「書く」ことにこだわり続ける。スタジオユリグラフ代表森石の起業ストーリー(前編) | 株式会社スタジオユリグラフ
皆さん、こんにちは!スタジオユリグラフ採用チームです。今回は、代表取締役CEOである森石に、これまでのキャリアやスタジオユリグラフ設立の経緯までを聞いてみました。どういう背景で事業を立ち上げたの...
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皆さん、こんにちは!スタジオユリグラフ採用チームです。
今回は、代表取締役CEOである森石に、これまでのキャリアやスタジオユリグラフ設立の経緯、そしてAIライティングアシスタント「Xaris」に込めた想いを語っていただきました。
森石さんの「書く」ことに対する熱い情熱と、未来へのビジョンに触れていただければ幸いです。
(前編はコチラ!)
――前編では台湾で順調にキャリアを積んでいたように見えますが、なぜ日本に戻ったのでしょう?
ある日出社したらいきなり「明日から来なくていい」と告げられまして。部署が解体ということで、20人近いメンバーが全員クビになったんです。外資のスピード感って怖いですね。
退職金はもらえたので転職しつつ台湾で働く道も探していたのですが、またしても折よく、ライター時代に知り合った友人から「友人と始めた会社でオウンドメディアを立ち上げるから手伝ってほしい」と連絡があったんです。
「俺が知る限り、一番文章うまいのはお前だから」と誘ってくれて、東京に戻り編集長を務めることになりました。「コンテンツマーケティング」とか「SEO」という言葉も初めて知りましたね。
そのあとも紆余曲折あり、当時誘ってくれた友人が立ち上げた会社に事業責任者として参加し、本格的にスタートアップ業界に関わっていくことになります。
――「ライター」とはまた大きくキャリアが変わってきましたね。
ですね。ただ、働いてみると意外にライター経験が役に立つんですよね。企画や紙面のラフを作った経験はサービス設計に、取材力は営業やCSに、動画編集やナレーションをやった経験はイベント企画に活かすことができました。
なんやかんやで会社も成長し、大手企業からの引き合いも来るようになって、大変だけど面白かったんですよね。そうしているうちに「自分でも何か新しいことをやりたい」という思いが芽生えてきたんです。
――ここで起業に繋がってくるんですね。でもなぜ、「沖縄」での起業を選んだのでしょうか?
フリーランス時代の知人から「遊びにきなよ!」と言われたことがきっかけでした。彼はコロナ禍に東京から沖縄県の名護市に移住し、そこでコミュニティスペースを作っていたんです。
何かのきっかけになるかも……と行ってみたところ、名護には本屋、特に古本屋がほとんどなかったんですね。話を聞いていくと、コロナ禍の影響もあって古本屋がほとんど閉店してしまったと。
本は古紙回収に出していると聞いて「もったいない!」と思うと同時に、「あれ、そういえば自分、本屋さんやってみたかったな」と思い出したんです。
また同じタイミングで沖縄で出会った方から「出版事業をやらないか?」みたいな打診を受けたこともあり、「そうか、自分は出版社や書店のような『ことば』に関わる事業がしたいんだな」と気づいたんです。それが決め手になり、移住と創業を決めました。
東京でもよかったんですが、当時の名護はジャングリア開業の噂もすでにあって、なにか新しいうねりが起きそうな気配があったんですよね。だからあえて、この場所でスタートアップをやると決めました。
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――書店・出版業を目指したスタジオユリグラフですが、AIライティングアシスタント「Xaris」の開発もしていますよね。この事業を始めたきっかけはあるのでしょうか?
ちょうどChatGPTがリリースされたばかりのタイミングで、あるクライアントから「これを使って記事作成を効率化できないか?」と相談されたんです。
軽い気持ちで使ってみたところ、その可能性に衝撃を受けました。
むかし書いた小説に「AIが人間の代わりに創作活動を行う未来」を描くディストピア作品があったんです。それが今まさに現実になろうとしている。そう思ったとき、強い危機感と同時に、「自分が違う未来を作らなければ」という使命感みたいなものを感じたんです。
過去にこの未来を予想していて、たまたま起業して、自分で事業を始められる環境にある。
だったらもう「やる」しかないだろうと。
その末に生まれたのがAIライティングアシスタント「Xaris」です。Xarisは人間の「代わりに」文章を書くツールではありません。あくまでも、「自分で」思いを形にするためのパートナーです。
表現に「正解」はありません。例えば、村上春樹の小説がものすごく売れたからといって、その表現が全員が真似するべき「正解」ではないですよね。大切なのは、自分が美しいと思うものを形にすること。Xarisはその第一歩を後押しするという思想で作られています。
――最後に、読者へのメッセージをお願いします。
なんかとっ散らかったインタビューになりましたが、大丈夫でしょうか?(笑)。
色々な文脈が絡み合ってスタジオユリグラフという会社は成り立っていますが、ビジョンにも掲げる「美しい言葉を」というスタンスは今後もブレることはないと思います。
AIに頼めば誰でも簡単に文章が書ける時代に、あえて「ことば」の可能性や価値を追求していこうとするのが弊社です。AIアシスタント「Xaris」もまた、よりよい「ことば」を探すための手段に過ぎません。
ファストな言葉が溢れる世界に、10年、100年と残っていくような「ことば」の価値を、これからも一緒に作っていきたいと思います。興味のある方はお気軽にお声がけください!
――ありがとうございました!