銀座や築地が徒歩圏内の都心でありながら現存する古い建築物も多く立ち並ぶ、江戸情緒が残るエリア「新富町」都心の利便性と閑静な環境をあわせもつエリアに建つ、このビルとの出会いから再生までをご紹介致します。
さがす
銀座東側に位置する1棟ビルとの出会い
新富町駅から徒歩3分、3駅4路線が利用可能という高い利便性を誇り、東京駅や銀座駅からも徒歩圏内という恵まれた立地。一方で、駅周辺は比較的落ち着いた空気が流れ、働く場としての静けさが保たれているのもこのエリアの特徴です。
銀座の華やぎに隣接しながら、江戸情緒を感じられるこの街で、かつて専門商社の自社ビルとして使われていた一棟ビルと出会いました。
視認性の良い角地に面し、白い外観が印象的なそのビルに、私たちは、新たな働く「場」を生み出すポテンシャルを感じました。
近年、セットアップオフィスも点在することから、新しい都市型ワークプレイスとして再生するオフィスの可能性を探求することにしました。
Before写真
みたてる
コンパクトさを強みに変え、選べるセットアップオフィスへ
この建物は1フロア約14坪、地上8階建て。
1フロアがコンパクトであること、セキュリティ面においても1テナント毎で区画が形成されること等から複数テナントでの利用に適した要素が揃っていました。
そこで、ターゲットをスタートアップ企業向けのマルチテナント型のフルセットアップオフィスとして差別化を図り、収益性の高い物件へと生まれ変わらせることにしました。
オフィス家具や設備をあらかじめ整え、入居初日から業務を開始できる状態を提供することで、入居企業の負担を大きく減らします。
各フロアは用途や働き方に対応できるよう、会議室の有無を選択できるレイアウトパターンを用意。
オープンなベンチソファブースや個室ブース、カウンター席などを組み合わせ、多様なワークシーンに対応できるよう計画。
さらに、各フロアに2つのトイレを備えるなど、限られた面積でも快適性を高める工夫を随所に盛り込みました。
つくる
「Calmness URBAN Style」 銀座の上質な空気感と静謐さを融合した最適なワークプレイス
デザインコンセプトは「Calmness URBAN Style」
シンプルで現代的なデザインの中に、心地よい安らぎを感じるワークプレイスを創り上げました。
インテリアデザインには、ホテルライクな上質感と木目がつくる心地よい安らぎの2つの要素を融合。またエッセンスとして華やかな銀座エリアと、落ち着いた江戸情緒が残る新富町エリアという、この街の二面性もデザイン全体に反映しています。
外観・エントランスアプローチ
純白の光沢感と濃色かつマットな質感によるコントラストが印象的な外観。オフィスの顔でもあるアプロー チ部分は、印象的なガラスの意匠照明をアクセントにホテルライクな雰囲気を演出し、来館者を迎えます。
タイプA(4・5F セットアップオフィス)
ミニマルな落着きのあるしつらえをベースに、落ち着いた木目が居心地の良い空間を演出するワークプレ イス。銀座の東側エリアの建築から抽出したエレメント(縦格子・緑青色)をアクセントとし、空間に彩を与え ています。ミーティングも可能なベンチソファブース、カウンター席、デスクワークエリア、個室ブースなど多様 なワークシーンに対応するセットアップオフィスです。
タイプB(6・7F セットアップオフィス)
個室ミーティングルームを完備したセットアップオフィス。カウンター席、個室ブースも完備しています。 タイプA同様、全体的に落着きのある木目で構成されたスタイリッシュでシンプルな空間に、縦格子や緑青 色をアクセントにしたオフィス空間です。
タイプC(8F セットアップオフィス)
セミオープンなミーティングスペースと執務デスクをセットしたオフィス。個室ブースも完備し、機能性もしっかり確保しています。
結果
内覧会では「限られた面積を最大限に活かした設計」「入居後すぐに使える機能性」が高く評価され、多くの反響をいただきました。
コンパクトな一棟ビルでありながら、各フロアを異なるタイプのセットアップオフィスとしてマルチテナント化することで、スタートアップ企業が選択できて入居しやすい物件が実現しました。その結果、リーシング開始から大変多くの反響をいただき、現在は満室稼働となっております。
関連動画
関連記事
クライアントインタビュー
人とのつながりのオフィス 想いをつなげる物流サービス
株式会社Northgo Japan 代表 小笠原洋一 様