今回はロジスティクス部門リーダーの喬羿(チャオ・イー)にIVA入社の契機や今後の展望をインタビューしました。
■ プロフィール
1998年生まれ、台湾出身。2024年にIVA株式会社へ入社。ロジスティクス部門のリーダーとして、オペレーション管理・改善を担当。
「偽物を手にした経験」が、IVAとの出会いのきっかけに
―喬さんは台湾のご出身ですね。日本に興味を持ったきっかけを教えてください。
幼い頃、家族が日本企業で働いていたことがあり、日本へ出張する機会もありました。私に仕事の話をよくしてくれたのですが、印象的だったのは日本企業の「細部へのこだわり」や「仕事に対する真面目な姿勢」でした。
時間や礼儀を大切にする文化、細かい部分まで丁寧に対応する姿勢を聞くうちに、自然と日本に興味を持つようになりました。
学生時代には実際に日本を訪れる機会もありましたが、訪れるたびに街の清潔さや接客の丁寧さ、商品の包装や陳列の細やかさなど、「神は細部に宿る」という言葉が具現化されているのを目の当たりにして、強い印象を受けました。
こうした経験から「いつか日本で働きたい」と思うようになり、日本企業の品質や価値観を実際の現場で学びたいと考えるようになりました。また、これまで学んできた語学力などの知識を活かし、異なる文化や価値観をつなぐ存在になりたいとも思っていました。
―IVAに入社したきっかけを教えてください。
大学時代、大好きだったシルバーアクセサリーを購入した際に、知らずに偽物を手にしてしまったことがありました。とても悔しい思いをしましたが、それよりも「偽物は決して遠い存在ではなく、身近にあるものだ」と衝撃を受けたのをよく覚えています。
その後、日本に渡って働くようになりましたが、IVAのように偽物の流通を防ぎ、市場の信頼性を高めることを目的とした会社があると知り、とても共感しました。
自分の仕事を通して、こうした社会的に意味のある取り組みに関われるのであれば、それは単なる仕事以上の価値があると感じました。入社を決めた理由はそこにあります。
事業拡大とともに広がる役割と責任
―喬さんはロジスティクス部門のリーダーを務めていますよね。どのような業務をしているのか教えてください。
主に、部門全体の人員配置と業務の割り振りを担当しています。当日の人員状況や業務量に応じて、誰がどの作業を担当するかを調整する業務です。
人手が不足している場合には自分自身も現場に入り、鑑定商品の対応が滞らないようにしています。また、在庫管理や出荷業務の一部も担当しながら、鑑定業務全体の進捗を常に確認しています。遅延やボトルネックが発生しそうな場合には、事前に上司やチームと相談し、スムーズに業務が進むよう調整しています。
この他にもチームメンバーのトレーニングや業務マニュアルの作成、ワークフローの改善など多岐にわたります。
部門全体は着実に業務をこなしながらも、個性的でぬくもりのあるメンバーが揃っています。私は彼らの旗振り役ですが、逆に支えられることも多く大変感謝しています。
―入社後、会社や業務にどのような変化を感じていますか?
入社当初と比べて、事業は飛躍的に拡大しています。当初は拠点に集まる商品を鑑定するだけでしたが、現在では主顧客となるリセール店舗やマーケットプレイスの事業者様のニーズやビジネスモデルに応えるべく多様なサービスを展開しています。そのため、業務の幅が広がり、自分自身も大きく成長することができました。
私が勤務している2年間に取引企業や取引量も格段に増えました。過去の規模感を前提としたワークフローでは対応できず、日々課題を洗い出して新たな手段を皆で模索しています。
また、チームの人数も増えたことで、人員配置やコミュニケーションの重要性をより強く感じるようになりました。IVAはダイバーシティに富んだ人材が揃っているので、メンバーから吸収することも多く、積極的に声をかけたり、食事に誘うなど工夫しています。
組織が大きくなる中での難しさもありますが、その分、状況に応じた調整力や俯瞰的な判断力が身についてきたと感じています。
毎日違う商品、毎日違う課題。だから面白い
―仕事の面白さややりがいはどのようなところですか?
扱う商品が毎日異なる点がとても面白いです。
ブランドやモデルごとに鑑定のポイントが違うため、日々新しい知識や経験を積み重ねることができます。私のようにブランドやトレンドに興味を持つ方であれば、その知識と経験は非常に有益になるのではないでしょうか。
また、鑑定業務はスピードも求められるため、人員や状況に応じて進め方を柔軟に変える必要があります。業務の流れを考えながら調整していくことは大変ですが、その分、うまく回せたときの達成感は大きいです。
―今感じている課題と、それに対する取り組みを教えてください。
忙しい状況の中でも、業務全体の流れを正確に把握することが課題だと感じています。
現場では常に状況が変化するため、ひとつの作業に集中しすぎると全体の進捗を見落としてしまうことがあります。そのため、常に全体を意識して確認し、ボトルネックが発生しそうな場合には事前に調整することを心がけています。
上司であるロジスティクス部門のVPにも相談しています。彼は総合物流企業でキャリアを築いて来たロジスティクスのプロフェッショナルで、中国や香港の現地法人の立ち上げにも携わってきた日本人メンバーです。業務全体の状況を常に把握しており、判断が必要な場面では的確に方向性を示してくれます。
一方で「兄貴」と呼べるような気さくな方で、相談すればいつでも具体的なアドバイスや考え方のヒントを提示してくれます。そのおかげで、よりスムーズに解決できることが多く、とても頼りにしています。今後は彼が持つマネジメント手法や品質管理、物流DXなどのノウハウも吸収していきたいです。
上司やチームに支えてもらい、日々の振り返りも行いながら、現場での管理能力を高めていきたいと考えています。
―日本で働く上での難しさはありますか?
