今回は、アドベートを立ち上げた代表佐藤にインタビューしました。
会社を立ち上げた想いや大切にしている価値観、そして今後の展望まで。
普段なかなか聞けない“社長の本音”をお届けします。
経歴とキャリアについて
──これまでのご経歴について教えていただけますか?
学生の頃からずっと理系でして、高校も理系を選びました。
そのまま大学・大学院も理系に進みまして、最終的には東北大学大学院の工学研究科を修了しています。
工学を学んでいたので、卒業後は多くの人がエンジニアとしてメーカーに就職する流れになるんですが、僕もその例に漏れず、ものづくりの会社に就職して、設計開発のエンジニアとして働き始めました。
それが僕のキャリアのスタートになります。
──現在はWeb広告のお仕事をされていますが、まったく違う業界からの転身だったんですね。
はい、そうなんです。ただ、学生の頃から「起業したい」という思いはなんとなく頭の片隅にあって。
学生時代に少しWebの仕事に触れていたこともあり、起業のアイデアもぼんやりとはありました。
──まずは就職して、会社員として働かれたんですね。
そうですね。エンジニアとして1年9ヶ月間、会社員として働きました。
その間に副業でWeb関係の仕事も少しずつ始めていたんですが、それが本業の給与を上回ったタイミングで、「これで食べていけそうだな」と思って。
そこからWebの仕事一本で個人事業主として独立しました。それがWeb業界でのキャリアの始まりですね。
──そこから現在に至るまで、どのようにキャリアを積まれてきたのでしょうか?
独立してからはもう約8年半になります。Webライティングなど、さまざまな業務を手がけてきましたが、途中からWeb広告の仕事もするようになって。
広告をメインにし始めてから法人化し、現在に至ります。
法人化してからは6年になりますね。
──学生の頃から「起業したい」という思いがあったとお話しされていましたが、そもそも何がきっかけだったのでしょうか?
うーん、なんでしょうね……。
別に周りにそういう人がいたわけではないんですよ。
日常的に会うような身近な人の中に、起業している人がいたわけでもなくて。
──特別にロールモデルがいたわけではなかったと。
そうですね。きっかけをあえて挙げるなら、少し俗っぽい話なんですけど、単純に大学生の時にお金がなかったんです(笑)
学生でも収入を得られる手段があったらいいなって。それが、最初に「何かやりたいな」と思った理由だった気がします。
──会社員時代には、副業としてWeb関係のお仕事もされていたということですが、具体的にはどんなことをされていたんですか?
最初はアフィリエイトですね。Web記事やブログ記事を書いて、そこに企業の広告を貼って、広告収入を得るという形式です。
それが、最初に取り組んだWebの仕事でした。
──そこから独立されて、現在は法人化もされていますが、法人化しようと考えたのはどんなタイミングだったのでしょうか?
広告の仕事を始めた当初は、個人事業主として活動していたんですけど、ありがたいことに仕事の依頼が増えてきたんですよね。
その中で、「これは一人では受けきれないな」と感じるようになって。
だったら多くの人に手伝ってもらえる体制を整えた方がいいなと思って。
──そこで法人化という選択肢に至ったと。
はい。法人化した方が、仕事を任せやすくもなりますし、受けやすくもなるなと。そう考えて、法人化に踏み切りました。
広告との出会い
──広告との出会いについてもお伺いしたいのですが、最初に広告に関わったきっかけは何だったのでしょうか?
もともと、Webライティングなどの個人の仕事をしていたときに、あるクライアントさんの案件をサポートしていたんです。
ライティングに加えて、メールやLINEのマーケティング構築、相談や営業まで、かなり幅広く携わっていました。
──かなり幅広く関わっていらっしゃったんですね。
はい。そんな中で、そのクライアントさんから「集客の手段として広告もやってみないか」と、任せてもらえる機会がありまして。
それが、広告との最初の出会いでした。
──実際に取り組んでみて、いかがでしたか?
