“静岡”の“モノづくり”
ナガハシ印刷がある静岡は歴史的にモノづくりが盛んで、そのルーツは徳川家康公にあり駿府に移り住んだ大御所家康の元に全国から一流の職人たちが集まり、その方たちが地域に根付いたと伝わります。それから近代、現代でも東京都と愛知の間に位置して、国際拠点港湾清水港を擁する静岡で様々な産業が発展して、多種多様な工場が立ち並びます。
私たちナガハシ印刷も、そんな工場を持つ会社の一つで創業から75年間“モノづくり”にこだわり、誇りを持って取り組んできました。
しかし、このように“モノづくり”が盛んな静岡ではありますが、それを地域に周知できていない側面があり、静岡に暮らしていても「知らない」「興味ない」なんて方たちも少なくありません。
オープンファクトリーイベント「ファクハク」
そういった状況に地域の工場を持つ企業の経営者が集まり、地域の産業を盛り上げ“モノづくり”の魅力を広く伝えて次の時代に繋げていく取り組みとしてオープンファクトリーイベント「ファクハク」が2023年に始動しました。弊社社長の長橋も、このイベントの立ち上げから中核メンバーとして参画していて、この地域初の工場見学イベントの実現に情熱を注いでいました。
オープンファクトリーイベントとは
オープンファクトリーとは、普段は見られない工場の“モノづくり”の現場を一般の皆さんに開放して見ていたくイベントです。「よくある工場見学じゃん!」とお思いになられるかもしれませんが、ちょっと違います。どこか一社が工場見学を開催するのではなく、地域の工場が集まって地域で盛り上がり、工場見学用に手を加えたコースを見学ではなく「普段のリアルなモノづくり」をお見せするイベントです。
オープンファクトリーイベントは日本中で開催されて好評を博して、各地で新しいイベントが誕生していますが「ファクハク」が開催されるまで、静岡市にはオープンファクトリーイベントがありませんでした。
第一回「ファクハク」開催を振り返って
2023年の初開催から参加させていただき、イベントのパンフレットやチラシなどの印刷も請け負わせていただきました。初開催&初参加ということで、手探りで準備を進める部分もありましたが「こう見てもらったら!」とか「これを伝えたい!」など、社内の特に若いメンバーが「自分が工場を見て驚いた体験」などを踏まえて様々なアイデアを出し提案をしてくれたおかげで展示や案内も充実して、お招きしたお客様たちも満足されていました。普段は職人気質のマシンオペレーターの方たちにとっても「見られる」とか「説明する」ことが良い刺激になったようで、社外へのPRのみならず社内の意識を高める良いきっかけになりました。
2024年「ファクハク」
2024年の「ファクハク」の開催は10月18日~20日!昨年の経験を活かして計画的に準備を進めます。このようなイベントの経験は、計らずともスキルアップや意識の向上に寄与するもので、昨年参加していた若手の社員が今年の先頭に立って企画から人員の調整まで社内のイベント運営でリーダーシップを発揮してくれました!
また、今年もパンフレットやポスターなどの印刷物を請け負わせていただき、昨年とは違うフレッシュなデザイナーが担当!昨年よりも参加企業も増えてパワーアップしたファクアハクにあわせて制作物もより充実した内容に!デザイン制作を通じて、地域のことを知ったり、外部のデザイナーさんや企業との関わりの中で刺激を受けたり、レベルアップする素敵な経験になりました!
工場だけじゃないファクハク
工場が主役のファクハクですが、地域全体で取り組むことも大事な要素の一つです!静岡のデザイン専門学校と共働して、参画企業の設備や技術を利用した商品開発も昨年同様実施されました。ナガハシ印刷も昨年同様これに参画、学生たちの若い感性から生まれるピカピカのアイデアはとても刺激的で、私たちもプロたる姿勢でそれに応えます。「学生さんが考えたかから」という甘えはない普段の商品開発と同様の厳しい目線で取り組みました。
2026年ファクハク
まだ、正式な発表はされていませんが、「ファクハク」は今年も開催予定です。地域の産業を振興して、魅力を発信するイベントは普段の仕事とはひと味違う、意義と魅力を感じる活動です。これからも、さらに規模を大きくして持続していくために、私たちもこの地域の“モノづくり”の一翼を支える一員として、面白いアイデアや素敵なデザインを提案しながら取り組んでいきたいと思います!!