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就活や社会人生活のヒントになる、濃密な経験が積める場所。【運営メンバー紹介/学生スタッフ4名】

2021年10月に発足した「ひろしま好きじゃけんコンソーシアム」。これまでは難しかった産学連携の課題を洗い出し、解決の仕組みを構築している“次世代型DXオープンイノベーションプラットフォーム”です。​会員企業数は70社以上、会員数は200名を突破しました。

目指しているのは、広島地域を中心とした新たなビジネスモデルや付加価値を創出し、地域経済をさらに活性化させること。では、コンソーシアム事務局で働くスタッフは日々どんなことに取り組んでいるのでしょうか。なかなか想像しにくい仕事内容や抱いている想いに触れてもらいたいと考え、運営メンバーにインタビューを行いました。

今回ご紹介するのは、コンソーシアムでアルバイトスタッフとして働く蔡さん、姜さん、チンさん、湊さんの4名。全員、広島大学で勉学に励む学生・留学生です。コンソーシアムでの仕事は、普通のアルバイトとは全く違うと話す4人。この職場だからこそ得られたことや、現在の仕事の面白さ・難しさについてたっぷり語ってもらいました。

●インタビューイーの紹介

海外事業担当チーム
蔡 媛(サイ エン)

中国出身。ハルビン理工大学を卒業後、広島YMCA専門学校に入学。2021年に卒業し、同年4月に広島大学に進学。高等教育研究開発センターの研究生として入学・修了した後、2022年からは広島大学大学院 人間社会科学研究科教育科学専攻高等教育コースに所属。

海外事業担当チーム
姜 湜漪(キョウ ショクイ)

中国出身。2019年に来日。現在は広島大学 人間社会研究科 国際平和共生プログラムに所属。社会開発とグローバル人類学について研究している。現在は、就活や論文と両立しながらアルバイトに励んでいる。

海外事業担当チーム
Trinh Nguyen(チン グエン)

ベトナム出身。大学卒業後、韓国で公衆衛生学の修士号を取得し、博士課程に進学。その後、ベトナムで3年間薬剤師として活躍する。2022年より日本での生活をスタート。現在は広島大学 人文社会科学研究科 経済学専攻 博士後期課程に所属。

渉外・マスコミ担当チーム
湊 優希(ミナト ユウキ)

広島出身。高校を卒業後、広島大学 理学部生物科学科に進学。現在2年生。生物に共通する生命システムについて、遺伝子レベルで学んでいる。2022年8月よりコンソーシアムでのアルバイトをスタートした。


就職後の仕事内容や職場を、リアルにイメージできる環境。

──ひろしま好きじゃけんコンソーシアムでアルバイトを行うことになった理由やきっかけについて教えてください。

蔡:私はコンソーシアムが主催する「スタートアップチャレンジ」という取り組みに参加したことが、このアルバイトを知るきっかけになりました。コンソーシアムについて理解していくうちに「就活やインターンシップに有利になるのではないか?」という考えに至り、応募してみることにしました。

姜:私も蔡さんと同じく、日本で就職することを想定してこのアルバイトを始めました。コンビニやレストランといった一般的なアルバイトをするよりも、より実践的な職業体験ができるのではないかと思ったんです。また、広島大学に何か貢献できないか?と考えて辿り着いたのが、このコンソーシアムでした。

Trinh:私は昨年ベトナムから日本に来たばかりのため、まずは日本人と接する機会を増やしたいと思っていました。また私はベトナムで薬剤師として働いていたため、日本とベトナムの労働環境を比べてみたいと考え、応募させてもらいました。

湊:私は、広島大学内の求人情報を得られるWebサイトでこのアルバイトを知りました。そこに「学生の起業支援などを行っているコンソーシアム」と書いてあり、どんなことをするんだろう?と興味をそそられたんです。そこで、勇気を出して応募してみました。

──これまで経験してきたアルバイトとの違いはありますか?

