こんにちは。株式会社pipon代表の北爪です。
普段はAIや医療・業務効率化といった“テクノロジー寄り”のテーマでお話することが多いのですが、今日は少し視点を変えて、「なぜ今、経営者は古典を学ぶのか?」という話をしたいと思います。
AI、データ、急成長。そんなキーワードに囲まれた現代だからこそ、人としてどうあるべきかという原点が問われている気がしてならないのです。
利他の心が、会社を支える土台になる
先日、群馬・高崎で活躍されている企業「インターゾーン」さんのAI研修に伺いました。
創業30年近く、社員同士の信頼関係が厚く、企業文化も素晴らしい会社です。
その創業者・鏡山さんとの会話の中で印象的だったのが、「理念を中心に経営する」という姿勢。
“人にではなく、理念に共感して集まった組織”は強い。社長自身が理念を守れなくなったら退任するとまで宣言していたそうです。
まさに、稲盛和夫さん(京セラ・KDDI創業者)が語った「利他の心で経営する」という考えそのもの。
テクノロジーの時代にこそ、こうした「人間としての軸」が企業を支えていく。僕自身、そう確信しています。
10年かけて0.5歩進む。「人格」が今、再評価されている
最近では「インテグラル理論」という考え方も注目を集めています。これは“人格をどう鍛えるか”を人事評価に取り入れるというもので、実際に導入を進めている経営者も増えてきました。
人格を磨くなんて、簡単なことじゃない。
でもだからこそ、「今日はよく生きられたか?」と日々を振り返ることが、経営者にも、一人のビジネスパーソンにも大切なんだと思います。
これって実は、中国古典の『菜根譚(さいこんたん)』でも語られているような内容なんです。
「知り欲を捨て、正しい道を歩き、心に喜びを持って生きよ」
これは2500年前の知恵ですが、今も変わらず響く言葉だと感じませんか?
だからこそ、「余白」が必要になる
忙しさ、数字、成果、SNS…。
現代人が「考える時間」を失いやすいのは当然です。だからこそ僕は、意識的に余白をつくることを大切にしています。
僕の場合、それがキックボクシングとサウナ。
運動でストレスを発散し、サウナで心と頭を整える。そうすることで、ようやく「正しいことを考えるスペース」が生まれるのです。
テクノロジーと“人らしさ”の両立を目指して
piponでは、AI技術やプロダクト開発を通じて社会の非効率を改善する仕事をしています。
でもその根底には、「人のために役立ちたい」という、極めて人間的な感情があります。
- 技術だけでなく、人としての在り方も大切にしたい
- 長期的に“いい組織”を育てていきたい
- テクノロジーと心のバランスを取りながら働きたい
そんな価値観を持つ仲間と、これからも一緒に働いていきたいと思っています。
最後に:今日からできる“人格のOSアップデート”
人格を磨くのは、一朝一夕ではできません。
でも、「今日は少し、よく生きられたか?」と問いかけることから始められます。
AI時代だからこそ、人としての深さ・軸・余裕が問われる。
そのために、古典や思想がヒントになることもあるんじゃないでしょうか。
ちなみに、キックボクシング&サウナ仲間も随時募集中です(笑)
「ちょっと話してみたい」「一緒に考えたい」そんな方は、ぜひWantedlyから話を聞きにきてくださいね。