やってみたら、他の業務と比べても自分に合っていて。結果も早く出せましたし、飲み込みも早かったんですよね。
そこから「これは自分に向いてるかもしれない」と感じて、徐々に広告一本に絞っていきました。
──広告の道に進もうと決めた背景には、「向いている」と感じたことが大きかったのでしょうか?
そうですね、それが一番の理由です。もう少し深掘りすると、「数字で成果が見える」ことが楽しかった、というのも大きいですね。
僕は理系出身なので、数字と向き合うことに慣れていたというのもあると思います。
──ライティングの仕事と比較すると、広告の方が数字との相性が良かったと。
はい。ライティングだと、数字で成果が見えることってあまりないんですが、広告だとすぐに結果が数字として出てくる。
その分かりやすさと、自分との相性が良かったんだと思います。
──広告運用については、どのように学ばれていったんですか?
実務の中で学んでいった、というのが一番大きいですね。もともとサポートしていたクライアントさんに、僕とは別に、僕より少し前からその会社のWeb広告を支援していたフリーランスの方がいらっしゃったんです。
その方が手が足りなくなったり、新しいことに挑戦されたいというタイミングで、僕が広告運用の仕事を引き継ぐようになって。
実務を通して教えていただきながら、少しずつ吸収していきました。
アドベートのミッション・ビジョンについて
──アドベートのミッション・ビジョンについて、お聞かせいただけますか?
はい。実は、創業当初から明確なミッションやビジョンがあったわけではないんです。活動を続ける中で、少しずつ輪郭が見えてきたというのが正直なところで。
世の中には、創業時から「このミッションでやっていきます」としっかり掲げてスタートする会社も多いと思うんですが、アドベートはそうではなくて。走りながら、徐々に見えてきたという感覚です。
──その中で、今のミッション・ビジョンに至ったと。
はい。活動の中で定まってきたミッションが、「広告による素敵な『一期一会』を紡げる人を増やす」ということ。
そして、そのご縁が広がっていった先にあるビジョンが、「素敵な『一期一会』にあふれた世界をつくること」です。
──先ほどお話しいただいたアドベートのミッションとビジョン。「広告による素敵な一期一会を紡げる人を増やす」という考えに至った、何かきっかけがあったのでしょうか?
はい。実は、このミッションとビジョンを言語化することになった大きなきっかけがあって。
それが、今もアドベートで幹部として活躍してくれているKさんとの出会いなんです。
──幹部のKさんとの出会いが、きっかけだったんですね。
そうなんです。2020年に、あるクライアントさんが運営しているビジネススクールで、僕がWeb広告の特別講義を担当したことがありました。
Kさんは、その講義に応募・参加してくれたんです。
募集枠は30名だったんですが、実際には100名以上の応募があって、倍率は3倍以上。その中で選ばれた一人がKさんでした。
そして、その半年間の講座期間中、Kさんは本当に誰よりも熱心に取り組んでくれて。講座が終わったあと、「うちで一緒に働かないか」とお誘いして、アドベートにジョインしてくれることになりました。
──そこからアドベートの一員としてご活躍されていると。
そうですね。それ以来、50件以上のプロジェクトに携わってくれていて、お客様への貢献度もとても高いです。
日々、「この出会いがあって本当によかったな」と感じています。
──出会いが導いた大きなご縁だったんですね。
実は、その出会いにはさらに続きがあって。
ある日Kさんとミーティングをしていたとき、ふと彼がこう言ったんです。
「佐藤さんの講義を受ける前、実はビジネススクールのエンジニアコースに参加してたんです。」
その瞬間、僕の頭に電流が走りました。
「あれ?そのエンジニアコースの広告って、僕が運用してたんじゃなかったっけ?」
