デザインとコーディング、両方の楽しさを追いかけて[社員インタビュー:デザインエンジニア エリさん]
Photo by Daria Pimkina on Unsplash
現在、バイネームで“デザインエンジニア”として活躍するエリさんは、デザインとコーディングやフロントエンドの両軸を手がけながら、「つくることの楽しさ」をまっすぐに追いかけてきました。
フルリモート・フルフレックスの働き方をベースに子育てと仕事を両立し、日々スキルを磨き続けるエリさん。もともとネイリストとして10年以上接客業に携わってきた経験が、現在のクライアントワークにも活きていると話します。
今回の記事では、バイネームに転職したきっかけから、現在の働き方、成長の実感などを伺いました。
── エリさんはどのようなご経歴ですか?
Webや開発の仕事に携わる前は、10年以上ネイリストとして働いていました。自身のネイルサロンを開業した経験もあります。出産やライフスタイルの変化を機にお店を閉じることになり、その後以前から興味があったWeb業界へと転身しました。
当時、自分のネイルサロンのサイトをWordPressで作成していました。Webサイトを自作したことをきっかけに、「自分で作るのは楽しい、さらにリモートでも働けるWebの仕事っていいな」と感じました。
その後はコーディングなど実装の技術を身に着け、開発中心の制作会社に入社。そこでは3年ほどマークアップエンジニアとして従事していました。パズルのように組み立てていけるコーディングは、当時から変わらず楽しんで取り組んでいます。
現在は、バイネームでデザインエンジニアとして働いています。Webサイト制作をはじめ、コーディングからデザインまで一貫して担当することが多いです。
── バイネームとはどのように出会ったのですか?
制作会社に勤めていたころ、専任のデザイナーがいなかっため私がデザインを担当することが多々ありました。そのころにバイネームの代表である井上さんに支援してもらっていました。最初はデザインシステムの構築を手伝ってもらっていたのですが、それが落ち着いてからもデザインのアドバイザーとしてサポートしてもらっていました。そこからの付き合いです。
── なぜバイネームを選んで転職されたのでしょうか?
前職はエンジニア中心のチームだったので、デザインに関するフィードバックを受ける機会がほとんどありませんでした。次のステップとして、デザイン視点でのやりとりができる環境に身を置きたいという思いが強くなっていた時期に、バイネームの井上さんから声をかけていただいたことが転職のきっかけです。
デザインのサポートをいただいていた際に、どんな仕事の進め方をするのか、どんなスタンスでデザインに向き合っているのかを肌で感じていました。そのため、全く知らない会社よりも安心感があり、自分にとってベストな選択肢だと思えました。
また、バイネームは社内に複数のデザイナーがいるからこそ、他の人の制作物を見る機会がある点にも魅力を感じました。
── 現在はどのような働き方をされていますか?子育てとの両立について教えてください。
現在はフルリモート/フルフレックスで働いています。私はだいたい朝9時から夕方5時まで働いて、子どもが学校に行っている間に集中して仕事を進めるようにしています。
フルフレックスを活かして学校行事などがある日は中抜けして対応することもありますし、逆に締め切りが迫っている場合は夜に作業をすることもあります。ただ、基本的には無理なく健康的に暮らせるよう、自分のペースを大切にしながら働いています。
この柔軟な働き方ができているのは、チームのメンバーが互いの状況を理解し合い、信頼して任せ合える関係性があるからだと感じています。育児と仕事を両立するうえで、時間だけでなく“気持ち”のゆとりを持てることはとても重要で、その点で今の環境は本当にありがたいなと感じています。
── 働き方の調整は、なにかやっていることはありますか?
子育てと両立するのはなかなか理想通りに行かないことも多く、勤務時間については社内でも相談を重ねてきました。
今相談しているのは、運用系の仕事を中心にアサインしてもらうことです。私自身、クライアントと長く付き合う運用系の案件は向いていると思っていますし、緊急で案件が動くことが少ないので、子育てとの両立には向いています。
現在は主に3つのプロジェクトを担当していて、そのうち2つは運用中心の案件、もう1つはデザイン面での支援業務です。特に運用系では、コーポレートサイトの更新やコンテンツ掲載といったタスクが中心で、以前よりも自分の手で動かす範囲は少し減ってきています。そのぶん、少ない案件で効率的に成果を出せるようになってきており、無理なく働きながらも、しっかりと価値を発揮できる手応えを感じています。働き始めたころは新規で締め切りがタイトな仕事も多かったのですが、徐々に調整できてきています。
── 会社の制度で助かること、活用していることはありますか?
現在の働き方が実現できているのは、会社の制度に助けられている部分がとても大きいと感じています。私は北海道に住んでおり、フルリモートでなければ働けなかったのですが、バイネームでは場所に縛られずに働ける環境が整っています。また、フルフレックスでいちいち申請を出すことなく中抜けできることは、日々の生活と両立しやすいです。
また、バイネームの特徴的で良い制度としては、現実的な「粗利還元システム」が見えている点です。最近では、評価制度も整備されつつあり、この仕組みもさらに改善される予定です。ここ数ヶ月で継続案件に関わることが増えて、徐々に自分のPJで発生する粗利も安定してきたので、より恩恵を受けられるのではと考えています。
※ 評価制度、粗利還元制度に関してはこちらの記事を御覧ください https://www.wantedly.com/companies/company_6635185/post_articles/978612
この制度はやった分だけしっかり返ってくる設計になっていますし、一方で「私はここまで」と上限を決めて働くこともできます。自分のライフスタイルや目指したい方向性に応じて、ペースを決められるのは現代的でいいのではないかと思っています。私自身、経験を早くたくさん積むことができていると感じています。
── 過去の経験で、いまの仕事に特に活きていることはありますか?
