皆様こんにちは。今回の社員インタビューは、マーケティング経験を活かしてコンサルタントとして活躍する石根いぶきさんです!
石根いぶき / コンサルタント
SYNTHESISにて、大手外食チェーンの戦略部門における企画・推進支援を担当。マーケティングの専門性を軸に、データを活用した戦略立案・経営状況把握・業務改善等を推進している。入社以前は、花王株式会社にて約6年間、化粧品事業部でのブランドマーケティング業務を担当し、顧客データを活用した市場分析やマーケティング戦略立案を実施。米アーカンソー大学にてマーケティングを専攻、学士課程修了。
マーケターからコンサルタントへ。真摯にクライアントのことを考え、相手に寄り添う気持ちがあれば道は開ける
──アメリカに留学し、花王でのキャリアを経た経緯を教えてください。
日本の高校を卒業後、アメリカのアーカンソー州に留学しました。英語を話せるようになりたいという思いと、マーケティングに興味を持ったからです。当時、森岡毅さんのマーケティング関連の本を読んで「売れる仕組みを作る」ということに関心を持ちました。iPhoneが世界を席巻していくような、世の中を変えるマーケティングに惹かれていました。
留学先として都会ではなく、あえて田舎のアーカンソーを選んだ理由は、勉強に集中できる環境だったからです。留学中は、マーケティング理論だけでなく、実践的なアプローチも学びました。グループワークで企業の課題に取り組む機会も多く、多様なバックグラウンドを持つ学生との交流を通じて、異なる視点に触れることができたのは貴重な経験でした。
卒業後は帰国し、花王に入社しました。グローバルな活躍ができる素地を作りたいという思いはありましたが、最初の一歩として外資系ではなく、基本的なことを一から学べる傾向が強い日本企業を選びました。トレーニングプログラムが充実していること、一年目からマーケティングに携われること、何より幼い頃から馴染み深い商品を扱えることに魅力を感じたからです。
最初の1年はデータ分析の部署にいて、その翌年から化粧品の事業部でマーケティングを約6年担当しました。中低価格帯のドラッグストア向け商品から、デパートで販売する超高価格帯まで、幅広い価格帯の商品のマーケティング戦略に携わりました。特に思い入れがあるのは石原さとみさんを起用した化粧品を担当していた時期で、一つの商品が作られるプロセスを一から学び、マーケティングの醍醐味を実感しました。
──入社以前の経験はどのように現在に活きていますか。
前職の経験は、現在のコンサルタントとしての仕事に多くの面で活きていると感じます。特に、消費者の心理を理解する力や、マーケティングの基本的な考え方は大きな強みになっています。また、大企業の中での調整力や、複数の部署と連携してプロジェクトを進める経験も、現在のクライアントワークで活用できています。
前職では、広告代理店の方と仕事をする機会が多く、自分たちがプロダクトをつくっていても、施策やアイデアの根源は広告代理店が担っている部分が大きいと感じていました。その経験を経て、メーカーの内部ではなく外部から支援できるポジション、いわばコンサルティングのような立場に関心を持つようになりました。
──SYNTHESISに入社したきっかけは?
実は転職活動は2年間続けていました。絶対にこの仕事をやりたい!と直感的に思う仕事に出会えずにいたところ、SYNTHESISへの入社が決まっていた友人に、「外資系コンサルファーム出身の人が全く新しいファームをつくるから、興味があれば」と声をかけてもらいました。
早速面会する機会を設けてもらい、話をする中で、仕事に向き合う姿勢や会社に対する情熱、これから日本にはないコンサルファームを作り上げていくというビジョンに心を動かされました。さらに社長に会って、「この方についていけば絶対に成長できる」「面白い景色を一緒に眺めたい」と率直に感じました。今までいろいろな企業の人事の方と面接してきましたが、ここまで心を揺さぶられたのは初めてでした。
スタートアップという選択肢はそれまで頭になかったのですが、入社前の面会やインタビューを通してメンバーの素晴らしさやこの会社の大きな可能性を実感し、そこに自分も貢献したいと強く思い、迷いなく入社を決めました。
![]()
挑戦と成長の日々。SYNTHESISで見出した新たな可能性
──現在の業務内容を教えてください。
現在は大手外食チェーンの戦略部門のプロジェクトに取り組んでいます。アサイン直後は、膨大なデータ量に圧倒されました。クライアントチームは数字に精通しており、「自分にできるだろうか」という不安も正直ありました。
しかし、約1ヶ月間集中的に学習を重ね、クライアントからのフィードバックや上司のアドバイスを活かして、自分が強化すべきスキルを明確にし、それを補う努力を続けてきました。このプロジェクトではクライアントの部長クラスと日常的に直接コミュニケーションを取る機会が多く、密な連携と信頼関係の構築が不可欠です。その点で、前職でのマーケティングおよび社内コミュニケーションの経験が大きな強みとなっています。
特に、クライアントとのディスカッションでは、商品開発プロセスや業界用語の理解はもちろん、マーケティング部門の思考やアプローチを事前に想定し、的確な提案ができるよう準備しています。マーケティングだけでなく、ファイナンスをはじめ各部門が理解し活用しやすいアウトプットの提供を心がけています。
──最初の不安を乗り越えるために、具体的にどのような工夫や努力をされたのでしょうか。
数理モデルを使った予測や膨大なデータ処理は、私にとっては未知の領域でした。しかし、自分の弱みを素直に認め、積極的に質問しながら学び、チームメンバーからのサポートをもらいつつ知識を深めることで、少しずつ克服していきました。大切なのは、現時点での自分の限界を把握した上で、それを乗り越えるための努力を惜しまないことだと考えています。特に心がけていたのは、クライアントから信頼を得るために「他人事」ではなく「自分事」として業務に取り組むことです。前職での経験から、他人事のままでは絶対に信頼されないと実感していました。
また、チームのサポートは不安を乗り越える大きな力となりました。分からないことがあれば、同僚やマネジャーに相談し、一緒に考えてもらえる環境があったからこそ前進できました。SYNTHESISにはオープンに相談しやすい雰囲気があり、それが新たな挑戦を後押ししてくれる原動力になっています。
続きは後編でお届けします。後編では、SYNTHESISでの成長環境、そしてコンサル未経験から挑戦するためのアドバイスまで、さらに深いお話を聞いていきます。ぜひお楽しみに!
▽ 後編はこちら
株式会社SYNTHESIS 's job postings