聞いてみたら、やっぱりそうでした。
2018年、僕が運用した広告を見て、Kさんはそのスクールに申し込んでいた。
つまり、僕とKさんの「最初の出会い」は、2020年の講義じゃなくて、2018年のFacebook広告だったんです。
──数年前の広告がきっかけで、今では幹部として一緒に働いている…すごいご縁ですね。
はい。その事実を知ったとき、「広告って、すごいな」と改めて実感しました。たった一つの広告が何年か越しに大切な仲間とのご縁を紡ぐきっかけになった。
僕の広告がきっかけでスクールに申し込んでくれて、特別講義を受けてくれて、今は一緒に仕事をしている。そんなご縁が、広告から生まれたんだと思ったときに、「これこそが、一期一会の広告だ」と心から腑に落ちたんです。
──まさに“一期一会”ですね。
そうなんです。広告って、もちろんビジネスの売上を伸ばすための手段でもありますけど、それだけじゃないと思うんです。誰かと誰かが出会うきっかけになる。そういう力がある。
だから僕たちは、「広告による素敵な一期一会を紡げる人を増やす」というミッションを掲げています。
その先にあるビジョンは、「素敵な一期一会が溢れるような世界をつくること」今後も、そうした思いに共感してくれる仲間やお客さんが集まってきてくれたら、すごく嬉しいですね。
アドベートの事業やサービスについて
──事業やサービスについてもお伺いしたいのですが、佐藤さんは広告運用を通じて、「一期一会を紡げる世界」を目指しているとお話しされていましたよね。そこには、どんな価値を社会に提供したいという思いがあるのでしょうか?
はい。大きな話にはなりますが、社会全体が良くなっていくために、少しでも貢献できたらと思っています。
そのために大切だと思っているのが、「相手の立場に立って考えられる人」が増えることです。それだけで社会はきっと良くなっていくと考えています。
広告という仕事を通じて、相手の立場に立って思いやれるような姿勢を持てる人が増えていけば、会社も良くなりますし、それが社会全体に波及していくと信じています。
そうした人たちを増やしていくことが、僕たちが社会に提供したい価値です。
──現在の事業において、特に大切にされていることは何ですか?
いちばん大切にしているのは、「広告の仕事を通じて、働くメンバー自身が人間として成長すること」です。感謝や思いやりを持って、お互いに人間力を高め合っていける組織でありたいと思っています。
そういう姿勢を持てるメンバーが増えれば、自然とクライアントの立場にも立てるようになりますし、たとえ結果が100%出せない時でも、「どうしたらもっと良くできるか」を真剣に考え、達成に向けて最善を尽くす姿勢があるチームになれると思っています。
僕たちの仕事や考え方が、メンバーやクライアントにとどまらず、その周囲の人たちにも波及して、良い影響を与えられるようなコミュニティになると信じています。
アドベートの強み、他社とのちがい
──世の中にはたくさんの広告会社がありますが、その中でアドベートの強みや、他社との違いはどのようなところにあるとお考えですか?
一番の強みは、やはりメンバー個々の価値観や個性だと思っています。
相手を思いやることや、感謝の気持ちをしっかり言葉にできること、そして成長に対して貪欲であるという強さを持っている点だと思います。
そういった人柄は、他社さんとの大きな違いになっているんじゃないかと思っています。
──確かに、それがチーム全体の姿勢や雰囲気にもつながっていそうですね。
そうですね。みんな本当に素敵な人たちばかりです。
ただ、もちろん僕自身も含めて、まだまだ未熟だと感じる部分もたくさんあります。
すべての経験を「成長の機会」として捉えて、今後もクライアントにより満足していただけるように日々努力していきたいと思っています。
至らないところも多いかと思いますが、引き続きご指導いただけたら嬉しいです。
お客様からの声、印象的エピソード
