こんにちは!株式会社THE RICH 代表の三浦です。
本日は、「起業に憧れた学生時代から実際に起業を果たすまでのストーリー」や「 SILK THE RICHが目指している世界」についてお話しさせていただきます。
ぜひ最後までご覧ください!
【目次】
・起業に憧れを抱いた学生時代
・不動産企業での経験
・起業から現在に至るまで
・今後の事業展望
学生時代、1冊の本に出会い企業を決意
「起業したい」という漠然とした気持ちを抱くようになったのは、学生時代に出会った1冊の本がきっかけです。その本の中には孫正義さんと日本マクドナルド創業者の藤田田さんのストーリーが綴られていました。
当時、高校生だった孫さんは、「これから成功するために何を学ぶべきか」を藤田田さんに聞きたくてマクドナルド本社に何度も電話したが取り合ってもらえなかった。それでも諦めずに毎日手紙を送り続け、やっとの思いで電話で数分だけ話す機会をいただけることに。それでも満足せずに、本社前で何日も待ち伏せした結果、直接会うことに成功した。
というストーリーなのですが、この本に出会った当時、熱心に続けてきたキックボクシングの道が突然閉ざされ、どうしたらいいか分からずにいた私にとって「諦めないことの大切さ」が胸に響きました。
というのも、中学生から高校2年生までキックボクシングに打ち込んでいた私は、「将来はキックボクシングで生計を立てよう」と考えていていたんです。しかし、高校2年生の時に、K-1という有名な団体が倒産し、目指していた道を失うことに。
そんな時にこの本と出会い、「ビジネスの世界で1位を取ればいいんじゃないか」と考えを切り替えることができたのは大きな転機だったと思います。
営業力をつけるために設立2ヶ月の不動産企業に新卒で入社
卒業後は、「起業しても営業力がなければ成り立たない」という考えから、単純な発想ですが、できるだけ高額なものを売る営業力を身につけるために不動産業界に新卒で飛び込みました。
入社したのは、設立2ヶ月目のスタートアップで、「5年以内の上場と売上100億円達成」を掲げる、パワフルな社長がいる会社でした。
「時間を無駄にしない」という考えのもと、テレアポ中も座ることは許されず、一日中立って仕事するのが当たり前。また、FAXの音が鳴ったら、ダッシュで取りに行くという決まりがあり、歩いて取りに行くとかなり叱られるような厳しい環境でした。
当時は正直辛かったですが、振り返ると学びも多く、今の自分に活きている部分もあると感じます。「過酷な環境=正しい」とは思っていませんが、成長している企業は、それぞれの文化の中で努力し続けていると思いますね。
23歳で起業
不動産企業は4年半で100億の売上げを達成し、無事に上場。その後、退職し2017年23歳の時に起業しました。
一言で「起業」と言っても、個人事業主やエクイティを行わない会社設立、エクイティを行うスタートアップなど様々な方法があります。
その中で、私は、株式市場で戦うスタートアップに興味を持ちました。というのも、不動産起業での売上100億円と上場の経験を通じて、株式や資本主義の仕組みに興味を持つようになったからです。
2020年にMIURA HOLDINGS株式会社を設立。SILK THE RICHの開発をスタート
2022年には、MIURA HOLDINGS株式会社(株式会社THE RICHの親会社)を設立し、約2年半に及ぶSILK THE RICHのシャンプー・トリートメントの開発をスタートしました。
シルクに着目したのは、2022年の秋頃。私の地元・長野県諏訪市には、当時シルクで有名な富岡製糸場という世界遺産を保有していた片倉財閥という会社が拠点を構えており、その5代目社長とお話する機会がありました。「2000年代に入りシルク産業は大きく衰退している」「シルクはこんなに素晴らしい素材なのに、このまま衰退させるのはもったいない。何か後世に繋げる方法はないか」と話し合ったことがきっかけです。
私の曾祖母は富岡製糸場で仕事をしていたこともあり、シルクがとても身近な環境で育ったので、「地元のシルクを、再び世界に広めたい。」という想いが強くなりましたね。
