私たちは、3DCGによる映像制作を核として、ゲーム、アニメ、映画、アミューズメント等、多岐にわたって活動しているCG制作会社です。「楽しい」をビジネスにするあらゆるお客様のパートナーとして、日々進化を続けています。
今回は常務取締役の齋藤さんにインタビューを実施。exsaならではの文化や当社で働く魅力などをうかがいました。
【プロフィール】
齋藤 文仁:アニメ制作会社やCGプロダクションを経て、2004年にexsaへ入社。現在は常務取締役として会社経営に従事する傍ら、プロデューサー業務にも携わっている。
責任感の強さがクライアントからの信頼に
――まずは齋藤さんのこれまでのキャリアを教えてください。
私は昔からものづくりが好きで、高校や短大でもグラフィックデザインを専門に学んできました。前職のCGプロダクションにおいて、CMやゲーム、アニメ制作、実写合成などさまざまな仕事に関わるなかで、自らチームをリードできるディレクション業務に興味が湧いてきたのです。
そこで、設立から間もなく、自ら裁量を持って働けそうだと感じたexsaに入社。当時、私以外のクリエイターは2名しかいませんでしたので、自分で仕事を獲得したり、人を集めたりしながら、当初希望していたディレクション業務に携わることができました。その後は、より全体のマネジメントに関わるプロデューサーの仕事も任されるようになりました。
――まさにexsaの歴史とともにキャリアを積んでこられたのですね。会社全体では、どのように事業領域を拡大してきたのでしょうか。
設立から数年間はイベント映像からアニメ、企業PV、ミュージックビデオなど、多岐にわたる業界・ジャンルの仕事を受託していました。その後は遊技機の映像制作が軸となり、多いときは売上の90%以上を同ジャンルが占める時期もありました。現在は再度領域を広げ、ゲーム、アニメ、アミューズメントの3つの柱で事業を展開しています。
――これまでの会社の歴史のなかで、転機となった出来事はありますか?
要所における「人」との出会いがさまざまな転換期となったように思います。例えば、CGでアニメ制作を行うコミュニティの人たちとの縁が生まれたことで、アニメ業界とのつながりが強化されたなどです。
ちなみに昨今は『ワンピース』や『ドラゴンボール』、『鬼滅の刃』など認知度の高い作品に携わらせていただくことが多くなり、そのような実績から当社に興味を持ってくれる人たちが増えました。
――exsaの強みや特徴を教えていただけますか?
仕事への取り組み方や、個々人の意識の部分に強みがあると考えています。具体的には、1つの作品を仕上げ、納品することに対する「責任感の強さ」や「最後までやりきる意識」です。そのために、プロジェクトの初期段階でクライアントとゴール地点のすり合わせをしたり、さまざまな条件を交渉するような仕事の仕方を大切にしており、結果としてクライアントからの信頼につながっていると感じます。
クライアントの意図を正確に把握する大切さ
――各プロジェクトにおいて、メンバーのアサインはどのように行われるのでしょうか?
まず、コアメンバーに関しては、すべて社内で構築する点が当社の特徴です。プロデューサーやディレクターなど、クオリティと予算、そしてスケジュール面をしっかりコントロールできるメンバーをアサインし、各責任範囲を明確にします。そのうえで、プロデューサーとディレクター、上席者が参加する週次のアサインミーティングにて、担当メンバーを決めています。
プロジェクトによってメンバーが固定で動くものもあれば、流動的に組み替えていくものもありますね。もちろん、各メンバーが発信をすれば、希望する案件にアサインできるような調整などもしています。
――プロジェクトを円滑に進めるためには、どのような心がまえが求められますか?