──実際にお客様からいただいた声や、印象的だったエピソードがあれば教えてください。
そうですね。よくいただくのは、「結果を出してくれる」という声です。
広告の仕事なので、やはり数字の面で評価していただけることが多いですね。
「人柄が良くて信頼している」と言っていただけることも多いですね。
業務以上のサポートを自主的にしてくれているメンバーもたくさんいて、そういう姿勢も見てくださっているのかなと思います。
そうした積み重ねがあってか、今のクライアントの9割以上は、既存のお客様からの紹介経由でご依頼いただいています。
満足していただいた方が別のお客様をご紹介くださるというのは、メンバーがしっかりとクライアントに寄り添ってサポートしてくれている証拠だと思います。
経営における想いや価値観について
──佐藤さんが経営において大切にされている思いや価値観について、ぜひお聞かせください。
まず、1人の人間として大事にしているのは、「一期一会」の考え方と、「感謝・思いやり・成長」という3つの価値観です。
会社全体としても、この3つをベースにしています。
その上で、「どうすればメンバーがもっと働きやすくなるか」とか、「どうすればクライアントにもっと成果を出してもらえるか」といったことを、常に考えるようにしています。
──経営者という立場から、できることを実践されているんですね。
経営者だからこそ、会社の仕組みをガラッと変えるとか、ビジネスモデルを一新するとか、新しいサービスを投入するといった、経営者だからこそできる視点ってあると思うんです。
僕自身も、経営者という立場から、メンバーに対して「思いやる行動って何だろう」とか、「メンバーが成長できる環境ってどんなものだろう」、「クライアントさんが成長できる環境ってどういうものなんだろう」といった視点を大切にしています。
という視点で考えるようにしています。
法人化してから困難だったこと、大きな壁を乗り越えたご経験はありますか?
──法人化してから、困難だった時期や大きな壁を乗り越えたご経験はありますか?
創業当初は、やはりお客さんが急にたくさん来るわけではなかったので、新規の集客をどうしようかと考える時期がありましたね。
ちょうどその時期に、知り合いの方から「経営者が集まるコミュニティで、広告の勉強会をしてほしい」と相談をいただいたんです。
せっかく声をかけてもらったので勉強会をより良いものにしたいと思い、事前に情報を聞いたり、資料もかなり準備しました。
当時の自分なりに頑張ったと思います。
──勉強会はどのような反応だったのでしょう?
参加者は20名ちょっとだったと思うんですが、そのうちの9割近くの方が、勉強会の後に「こういうサービスもありますよ」と軽くご案内しただけで、サービスを受けたいと相談してくださいました。
その後、一人ひとりと個別に話していく中で、かなりの割合で契約にもつながったんです。
そのとき一気にクライアント数が増えましたし、実はその時のクライアントさんからの紹介の連鎖が、今のアドベートの6年半を支えてくれています。
その勉強会が、すべての起点になって、紹介の連鎖でここまで来られたと言っても過言ではありません。
──そこから“縁”が広がっていったんですね。
あのとき出会えた方々とのご縁を大切にできたからこそ、今のアドベートがある。そう実感しています。
やりがいを感じる瞬間
──経営をしている中で、最もやりがいを感じる瞬間はどんな時でしょうか?
やりがいを感じる瞬間って、会社のフェーズや時期によって変わってくるなと感じています。
会社を始めた当初は、売上や利益など、数字が伸びていくことが楽しかったです。
もちろん今も数字が伸びるのは嬉しいですし、大切にしています。
最近は、会社のミッションやビジョンがメンバーの中に根付いてきて、それが体現されていると感じられる瞬間に、大きなやりがいを感じるようになってきました。
──たとえば、どんな場面にそうしたやりがいを感じるのでしょうか?
