こんにちは! 株式会社ジークの志岐です。
今日は真面目な話、『安定』にフォーカスした話です。
25、26卒で出会う学生に就活の軸や将来への展望を聞くと「安定して働きたい」という声をよく耳にしました。
当社の新卒採用歴は浅いですが、将来に夢を持っている人よりかは、安定性を重視する人がここ2年の間に一気に増えたように感じます。
お付き合いのあるエージェントさんに「安定して働きたいと考える学生、増えていませんか?」と話をした際、「私たちもそう感じます」と回答する担当者が何人かいらっしゃいました。
エージェントさん曰く、考えられる理由としては、中高生時代がコロナ禍真っ只中で、学生生活に制限がかかったことにより、将来への不安、日常が失われる恐怖感を覚え、安定思考が強まったのでは?とのことでした。
ではここで気になること。
学生が言う”安定”は何を指しているのか。
私たちは説明会のあと学生にアンケートを取っています。その結果から考えられる”安定”の意味は3つあります。
①業界・職種の安定性、将来性
②会社の安定性、将来性
③個人の安定性、将来性
①はAIには代替が難しい仕事、社会を支える仕事、需要のある仕事
②は倒産・リストラのリスクがない、給与の保障がある会社
③は自分の名前で仕事がくる、どの環境でも活躍できる人
①は医療、インフラ、衣食住関連、公務員、金融、教育といったところでしょうか。
人が「健康で文化的な最低限度の生活」をするうえで、なくてはならない商品、サービスは衰退しにくいでしょう。
ただし、今の日本は少子高齢化・人口減少により、顧客となりうる母数そのものが減っています。(インバウンド・外国人向けは別でしょうが)
これはほとんどの仕事がそうなので、どこの業界・職種が絶対安心とは言い切れません。
次に②はどうでしょうか? 誰もが知る大手?上場企業?老舗?
日本の法人数は個人経営を除いても約207万企業(※1)ほどあり、その中で2024年度の倒産数は約1万件(※2)ほど。倒産率は約0.005%なので2万社に1社の割合です。数字でみるとあまり現実的ではないですよね。
また倒産やリストラのリスクは中小零細企業だけの話ではありません。売上数兆円の会社でもリストラはありますし、従業員数5000人以上いる会社でも倒産する時代です。絶え間なく変化しているこの世の中、この会社だから安心!は存在しません。
※1:総務省統計局 https://www.stat.go.jp/info/today/pdf/195.pdf
※2:帝国データバンク https://www.tdb.co.jp/report/bankruptcy/aggregation/g2-5yfk9w/
そして今後重要になってくるのが③。ここまで考えている学生はあまりいませんが、たまに出会います。
自分自身に知識や実力があれば、例え会社の看板や商品がなくなっても、すぐに仕事は見つけられますし、新しい環境でも即戦力になれます。
これは当社で今活躍している、東京支店長(21卒・5年目)の言葉ですが、「見かけだけの安定はいつか取って食われる、みんながそこで満足するから。だけど自分で頑張って高いレベルの安定を手に入れれば、その安定を維持しようとさらに努力して、結果的に人より成長できる」と言っていたことがあります。
①~③を踏まえ、これからは『安定』とは自分に実力がある状態のこと、というふうに考えていきませんか。
終身雇用が崩壊している今、組織の安定性よりも個人のスキルを重視したほうが、自身の安定した暮らし、満足のいく人生へと繋がっていく、そんな信念のある学生が増えていけば嬉しいです。
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また、26卒はまだまだ募集中です。気になる方は「話を聞きたい」までお願いします。