ただ、シルクそのものを広めるのは難しい。よりグローバルな視点で市場規模が大きく、日常的に使われる消耗品であれば、シルクをより身近に感じてもらえるのではないかと考え、SILK THE RICHをスタートした、という経緯です。
2年半かけてやっと納得できる製品ができた
もちろんシャンプーやトリートメントを作った経験はないですし、不動産業界とは頭の使い方やビジネスの仕組みも全然違う中、苦労することも沢山ありました。
例えば、シャンプーには全成分表示の義務があって、「成分表をもとに同じ材料を発注すれば、同じものが作れるのでは?」と思われがちですが、そう簡単にはできません。
同じ原料を使ったとしても、配合の割合や成分を入れる順番が少し違うだけで、まったく違う仕上がりになってしまうんです。知識や経験が全くなかった当時は、「かなり厳しい世界に入ってしまったな」という感覚でしたね。
結果的に、大手企業では平均的に新製品の開発に1年半かかると言われているところ、SILK THE RICHは2年半かけてやっと納得できる製品を開発することに成功しました。
朝倉未来さんとの出会い
どれだけ良い製品を作っても、知ってもらえなければ商売にはなりません。大手企業ならテレビCMなどで一気に認知を広げられますが、創業期のベンチャーでは難しい。
そこで考えたのは、影響力のあるYouTuberやインフルエンサーの力を借りること。キックボクシングをやっていたこともあり、真っ先に思い浮かんだのが朝倉未来さんでした。「この人にお願いしよう」と決め、DMを送ったのが始まりです。
熱い想いを込めてメッセージを送ると、30秒ほどで「ぜひ話を聞きたい」と返信がありました。その後、直接お会いしプレゼンをしましたが、当時はまだ商品が完成していない状況。それでも「投資したい」と言っていただき、契約を進めました。
しかし、朝倉さんの税理士からストップがかかり、投資はNGに。そこから3回アタックしましたが、すべて断られ、「税理士も止めてるし、もうしつこいよ」という雰囲気に一度なってしまったんです。
それでも諦めず、製品が完成したタイミングで「まずは使ってほしい、それでも納得できなければ断ってください」と4回目のチャレンジ。実際に使ってもらったところ、気に入っていただき、ついに朝倉未来さんのジョインが決まりました。
チームプレーがブランドを成長させた
SILK THE RICHは、朝倉未来さんのジョインをきっかけに多くの方に知っていただき、売上でいうと、前年同期比400倍まで駆け上がってくることができました。
SILK THE RICHがここまで大きくなったのは、朝倉未来さんとの出会いはもちろん、メンバーのチームプレーがあったからこそだと感じていて。
例えば、CBOの今井は、シャンプー・トリートメントの開発経験がない中で、ゼロから学び、諦めずに製品開発をしてくれました。その結果、リピート率97%の人気製品に。それだけ評価の高い製品を作り上げたのは本当にすごいことですし、今井との出会いは一つのターニングポイントだったと感じます。
また、CSOの會田は、朝倉未来さんの影響によって一気に広まった認知の受け皿として、ドラッグストアなどリテールのバイパスを増やしてくれました。
このように各メンバーが狙いを定め、それぞれの役割を果たしたことで、ブランドがしっかりと成長してきた感覚があります。
どこの国のどの地域に行ってもSILK THE RICHがある世界を目指して
SILK THE RICHは、創業当初からグローバルで展開すると決め、マレーシアで最初に販売を開始しました。その後、日本へ進出し、現在では世界10カ国・65地域で販売されています。
グローバルシェアを取りにいく中で感じたのは、ほとんどのヘアケアメーカーのシャンプー・トリートメントは石油由来で作られていること。
石油由来の成分は、人間の頭皮や髪にとって必ずしも良いものではありません。しかし、世界トップシェアを誇るブランドの多くが石油由来の成分を使っているのが現状です。
SILK THE RICHは、この矛盾を覆したい。業界全体を石油由来から、人間の髪や頭皮に最も近いタンパク質でできているシルクを始めとした自然由来のものにシフトさせていきたいという中長期的なビジョンを掲げています。
将来的には、どの国・どの地域に行ってもSILK THE RICHがある。そんな世界を実現したいですね。