“ドローンの活用”と言われると、テレビなどで見る上空撮影や、ドローンレース、また空を飛んで欲しい物を運んでくるような配送サービスを、パッと頭に連想させる方も少なくないでしょう。
一方ドローンは、エンターテインメント、警備、インフラ点検、災害救助など、あらゆる場面において活躍の場が広がっていくことが期待されています。
今回は、こうしたドローンを活用した「空の産業革命」によって人々の生活はどう変わるのか?
また、我々トラジェクトリーが手がけているドローンのAI管制プラットフォームが「空の産業革命」においてどのような役割を果たすのか?をご紹介していきます!
(トップ写真引用元:経済産業省 「“空飛ぶクルマ”の実現に向けたロードマップ」より)
――「さあ、空を走ろう。」
これは、経済産業省が公開した“空飛ぶクルマ”がもたらす未来の社会や生活を描いたイメージ動画です。
(引用元:経済産業省「 “空飛ぶクルマ”の実現に向けたロードマップ」より)
2015年11月、「未投資に向けた官民対話(第2回)」にて安倍首相が『早ければ3年以内に小型無人機(ドローン)を使った荷物配送を可能にする』と発した言葉を皮切りに、様々な産業においてドローン活用への関心が一気に高まりました。
2017年には経済産業省と国土交通省が、ドローンのビジネス化の指針となる「空の産業革命に向けたロードマップ」というガイドラインを公開するなど、ドローンは成長産業の一つとして位置付けられています。
――“空飛ぶクルマ”の実現に向けたロードマップとは?
ロードマップでは、民間事業者による利活用の目標として2020年から試験飛行や実証実験等を行い、2020年代半ば、特に2022年を目標に事業をスタートさせ、2030年代からの実用化を目指しています。
(参照PDF URL:https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/pdf/siryou14.pdf )
具体的には、「物の移動」「地方での人の移動」「都市での人の移動」を挙げており、他にも「災害対応」「救急」「娯楽」等に活用されることが想定されています。これらの目標を達成するため、機体の安全性や技能証明の基準等の制度整備や、安全性・信頼性を確保し証明する技術や自動飛行・運航管理・電動推進に関する技術の開発について、今後の工程をロードマップとして提示しています。
――進む「空の産業革命
空の産業革命に向けたロードマップでは、ドローンの活用レベルを4段階に定義しています。
レベル1:目視内での操縦飛行 (操縦、自動・自律)
レベル2:目視内飛行(操縦なし)
レベル3:無人地帯での目視外飛行(補助者の配置なし)
レベル4:有人地帯(第三者上空)での目視外飛行(補助者の配置なし)
2020年よりレベル1「目視内飛行(操縦、自動・自律)」の更なる利活用の拡大を目指す中で、海、山、川などの人のいないエリアで遠隔飛行を徐々に可能にしていき、レベル3「無人地帯での目視外飛行(補助者なし)」へ。そして、2020年代前半からは、レベル4の飛行による本格的な活用を目指しています。
その前段階として、2018年9月、過疎地域での目視外飛行に関する規制が緩和され、「空の産業革命」はレベル3に到達しました。さらに国土交通省は、同年度に全国5地域を選定し、検証実験が実施されました。
① 長野県白馬村・山間部における荷物輸送
② 福島県南相馬市、浪江町・ 郵便局間の荷物輸送
③ 福岡県福岡市・離島への海上空輸
④ 岡山県和気町・過疎地での空輸
⑤ 埼玉県秩父市・ドローンハイウエイ活用)
(資料引用元:国交省 過疎地域等におけるドローン物流ビジネスモデル検討会より)
――AIが作りだす「見上げればドローン」の世界
(引用元:経済産業省「 “空飛ぶクルマ”の実現に向けたロードマップ」より)
ロードマップを推し進めていく上で、ドローン活用において欠かせないのがAI技術です。ロードマップが示すレベル2は、AIによる自動運転を指し、さらにレベル3においては目視外飛行を目指しています。人間が目視出来ない場所や遠距離での飛行においては、予めプログラミングされた運行行程にはない想定外の鳥やヘリコプターなどの飛行物体の回避、あるいは突然の風雨などに対応する必要があります。
AIを活用することで、こうしたケースに備え、ドローンに搭載されたカメラや各種センサーから得たデータをリアルタイムに計算し、飛行速度や方向、高度などの変更を指示することが可能です。
さらに、AI活用により高所や災害現場など危険な場所、立ち入り困難な場所での空撮、センサーによるデータ収集はもちろん、カメラやセンサーで入手した情報を解析し、様々な行動を行うことが可能になります。農業で例えると、カメラやセンサーで農地全体を撮影し、土壌温度のデータ収集などを行った上でAIが解析し、生育状況が悪い地帯にピンポイントで散布出来るようになるなど。
今後2022年度以降に目指す、レベル4「有人地帯での目視外飛行」は、人口密集地である都市部上空を目視外飛行させるものです。「空の産業革命」の実現は、AIの活用と進化が不可欠であり、AIが革命の要になるといえるでしょう。
――我々トラジェクトリーが手がける「AI管制プラットフォーム」とは?
前述の「空の産業革命」を目指し、その要となるAI管制プラットフォームを開発・運用しているのが我々トラジェクトリーです。私たちは、AI管制プラットフォーム、ドローン空域シミュレーターなど空を安全かつ簡単に利用可能なソフトウェアの開発を行っており、お客様の課題解決や市民生活の質(QOL)向上を目指しています
中でも、強みとしているのが独自のAI管制プラットフォーム「TRJX」。
AI管制プラットフォーム「TRJX」は、UTMに求められる運航管理機能に加え、複数のドローンが同時に飛行可能な安全なルートをAIが自動生成する機能を実装しています。このAI管制プラットフォームは、「空の産業革命」レベル3〜4の実装における幅広い活躍が期待されています。
こうした技術力が高く評価され、現在も加賀市をはじめとした全国の自治体と協力の上、日々「空の産業革命」の実現に向けて奮闘しています。
ぜひ、あなたも私たちと共に革命を起こしませんか?
少しでもご興味をお持ちでしたら募集ページをご覧ください。一度ざっくばらんにお話しましょう!