たとえば、「感謝」や「思いやり」「成長」といった価値観を、メンバー自身が日々の仕事の中で意識してくれている時ですね。
そういう姿勢が自然と出てきていて、意味ある広告をつくれる人が着実に増えているのを実感できると、本当に嬉しいんです。
また、「アドベートに出会ってよかった」「ここに居続けたい」と思ってくれている声を聞けることが嬉しいですね。
もちろん、クライアントさんの成果につながる広告がつくれた時もやりがいを感じます。
ただ、数字だけでなく、関わった方々の人生そのものが良い方向に変わっていくのを見ると、さらに嬉しいですね。
たとえば、独身だったメンバーが結婚して、家を建てて、子どもが生まれて…といった報告を聞くことがあるんですが、仕事で培った価値観をプライベートでも活かして、素敵な人生を築いていると聞くと、本当に嬉しいです。
チーム内での心温まるエピソード
──チーム内での心温まるエピソードがあれば、ぜひ教えてください。
最近とても印象に残っている出来事がありました。あるチームのマネージャーからのシェアだったのですが、チーム内のやり取りが印象的でした。
サポートメンバーの一人が、先輩から任された仕事に対して、ただ対応するだけでなく、先回りして、プラスアルファの対応までしてくれたんです。
それに対して、その先輩が「プラスアルファの対応までしてくれたことが、嬉しかった。」と、具体的に言葉で感謝を伝えてくれて。
その言葉をもらった後輩メンバーが、「こんなふうにしっかり感謝の気持ちを伝えてもらえる関係性ってなかなかない。すごく嬉しかったです」と話してくれたそうです。
その一連のやりとりを聞いて、アドベートが大事にしている「感謝と思いやり」が、ちゃんと社内で実践されているんだなと感じました。
アドベートの存在意義が活きていると思えて、すごく嬉しくなりました。
そういった組織が少しでもできていることに、やりがいを感じます。
今後どんな組織にしていきたいですか?
──社内メンバーとの関わり方、そして今後どんな組織にしていきたいと考えていますか?
現在のアドベートのメンバーは、人としての価値観、いわば「根っこの部分」がとても近いと感じています。
たとえば、「感謝と思いやりを大切にする」といった価値観に共感してくれている人が多いです。
今後も、そういった共通する価値観を持った仲間を集めていきたいと思っています。
「根っこ」は同じでも、「枝葉」の部分はみんな違うと思うので、互いに助け合ったり、成長・変化し合える組織が理想です。
共通の価値観を持ちながらも、違う得意分野で協力し合える、そんな関わり方ができる組織がいいなと思っています。
僕自身も得意・不得意があるので、苦手なことは周りに協力してもらい助かっています。
その一方で僕の役割としては、経済面や精神面の両面で、メンバーが自然と「ここで働き続けたい」と思えるような環境をつくることが経営者の役割だと思っています。
評価制度や仕組みの見直しなど、改善すべきことはまだまだありますが、それでも関わってくれているメンバーには感謝していますし、順次改善に取り組んでいきたいと思っています。
アドベートメンバーの特徴について──アドベートのメンバーには、どんな特徴がありますか?共通点があれば教えてください。
ひと言でいうと、「みんないい人」です。
うちの会社で働いていなくても、どこにいても「この人、いい人だね」と言ってもらえるような人たちが集まっています。
スキルや経験の前に、「人としていい人であること」が、アドベートのメンバーに共通する一番の特徴だと思います。
──スキル面ではいかがでしょうか?
いわゆる“オールラウンダー”の人が多いですね。
広告の仕事って、実は非常に幅広いスキルが求められるんです。
たとえば、
- 魅力的な文章を書いたり画像を作るクリエイティブスキル
- 数字を分析して改善策を考える論理的思考力
- クライアントとの信頼関係を築くコミュニケーション能力
- そして、後輩やチームをまとめるマネジメント力
それぞれが真逆のスキルなんですけど、すべてをある程度こなせるオールラウンダータイプの方が向いていますし、実際に活躍しています。
「器用貧乏」と言われるような人のほうが、むしろ広告には向いていると僕は思っています。
広告運用未経験者歓迎の理由
── なぜアドベートは、広告運用未経験の方でも歓迎されているのでしょうか?
いくつか理由があります。まず、スキルは学べば後から何とかなるんですよね。ちゃんと取り組めば習得できます。
一方で、価値観とか個性といったものは、その人が何十年もかけて形成してきたもので、後から変えるのはやっぱり難しい。
だから、「その人がアドベートと合っているかどうか」の方が大事だと思っています。
── スキルよりも、会社との相性の方が重視されているんですね。
そうですね。合っている人と一緒に働いた方が、会社にとってもその人にとってもパフォーマンスが出しやすいと思うので。
なので、「スキルは後からでOK」と考えています。
── なるほど。他にも理由はあるんですか?
