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必須!現場の安全管理の重要性

建設業界は「3K」の業界と言われます。キツい、汚い、危険…いずれの言葉もイヤな物です。そして、残念なことに、この3Kの問題は未だに根絶はされていません。
さて、この3Kの中で一番深刻な問題は何でしょうか。…これは「危険」であることには間違い無いでしょう。建築現場の「危険」は時には人命にまで関係するからです。
そのために大切なのが現場での安全管理です。しかし、安全管理は結構なおざりにされているのでは無いでしょうか。
ここでは現場の安全管理に焦点を絞り、その重要性を振り返ってみたいと思います。

安全管理はどれくらい重要か

まずは安全管理の重要性について挙げてみましょう。

「安全第一」は品質や生産も上がる

昔のアメリカの自動車産業の工場では「生産」が第一、「品質」が第二、「安全」が第三とされていました。当然ながら、この様な環境では労働災害が後を絶たず、問題とされていました。
そんな中での対策とされたのが、これと完全に逆を行くスタイルの「安全第一、品質第二、生産第三」でした。この施策は非常に上手く行き、安全性がアップしただけで無く、品質も生産性も向上したのでした。これは歴史が証明している事実です。

負のスパイラルが起こり得る

ここで仮に安全よりも生産を重視した場合を改めて考えてみましょう。
例えばボルト留めの作業。1分間に5本締める作業員に10本締める様に強制したら、どの様な事態が起こり得るでしょうか。…もしかしたら緩みやすくなっているかも知れませんし、ボルトに過大なトルクが掛かってしまっていて破断のリスクが出ているかも知れません。人間の注意力には限界があり、それを超えた仕事となると過失が発生しやすくなるのです。まさに「負のスパイラル」です。
しかし、作業員の安全を確保し、しっかり締結するだけの時間的な余裕が与えられるならば、作業者は安心して作業が出来ますしチェックも確実になります。その結果品質も向上、更には不良率の低下、その結果として生産効率のアップがあるのです。

人員確保のため

冒頭にも挙げた様に建設業界は3Kの業界で人気がありません。危険を伴う作業は「好きな人はいない」と言っても過言では無いでしょう。
それでは、この状況には歯止めが掛からないのでしょうか。…このヒントが「安全管理」にあると言えます。
と言うのも、安全管理の徹底により「3K」の内の1つでもKが取れれば、それだけ人を繋ぎ止めることに繋がるからです。

簡単なことから始めよう

「ハインリッヒの法則」をご存知でしょうか。これは労働災害の経験則から導き出された法則なのですが、「1つの重大事故の背景に29の軽微な事故、そしてその背景に300の異常が存在する」と言う物です。
さて、この法則を逆から言うならば「300の異常」を徹底的に減らせば重大事故の発生確率を下げることが可能。日常の「小さな注意」が非常に大切になると言えます。
つまり…

・工具などの置き場を決める。
・作業者の動線を決めてしまう。
・作業標準を決めてしまう。

…といった一見すると小さい施策であっても、積み重ねれば大きな事故の発生を抑えられる様になるのです。

安全管理のDX活用

ここでDXの安全管理への応用を考えてみましょう。
DXは様々な仕事を自動化する点が大きなメリット。しかも従来の様な制御技術では無く、AIまでも活用しています。これは建設現場での安全管理推進にも期待出来ます。
では、具体的にはどの様な効果が狙えるのでしょうか。

遠隔地からの管理

従来の現場では安全管理はマネージャーによる目視管理がメインでした。目視管理のメリットは「人間が判断する」点と言えますが、目視の場合は人員が割かれなければならず、人件費などが高く付いていました。
しかし、DXを活用するならば遠隔地からの管理が可能。管理の質を落とすこと無く、人件費を抑えることが可能です。

状況把握

今のカメラは単に物を撮影するだけではありません。画像の中に何があるかまで認識することが可能なのです。
その代表例とも言えるのが顔認証の技術。しかも表情などまで読み取れます。顔の表情が読み取れると現場の状況を知る手掛かりにも使えます。

作業者の動作の管理

カメラが読めるのは表情だけではありません。カメラのAIは動作まで読み取ることが可能なのです。つまり「立つ」「座る」「しゃがむ」などの基本動作の他、「倒れる」などのアクシデントを示す動作までも認識可能なのです。
動作の管理が可能になると安全管理もレベルが上がります。異変による作業者の行動を瞬時に認識し、安全確保のアクションに移ることが可能だからです。

まとめ

安全管理について紹介しました。人材確保において重要なこと、ちょっとしたことが安全に繋がることが分かったことと思います。また、様々な分野で導入されているDXが、この分野でも有望であることもイメージ出来たと思います。
いずれにせよ、建設業界を盛り上げるためには人材も必要ですし生産も必要。そのためには安全確保が最重要。ハードルが高い課題もありますが、ぜひとも積極的に取り組みましょう。

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