですね!」って言われるよりも、「なんとなく普通にいいです」ぐらいな感じの日常に溶け込む感じの“いい” なんですよね。“デフォルトで使ってます”みたいな感じが開発冥利に尽きます笑。個人的に、乳液は浮気されやすい剤型の商品だと思っているので、それをデフォルトで使ってもらえてるのは嬉しいし、“落ち着く”というテンションで褒められるのはいいですね!

開発した後にお客様の声が聞けるのはすごく素敵ですね!一般的には職種ごとに細かく業務が分けられていることが多く、開発といえばモノをつくる専門のイメージが強い印象があります。モノづくりの先にある“お客様の声”に直接触れることができるのは、CORESで開発職として働く魅力のひとつかもしれませんね。


✔︎ベストコスメを受賞した時のことを教えてください。

[S]
プレスリリースに載せていたお問い合わせ先に、WWDのご担当者から突然メールで連絡がきました!「え!ベスコス受賞したらしいんだけど…」ってなって、チームのみんなも「え?これって本当?笑」「本当じゃん!」っていうのが最初でした。電話もなかったので、メールを見落としていたら…ヤバかったですね笑!

経緯などの詳細はわからないのですが、バラエティショップである取り扱い店舗でCeraLaboを担当している方が推薦文を書いてくださったらしく、それが通って受賞に至ったらしいです。

なんと!思っていた感じと違った…メールでサラッと通知がくるだけだったとは笑。数ある商品の中から選ばれたことは、それほどいい商品だったということで間違いないですね!


✔︎CORESでやる開発のやりがいを教えてください。

[S]
“おもしろさ”でいうと、そうですね...例えばインフルエンサーの要望どおりにつくるっていうこともできるし、逆に「こういうのどうですか?」と提案するっていうこともできる。その仕事の幅が広いことが結構おもしろいなと思っています。言われたことを全うする必要に迫られる場合もあれば、一から提案しないといけない場合もある。ある程度決められた幅の中で提案する難しさもあるから、それが全部できるとたぶんどこに行っても通用するスキルが身につくだろうなっていうのは感じます!

“楽しさ”でいうと、やっぱりインフルエンサーの方と話してユーザーの皆さんのことを考えてつくるから、会社の利益だけを考える視点にならないのはすごくいいなと思っています。もちろんビジネスなので、どうしても利益を考えなければならないところはあるし、必要なことなんですけど、そこにばかり目を向けないというか。私は、自分が思ったり言ったりしていることがモノに表れるんじゃないかと思っていて…いわゆる“言霊”ですかね?「目標達成」とか「納期」とかを意識しすぎると、それに合わせたモノができてしまう気がするので、あえて意識しないようにしています。魂は商品に反映すると信じているので!

実は、この前も別ブランドの化粧品開発で、インフルエンサーの方やギフティングで商品を受け取った方が「この成分も入ってるとかすごくない?」とか「このテクスチャーいいよね」とかを投稿してくれたんです。私がどんな思いを込めてその成分を入れたのか、使用した人がその意図を受け取ってくれたことがわかって、「良かった〜、苦労した甲斐があったなぁ」と思いました。

そういう体験ができるのは、一般的な商品企画をやっていても、あまりないのかなと思います。

すごく大事なことですね!モノづくりだけではなくて、普段の仕事にもそれは表れてきますよね。相手のことを考えた仕事をすると、それは言葉を超えて伝わってくる。今の話ですごく考えさせられました!


✔︎今後のキャリアにおける目標とか挑戦があれば教えてください。

[S]
私はやっぱり化粧品をつくるのが楽しいんですよね。なので、その楽しさをもっといろんな人に知ってほしいと思います。化粧品づくりって細かいことが多くて法律も厳しいのですが、化粧品開発に興味を持った人が「難しいから」「未経験だから」やれないって状況にはしたくないんですね。マネジメントとまでいかなくても、OJTで1から10まで教えながら一緒にやってもらうことで、一人でも「化粧品開発が楽しい」と感じてくれたらいいなと思います。

あとはどうやって売っていくかのところをもっと強化するために、マーケティングメンバーと一緒に店舗やECに力を入れたいんですけど、小売についての知識があまりないので、そこを勉強したいですね。


✔︎最後にこの読者に向けてメッセージをお願いします!


[S]
薬事法のチェックとか一言一句の確認が必要だったり、思っているよりも責任が重くて地道な作業が多くあります。

だけど化粧品が好きだったり、自分が敏感肌でつらい思いしていたからこそ、そういう人たちのための商品をつくって社会をどうにかしたいっていう想いがあれば、すごくいい仕事かなと思います。

自分自身が敏感肌で悩んでいないとしても、ユーザーの皆さんのことを考えながら商品企画したいという想いを持って、がんばれる方はぜひ一緒に働きましょう!

化粧品づくり、楽しいですよ!!

いかがだったでしょうか?
今回のインタビューを通して、改めてCORESが大事にしているモノづくりは、「ユーザーのニーズを形にすること」だと実感しました。そして、それを追求できる環境があるのもCORESです!この記事を読んで、少しでも“話を聞いてみたい”と思った方はぜひお気軽にご連絡ください☺︎

皆さんとの出会いを楽しみにお待ちしております!


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