はい、現実的な話として、僕らが求めるレベルで仕事ができる経験者って、そもそも少ないんです。
皆さん一生懸命取り組んで経歴を積まれているとは思うんですが、その中で本当にスキルが身についているかどうかは、本人の姿勢や取り組み方にかなり左右されると感じています。
あと、経験者さんというだけで、その方が希望する報酬の額も当然高くなります。でも、その報酬に見合うスキルを持っているかというと、実際にはそうじゃないケースの方が多いんです。
だからこそ、未経験の方でも価値観が合っているのであれば、入ってからスキルを身につけていただく方が、結果的に機能しやすいなと感じています。
社内の雰囲気、チームの魅力
── 社内の雰囲気やチームの魅力についてお聞きしたいです。
みんな優しいですし、あたたかいなと感じます。
周りのためを思って行動しているし、良い意味で自分の成長にも貪欲です。
そういった雰囲気が溢れているところが、うちのチームの魅力だと思います。
僕を含めて、みんな人間なので、時には周りに迷惑をかけることもあります。
思いやりがある人たちですよという話をしても、100%完璧にできるわけではありません。
チームのメンバーやクライアントさんの目標が達成できず、「すみませんでした」となることも、当然あるんです。
僕らも完璧な人間ではありません。
── そういった時のチームの対応はどうされていますか?
そういうことがあった時には、前向きに捉えて改善・成長の機会としようという姿勢でやっています。
今は完璧ではないけれど、そうなれるように前を向いて努力していこうというチームの姿勢があるのは、いいところだと思っています。
そういう面も含めて、変わらず「いい人たちだな」と感じているので、信頼して付き合っていけたらと思っています。
一緒に働くメンバーに求めるマインドや姿勢
── では、そのようなメンバーと一緒に働くにあたって、求めるマインドや姿勢はありますか?
これは社内のメンバーにも伝えている会社のバリューでもあるのですが、「感謝」「思いやり」「成長」という3つの価値観を大切にしてほしいです。
そして、「その価値観を体現するとはどういうことか?」を日々深め、磨いていってほしいというのが、一番求めているマインド・姿勢です。
この「感謝・思いやり・成長」という価値観は、仕事だけでなく、人生全体において自分にも周りにも良い影響を与えるものだと思っています。
だからこそ、人生を通して価値観を育み、深め、周りのために、そして自分のためにするという姿勢を持ってもらえると嬉しいです。
メンバーとのコミュニケーションで意識していること
── 佐藤さんがメンバーとのコミュニケーションで意識していることはありますか?
僕自身も「感謝・思いやり・成長」を意識して取り組んでいます。メンバーとのコミュニケーションにおいても、それを意識してやっています。
とはいえ、自分で言って推奨しているのに、できていないことも多くて非常に恐縮なんですが、最近もそれを痛感する出来事がありました。
── どのような出来事だったのでしょうか?
社内で「姿勢ルール」という、多少のペナルティもあるような、緊張感を持たせるためのルールを導入したんです。
そのきっかけのひとつが、自分自身が「思いやり」をただ優しくすることだと勘違いしていて、逆にメンバーの成長を阻害してしまっていたことに気づいたからです。
思いやりとは、ただ優しくすることではなく、本当に相手のためになるという前提があって、そこには一定の「厳しさ」も必要なんだと、改めて捉え直しました。
だからこそ、新たなルールを追加しましたし、僕自身もミスをしながら見直して改善しています。
── その気づきは、どのように得られたんですか?
そのルール導入のきっかけも、自分が何もないところから気づいたわけではなくて、一緒に経営的なことを相談しているメンバーから「信頼あるフィードバック」をもらったことがきっかけでした。
それで「これは自分の態度がいけなかった」と気づいて、ルール導入に至りました。
── チーム内でそういった率直なフィードバックがあるのは、すごく信頼関係があるからこそだと思います。
そうですね。周りのメンバーから、僕自身のあり方を見直すきっかけをもらっていると感じています。
そうしたフィードバックに気づけるように、できるだけフラットにコミュニケーションを取るように意識しています。
フルリモート・フルフレックスの働き方について
── アドベートはフルリモート・フルフレックスの働き方を採用されていますが、その背景や考えをお聞かせください。どのような理由から、その働き方を取り入れられたのでしょうか?