やはり言語やビジネス文化の違いは最初に感じる部分でした。
特に日本の職場では、間接的な表現やニュアンスを読み取る場面が多く、慣れるまで少し時間がかかりました。それでも、仕事の進め方やコミュニケーションのスタイルをよく観察し、積極的に関わるようにすることで、徐々に理解できるようになりました。
「うまく伝えられなかったらどうしよう」とか「知らないことは非常識かもしれない」と迷うより、分からないことは遠慮せずに確認することが大切だと感じています。このことは外国人メンバーだけでなく、日本人メンバーにもいえることだと思います。
「お客様の大切なもの」を預かる責任
―仕事で大切にしていることは何ですか?
お客様の商品を、自分のもの以上に丁寧に扱うことです。
価格が高い、安いは関係なく、業者様であれば利益を産む大切な品であり、個人のお客様であれば思い入れのある品かもしれません。長年待ちわびた憧れの品かもしれないし、大切な人への贈り物かもしれません。また、お客様は過去の私のように、その商品が偽物ではないかと不安を抱えて結果を待っているかもしれません。
検品から鑑定、梱包、返送まで、すべての工程で状態を保つことを意識し、迅速に、安全にお返しできるように誠心誠意対応しています。
―リーダーとして意識していることを教えてください。
チームメンバーがそれぞれの力を発揮できる環境を整えることが最も重要だと考えています。
業務の指示だけでなく、一人ひとりの状況や考えを理解し、必要なときにサポートする労力を惜しまないこと。そして、日頃のコミュニケーションから生まれる信頼関係がとても重要だと感じています。お互いに意見を交わし、異なる考え方を尊重しながら話し合うことで、チームとして成長し、さまざまな課題に対して前向きに取り組んでいけるのではないかと考えています。
―印象に残っているエピソードを教えてください。
ひとつは、取扱量が急増した時期の経験です。
時間もリソースも非常に逼迫した状況でしたが、業務フローの見直しや人員配置の工夫によって、現場を改善できたことは大きな学びになりました。また、私やチームメンバーだけでなく、IVAの全員が一丸となってこの状況を支えてくれたことが印象深かったです。個人では難しくてもチームなら達成できる、その可能性を実感できた出来事でした。
もうひとつは、お客様がSNSでIVAの鑑定サービスについて投稿されているのを見たときです。「鑑定結果があることで安心して取引ができた」というコメントがとても印象に残りました。そのとき、あらためて自分がIVAに入社したきっかけを思い出しました。
自分の仕事が誰かの安心につながっていることを実感し、大きなやりがいを感じました。
―今後の目標を教えてください。
現場管理や業務運営のスキルをさらに高めていきたいと考えています。
業務プロセスの改善やチームの調整力を磨きながら、より効率的な現場づくりに貢献していきたいです。また、鑑定やロジスティクスの知識も深め、会社全体の流れを理解できる人材になりたいと思っています。
IVAで働く仲間へ求めること
―どんな方と一緒に働きたいですか?
さまざまなバックグラウンドを持つ人と一緒に働きたいです。異なる考え方に触れることで、自分自身の成長にもつながると感じています。また、お互いに支え合いながら前向きに課題に取り組める方と一緒に働けたら嬉しいです。
IVAでは自主的に考えて行動できる人、そして変化に柔軟に対応できる人が活躍できると思います。業務の幅が広く、スピードも求められる環境なので、自分で考えながら動ける姿勢が重要です。
現在のチームメンバーは、そのような資質を持ち合わせた人が多く在籍しています。取扱量が急増した時期を一緒に経験し、忙しい状況の中でもお互いに支え合いながら、さまざまな課題を乗り越えてきました。そのような経験を通して、チームの中には自然と良い連携や信頼関係が生まれてきたと思います。日々の業務の中でも、困ったことがあればお互いに相談し合い、意見を共有しながら進めることができています。私にとって、このように信頼し合いながら課題に向き合えるチームであることは、大きな強みだと感じています。
―最後に、応募者へのメッセージをお願いします。
真贋鑑定やロジスティクスに興味があり、成長できる環境で挑戦したい方にとって、IVAはとても良い環境だと思います。私にとっても自分の新たな可能性に気づき、成長できる場であると思っています。
毎日異なる商品や状況に向き合いながら、業務を改善するために考え続けることには努力も必要ですが、その分多くの経験と学びを得ることができます。
ぜひ一緒に意見を交わし、共に成長できることを楽しみにしています。