蔡:大学職員の方々と一緒に働くことができるため、アルバイトという感覚があまりないんです。仕事終わりにコンソーシアムの方々とご飯を食べに行くこともあるので、「日本企業に就職したらこんな感じなんだろうな」というリアルな雰囲気を体験できています。また、社会人に必要なビジネスマナーや敬語の使い方なども勉強できる環境です。

姜:私はTA(大学の授業や準備のサポートを行う仕事)しか就業経験がないのですが、TAと比べると「自分の力で仕事をしている」という実感がわきやすいですね。職場に深く入り込めているなと感じます。

Trinh:仕事を通してマーケティングや宣伝の知識を身につけられる点が、とても特徴的だと思います。一般的なアルバイトにはなかなか無いことですよね。

湊:普通のアルバイトとは全く違いますね。まず圧倒的に自由度が高く、自分で考えて行動する機会が本当に多いです。また蔡さんが言っているように社会人の方と働くことができるため、日々学ぶことがある職場だなと思います。


自ら企画やソリューションを考える、ひと味違うアルバイト。

──皆さんは現在どんなお仕事をされているのですか?

蔡:私と姜さんとTrinhさんは、海外事業担当チームに所属しています。ミッションは、できるだけ多くの海外の大学や企業を「ひろしま好きじゃけんコンソーシアム」のSlackに招待すること。そのために各大学・企業のHPをチェックしたり、挨拶メールを送ったりしています。

湊:私は渉外・マスコミ担当として、コンソーシアムの活動をSNS(Twitter、Instagram、Facebook)にアップしたり、マスコミや企業の方々にイベント内容をお知らせしたり…といった幅広い仕事を行っています。より多くの方にコンソーシアムを知っていただくことがミッションです。

──仕事で​​やりがいを感じるのはどんなときですか?

Trinh:最近、私たちが接点を作ったフィンランドの大学が、コンソーシアムに参加してくれることになったんです!みんなで試行錯誤した結果が出たことがとても嬉しかったです。

蔡:Trinhさんと同じく、海外機関を招待できたときに大きなやりがいを感じました。そもそも、メールだけでコンソーシアムの魅力を伝えるのはとても難しく、なかなか返信数が増えませんでした。その状況を変えるために私たちが考えたのが、英語バージョンのHPやパンフレットを作ること。それまでは日本語のものしかなかったため、海外事業担当チームの皆で一から翻訳しました。その結果、フィンランドの大学やアメリカの機関から反応をいただくことができたんです。

姜:私はコンソーシアムの雰囲気がとても楽しげなことも、やりがいを感じる要素の一つです。とても話しやすくてつい会話が弾んでしまうんです。出張に行ったスタッフがお土産を買ってきてくれることもしばしばあり、その気遣いが嬉しいですね。

湊:私は、自分でコンテンツを企画したことがとても印象に残っています。コンソーシアムでは学生の起業支援のための「スタートアップチャレンジ」という取り組みを毎年行っているのですが、私はその参加学生へインタビューを行う企画を考えました。インタビューの様子は撮影・編集して動画として公開する予定です。来年また開催されるので、そのPRとして活用したいと考えています!

──逆に、この仕事の大変なところはどこですか?

姜:海外の方とやり取りするため、英語力は結構必要になってきます。私は英語があまり得意ではないので少し苦労しました。逆に言うと、とても語学スキルが鍛えられる環境だなと思います。

蔡:先ほども少し触れましたが、メールの返信率はまだ高くないのが現状です。どうしたら海外機関の方々と信頼関係を築けるのか…とチームの皆で頭を悩ませており、難しさや大変さを感じています。

Trinh:私も蔡さんと同意見ですね。まずはきちんと返信してもらえるよう、どんなアプローチが効果的か検証している段階です。

蔡:事務局のリーダーである小林さんと相談しながら「各地域の大学の特徴は何か」「その大学に対してコンソーシアムが提供できる価値は何か」…などを話し合い、解決の糸口を模索しているんです。自分たちでソリューションを考えるのは大変ですが、同時に普通のアルバイトにはない貴重な経験が積めていると感じます。

湊:私の場合、与えられる仕事というものはほとんどなく、ミッションに合わせて自分で仕事を創っていく必要があるんです。その裁量の大きさに最初は少し戸惑いました。その一方で、それがこの仕事の醍醐味だとも思います。チームメンバーと協力しながらあれをやろう、これをやろうと自由に考えるのがとても楽しいんですよね。仕事のやりがいと大変さは紙一重なんだなと、すごく実感しています。


この職場に出会ったことで、将来像が大きく変わった。

──コンソーシアムに参加したことで、何か変化はありましたか?