まず、フルリモートやフレックスのような働き方は、非常に良いなと思っています。
最初は、人事戦略的な理由が大きかったです。
もちろん、事務所を構えて、正社員を雇用し、出勤してもらうという選択肢もありました。
でも、それだと競合他社とやっていることが同じで、埋もれてしまうと感じたんです。
なので、戦略的な意味で、全国あるいは海外在住の人も含めて採用できるように、フルリモートにしました。
── 場所にとらわれない採用で、広く人材を募る狙いだったのですね。
そうです。スキルがあって会社と価値観が合っているのに、たまたま出勤できない環境にいる人って、結構います。
そういう人たちが活躍できる環境を用意した方が、人事戦略として有効だと思い始めました。
── 実際にフルリモートで運用してみて、どう感じていますか?
やってみて思ったのは、他のフルリモートの環境と比べても、うちの会社はかなり機能しているということです。
メンバー同士が連携し、コミュニケーションが取れていて、まとまりがあります。
最近、メンバーのランチ会でそんな話が出たんですが、「うちは意外と良い方なんじゃないか」と思えた出来事でした。
会社の理想像について
── 目指す会社の理想像について教えてください。
価値観や個性などの根本的な部分はみんな近くて、得意なことやスキルのような枝葉の部分がそれぞれ違う。
だからこそ、補い合い、助け合い、互いに刺激し合って成長・変化していけるような組織環境が理想の会社だと思っています。
── 根本ではつながりながらも、それぞれの違いが強みとして活かされているような状態ですね。
そうですね。メンバー同士が気づきを得たり、感謝や思いやりに触れることで、人間としての人間性が磨かれていく。
そういう環境で生活することで、アドベート以外のコミュニティでも周囲に良い影響を与えられるような人になっていってほしいなと思っています。
── アドベートの中だけにとどまらず、外の世界にもよい影響を広げていくような。
はい。その一人一人が周囲に少しずつ良い影響を与えていくことで、社会全体が良くなっていけば嬉しいなと思っています。
それが、僕が描く理想の会社像です。
今後の展望・挑戦したいこと
── 今後の展望や、挑戦したいことについて教えてください。
このミッション、「広告による素敵な一期一会を紡げる人を増やす」というテーマは、当面変わらないと思います。
そのもとで、まずは100人規模でメンバーが活躍できるような会社にしていきたいというのが、当面の展望であり、挑戦したいことです。
── これから、どんな仲間と出会いたいと考えていますか?
ここまで話したミッションやバリュー、ビジョンに共感できる人ですね。
── スキル面では、どんな方が向いていると感じていますか?
特別な得意・不得意があるというよりは、ある程度なんでもこなせる「オールラウンダー」タイプの人の方が、広告の仕事には向いていると思います。
価値観に共感できて、スキル的にも一定の幅がある方であれば、うちの環境には合っていると思います。
応募者へのメッセージ
── 最後に、応募を検討している方へのメッセージをお願いします。
ここまでお伝えしてきた内容に、アドベートの価値観や雰囲気が詰まっていると思います。それらに少しでも共感いただけた方は、ぜひご応募いただけたら嬉しいです。
── 実際の応募状況についても教えていただけますか?
現在、毎月100〜200名ほどの応募があり、そこから採用されるのは1名いるかどうかという状況です。数字だけ見ると倍率は高いのですが、だからこそ一期一会で、価値があると思っています。
── 共感できた方には、ぜひ応募してほしいということですね。
はい。今日のお話を聞いて「良さそうだな」と感じていただけた方は、ぜひご応募をお待ちしています。
ありがとうございました。