森の仕事に関わる中で、僕が強く感じているのは——
「森の再生は、地域の再生そのもの」だということです。
伐って終わりではなく、植えて、使って、また還す。
森の循環は、まるで人と地域の関係のように、
“関わり続けることで豊かになる”仕組みだと思っています。
長年、製材・建築・林業の現場で働いてきた中で、
「この地域を森から立て直せるかもしれない」——そう考えるようになりました。
そんな折、**丹波県民局が発足させた「シリ丹バレー構想」**の中で、
第4分科会として「丹波ウッドバレープロジェクト」が立ち上がり、
当時の局長から代表就任の依頼をいただきました。
これは、行政と企業、教育、NPOが連携して
“森を社会のインフラにする”地方創生モデルをつくる挑戦です。
その現場を預かる責任と同時に、僕自身も新しい学びを得ました。
森の仕事は、泥臭くて地味に見えるかもしれない。
でも、森は実はすごく面白い。
伐る人、使う人、訪れる人——すべての人が主役になれるフィールドです。
僕が大切にしているのは、ユーモアと挑戦心。
難しい課題でも「面白くやろう」と笑えるチームが、
本当に森と地域を動かすんです。
森を守るのではなく、森と一緒に生きる。
そして、真面目に面白く挑戦する。それが、僕が森から学んだ働き方です。