蔡:2点あります。1つは、チームワークの重要性に気づいたことです。とても難しいミッションを任されていますが、各々が提案する案をもとにチームで計画を立てていくことで、確実に解決に近づけるんだなと学びました。また2つめは、自分に合うワークスタイルが明確になったことです。就活の際は、話しやすい雰囲気があり、かつ年功序列ではなく成果制度を取り入れている企業を選びたいなと考えています。

姜:コンソーシアムに入る前は「とりあえず日本で就職したい」というざっくりとした思いしかありませんでしたが、ここで働いたことでいろいろな職種や業界のことについて学ぶことができ、自分のやりたいことが明確になってきました。私は将来、チームワークを大切にしつつもきちんと個性が尊重される、グローバルな環境で働きたいです。

Trinh:ベトナムの労働環境と比べると、日本はチームワークスキルを伸ばすこと、そして信頼関係を築くことがかなり重要であると学びました。日頃からフレンドリーに接したり、スケジュールに柔軟性を持たせたりして、お互いの関係を良好に保つようにしています。

湊:以前は、「自分は理系だからいずれは大学院に進んで、そのまま研究職に就くんだろうな〜」という将来しか想像していなかったのですが、このコンソーシアムに入ったことで世界がすごく広がりました。起業する研究者の存在を知ったり、渉外やマスコミという仕事の面白さにも気づいたり…と、いろいろな道があるんだなと気づいたんです。その結果、私は将来どの道に進むべきか分からなくなった…という悩みが生じています(笑)。

──最後に、このアルバイトの魅力や好きなところを教えてください。

蔡:まず、英語力が磨かれる環境であることが魅力的だなと思います。そしてやはりチームワークが鍛えられることも、将来にとても役立つだろうなと感じています。そして、コンソーシアムの方々はとてもいい人ばかりだということです。フレンドリーな雰囲気のため、皆で仕事の楽しさや喜びを分かち合える環境だなと感じています!

姜:1番好きなところは、仕事を楽しみやすい職場環境であることですね。本当に優しい方が多いです。あとは英語だけでなくて日本語も学べますし、時々仕事で中国語を使う機会もあります。いろいろな語学力やコミュニケーション能力が活用できる場だと思います。また個人的には、ここで働くことで将来の方向性が明確になったり、変化したりするなと感じました。それくらい、たくさんの発見がある環境なんです。

Trinh:日本語に触れられる絶好の環境であることは間違いありません。留学生にとってとても貴重な環境だと思います。また仕事を通してさまざまな大学や産業、農業の方々と接することができるのも、このコンソーシアムならではの魅力です。

湊:多くの方と交流できるところが、何より魅力的だと思います。以前、コンソーシアムで「インドの学生を広島に招く」というイベントが開催され、その内容を中国新聞の方と一緒に取材させてもらったことがありました。そこでインドの学生さんと仲良くなり、たくさん話をしたんですね。その時に「国籍も住むところも違うけど、今は同じ時を過ごして、同じ方向を向いているんだな」と感じたんです。こうやって人と人は繋がっていくのだと改めて実感したひと時でした。そんな場が大学内にあることはとてもラッキーだと思うので、ずっと続いていってほしいですね。


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▼お問合せ先
広島大学 ひろしま好きじゃけんコンソーシアム事務局
HP:https://www.sukijyaken.jp/contact
Mail:sukijyaken@ml.hiroshima-u.ac.jp
TEL:070-1542-7123

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