大きく2つあるのですが、まずはこれまで積み重ねてきたコーディングのスキルですね。もともとデザインも好きですが、特にコーディングが好きで、今でも手を動かし続けています。最近では、単に静的なHTMLを組むだけでなく、CMSやAPI接続といったフロントエンド寄りの開発にも関わる機会が増えてきました。WordPressを組み込む手前の工程だけでなく、もう一歩深いレイヤーに踏み込めるようになり、自分の中でも「ひとつ上のレベルに行けた」という実感があります。実際に、そうした案件を継続して担当できているのも大きな自信になっています。
もうひとつは、前職のネイリストとしての経験です。10年以上にわたって接客業に携わってきたことは、いまの仕事にも役立っています。バイネームではデザイナーがクライアントと直接やり取りする機会が多く、相手の意図をくみ取ったり、丁寧にコミュニケーションを取る力が求められます。ネイルサロンでのお客様対応を通じて、さまざまなタイプの方と接してきた経験は、こうした場面で活きているなと感じます。
── バイネームで新しく得たスキルはありますか?
バイネームに入ってからは、前職ではあまり経験できなかった領域にも数多く挑戦させてもらっています。特にデザインスキルについては、社内のメンバーや井上さんからのフィードバックを受けながら、実務を通じて着実にレベルアップしてきたと感じています。
たとえば、ロゴデザインにはバイネームに入ってから初めて取り組みました。最初は提案の方向性やデザインの構成について細かく意見をもらいながら進めていましたが、代表がアートディレクターとして伴走してくれる中で、徐々に自分の考えや意図を盛り込んだ提案ができるようになってきました。これまでに2件のロゴ制作を経験し、そのほかにも印刷物やクライアント向け資料の作成など、紙媒体のデザインにも携わっています。
これまではWebに特化していたため、印刷物のデザインは外部のフリーランスの方にお願いすることも多かったのですが、自分でも手を動かすようになりました。慣れるまでには時間もかかりましたが、「やってみたい」という気持ちはもともと強く持っていたので、取り組んでいて楽しいです。現在は印刷物の制作ディレクションにも関わっており、限られた時間のなかでどうやってクオリティを担保するかを考えながら進めています。
── これからはどのように成長したいですか?
今後もデザインとコーディング、どちらもバランスよく続けていきたいと思っています。特にWebの仕事は、自分が手がけたものが多くの人に見てもらえるという実感が得られるところが魅力です。デザインだけで終わるのではなく、自分の手でコードを書いてかたちにしていく工程がとても好きで、「自分で最後までつくりたい」と思う気持ちは変わりません。
最近は、開発寄りの仕事とデザイン寄りの仕事、どちらにも関わっているからこそ視野も広がり、プロジェクトにも深く関われるようになりました。あらためて、「両方できるって楽しいな」と思えるようになったのは、ここでの経験が大きいです。現在携わっている範囲をさらに深めて、「この領域なら任せて」と言えるような強みを育てていきたいです。
また、今後はAIなどの技術も積極的に取り入れて、効率よく、より良いものをつくる方法を模索していきたいと思っています。ツールに頼るというよりは、うまく活用することで、よりクリエイティブな部分に時間を使えるようになるといいなと考えています。
── 最後に、バイネームはどんな人がマッチすると思いますか?
フリーランス的な思考をベースに持っている方のほうが馴染みやすいと思います。もちろん、会社として営業を担ってくれる体制が整っているので、自分で案件を取りに行く必要はありません。作ることに集中できる環境があるのはとてもありがたいですし、「営業は苦手だけど、デザインは全力でやりたい」という方にも向いているはずです。
ただし、のんびり仕事がしたいというタイプの方には少し難しいかもしれません。案件の内容やタイミングによっては、複数の納期が重なったり、細かい調整が必要になったりと、マルチタスクが求められる場面も多くあります。進行管理の担当者がいるわけではないので、スケジュールの管理からディレクションまで、自分で担う必要があるのは事実です。それを「裁量がある働き方」と捉えられるかどうかが、大きなポイントだと思います。また、クライアントと直接やり取りすることが基本なので、「人と話すことが苦手ではない」ことも大切です。
経験が少ない方にとっては、最初は大変に感じるかもしれません。しかしやる気があれば少しずつ慣れていけると思いますし、ひとりで抱え込まなければ大丈夫です。私自身もそうやって少しずつできることを増やしてきました。
責任をもって最後までやり遂げたい人、裁量を持ち柔軟な環境で成長しながら働きたい人には、とても魅力的な職場だと思います。
株式会社バイネームでは一緒に働く仲間を募集しています
BynameのWantedly より、会社情報や募集をご覧ください!カジュアル面談では実際にデザイナーとして働く社員がお話します。