クライアントが求めるクオリティをクリアするための「準備」が最も大切ですね。先ほどの当社の強みの話にもつながりますが、クライアント側の意思決定者の意図を初期段階で正確につかみ、ゴールイメージを握ることで、クオリティの設計がしやすくなります。
とはいえ、実際は一番難しい部分かもしれません。技術的な要素はクリアできたとしても、考えやイメージを共有するプロセスは、ときに抽象的、概念的な活動になるからです。また、クライアント側に明確なイメージがなく、どう具体化するかを一緒に考える工程が発生するケースもあります。いずれにしても「自分が良いと思うもの」だけでなく、「相手にも良いと思ってもらえるもの」を提供していく意識が求められると思います。
――なるほど。そのような難しさがあるからこそ、達成したときのやりがいも大きそうですね。
そうですね。実際に自分が手がけた作品が世の中に出ることで、エンドユーザーの評価やリアクションをじかに感じ取れるやりがいは大きいかと思います。特に難易度の高い成果物が完成したときや、日常業務においてディレクターのGOサインを得られたときなど、達成感を感じる瞬間がたくさんありますね。
視野を広く持ち、先を読んで行動できる人材が活躍する会社
――exsaで高い成果をあげているメンバーに共通する特徴はありますか?
基礎的な技術力はもちろん、コミュニケーション能力が高いメンバーが活躍しています。当社の仕事には必ずチームプレイが求められます。したがって、一緒に働くメンバーやプロジェクトのディレクター、プロデューサーなどの状況をよく見て、相手の考えを把握し、先回りできる「視野が広い人」が高い成果をあげています。
――「視野の広さ」も含め、今後入社される方に求める素養やマインドを教えてください。
ポジティブで、自律的な思考ができる人を求めています。自分で考え、そのうえで行動や提案ができる人。また、自らの思いを発信できる人がいいですね。
一方で、自我が強すぎる方は当社に馴染まないかもしれません。やはり、当社の仕事は複数の人たちが関わりながら目標を目指して動いていますので、そのような点を理解しながら動ける人に来ていただけたらと思います。
――exsaだからこそ経験できる事柄は?
当社の方針として「どのような場所に行っても活躍できる人材の育成」を目指しています。そのために、スキルや技術はもちろんのこと、いわゆる社会人としてのマナーなど、コアな部分を育成することを大切にしています。“エンタメ業界だからOKでしょ”といった価値観は持っていないため、幅広く人間力を高めていただくきっかけを提供できるのではと考えています。
あとは、知名度の高い作品を手がける機会もありますので、自分の好きな作品に関われるチャンスがあることも特徴的ですね。
業界の垣根を越え、新たな価値を生み出したい
――会社の雰囲気やexsaで働く魅力を教えてください。
当社は設立当初から“普通の会社”であることを大事にしてきました。具体的には、順法営業を徹底することや、給与や労働時間など働き手の権利を守ることです。加えて、ライフワークバランスが重視される風潮に合わせ、昨今は働き方も柔軟に調整できるような契約形態を取っています。独り立ちし、自分で業務を回せるような方であれば「フルリモート」で働いてもらうなど、各自が効率よく仕事できる環境づくりに力を入れています。
また、働く社員の「人柄の良さ」も大きな特徴だと思います。社内不和を生み出すような人はいませんし、チームプレイで働ける人たちばかりですね。メンバーたちも「役職や職種を超えて相談しやすい環境がある」と言ってくれることが多く、風通しの良い会社なのではないかと感じます。プロジェクトは全国横断でメンバーを構成しているため、場所的な距離感はあるものの、オンラインツールを用いたコミュニケーションなどもスムーズで、違和感なく仕事ができていると思います。
ほかにも、新卒の方には半年程度の研修があったり、中途入社者や既存メンバーにも各部署のディレクターによるセミナーを視聴できる仕組みがあったりと、技術や情報をキャッチアップしやすい仕組みを整えています。
――最後に、今後の目標や展望をお聞かせください。
現在は受注の仕事がメインですが、今後はさらにその上を目指し、プロジェクトを丸ごと自分たちで担当できるステージまで押し上げていきたいと考えています。そのうえで、将来的には自社でコンテンツを開発できる状態にすることが目標です。
現在も、技術や実績を既存の事業以外の分野にも活用したり、コラボレーションできる領域を探すアプローチを進めています。エンタメ業界にとどまらず、さまざまなジャンルで価値を発揮できるような取り組みに尽力したいですね。