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クックパッドブランドを外したけれど死ななかった話

ワーカーズハイな半年間

クックパッドグループから独立して、怒涛の半年間がまもなく終わろうとしています。「半年前って、何してたっけ?」と全員が記憶喪失になるくらいの大きな変化のタイミングでした。

クックパッドのインフラや開発基盤に依存していた全システムの移管とアプリの作り直し、100社を超える取引先への説明や関係再構築、成長を加速するための新規事業の仕込み、独立したバックオフィス部門の立ち上げなど、思い返すだけで具合が悪くなりそうな半年でした笑

そんな中、突然知らされた独立に文句も言わずアクションしてくれたメンバーたちのおかげで、1年程度かかると思っていたシステムの移管とアプリの再開発を大きく前倒して開発完了することができ、既存事業の成長ペースを落とすことなく手応えのある新規事業を見つけることができました。バックオフィス部門も良いご縁で新しいメンバーの採用が決まり、もう一歩で安定稼働を目指せるところまできています。

そして、2月は最高売上・最高利益を大きく更新!

と、表面的には順調に見えるのですが、なんとも表現しづらい違和感みないたものを感じています。短期的に無理をしすぎた危険さのような感覚かもしれません。もともと全員がスピードを上げて仕事をする会社ですが、私自身の理由のない焦りで全社のギアを少し上げすぎていたような気がしています。

一旦、クールダウン。

1日1秒でも早く進めたくなってしまう自分の弱さに、独立・起業というイベントを経て改めて気付かされました。しばらくは、勇気を持ってペースダウンしたいと思います。「スピードを落とす」というのは今までで一番勇気のいる判断である気がしていますが、メンバーみんなを信じて迷わず実行していきます。

クックパッドブランドを外した影響

もがき苦しんだ半年間の中で、一番安心できたことはブランドスイッチがうまく進んだことです。

クックパッドブランドを外すことは、社内メンバーをはじめ、ライブにご出演いただいているキャストやIPコラボ事業の取引先、ファイナンスの相談に伺った多くの投資家からも懸念されたポイントでした。ユーザーとサービスの関係性を十分に把握している経営メンバーは、ブランドスイッチに関しては一定の自信を持っていましたが、最後は「やってみるまで分からないな!」というのが本音でした。十分に時間をかけて慎重にやった方がいいというアドバイスもたくさん頂きましたが、後になればなるほど実行するのが怖くなるはずなので、思い切って独立前にサービス名変更を行いました。

結果、全く影響はありませんでした(今のところ)。

これまで一緒に番組を作っていただいたキャストの皆様の全面的なご協力もあり、サービスをご利用いただくユーザーへの影響は皆無で、現在も順調にユーザー数を伸ばしています。また、IPコラボ事業においてもこれまでの取り組みをしっかりとご評価いただき、これまで以上に新しいコラボ企画のご相談をさせていただいています。新しく株主としてサポートいただくことになったTBSイノベーションパートナーズさんのブランドパワーも少なからず影響していますが、ひたすらにユーザーに向き合ってきたコンテンツ作りとサービス開発を続けきたことがうまく結実したものだと思っています。

料理の次の大きなチャレンジ

この半年間でもう一つ大きな成果がありました。

それは、料理の次の軸を作るために大きくチャレンジする領域が決まったことです。キャストと一緒に楽しめるツアー事業やおでかけ事業など独立前に手応えを感じていた事業は、いまいちスケールさせる自信を持ちきれずに悩みに悩んだ結果、当初の計画とは全く違う領域に挑戦することに決めました!

ファイナンスのタイミングでお会いしたご縁から視野を広げて見つけた領域で、独立というイベントがなければ視野にも入っていなかった領域です。しかしながら、私たちが得意とする「小規模リアルイベントとオンライン配信を一体化させた収益モデル」や「参入障壁の高い仕組みでコンテンツを効率よく量産する」強みを大きく活かせる領域であり、上手くいけばユーザーとキャストに楽しんでもらいながら事業を大きく成長させることができると思います。これまた良いご縁で新スタジオの物件も見つかりそうなので、得意を活かしてニッチにスケールできるエンターテインメント事業を深掘りしていきたいと思います。具体的にどんなことに挑戦するのかはぜひ直接お話を聞きにきてください!

その一方で、全社的にメンバーにかなり負荷がかかっている状況ではあるので、引き続き採用を強化していきます。副業人材やスポットワーク人材など様々な方に柔軟に関与してもらえる体制を強化していますが、なによりも私たちが実現しようとしていることに共感してフルコミットしてもらえる人材を探しています!

「遊び心あふれる毎日」

世の中を便利にするサービスもとても素敵だと思いますが、私たちはもっと直感的に「これが生きがい!」「このためなら頑張れる!」と思えるようなサービスを作ることに集中しています。来年初めには新スタジオがオープンする予定で、今までにない新しい体験型事業を作っていきます。これが上手くいけば、さらにその先のもっと大きな展開にチャレンジできます。心の底からエンターテインメントを愛する新しいメンバーを採用しながら、事業を大きく拡大していきたいと思います。

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入社1ヶ月目から自分の番組が持てるライブ配信ディレクター
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