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かいなのCREDO、詳しく社長に聞いちゃいました! 〜前編〜

かいなの始まりと「誠実」「感謝」

クレド(CREDO)とは会社で働くすべてのスタッフが目指すべき指針のことをいいます。
かいなにも5つのクレドがあります。

それは

  • エンドユーザー想い
  • クライアント想い
  • 仲間想い・自分想い
  • つくるを楽しむ
  • 誠実と納得

この5つです。

このクレドが私たちの働き方の考え方や行動の指針です。ここではかいなのクレドをよく知るために私が直接、加藤社長(以降:加藤さん)に聞きました。


かいなのクレド、ルーツはかいな前夜にさかのぼる

—かいなを起業する前はチラシやパンフレットをメインにした制作会社に勤めていた加藤さん。その当時は制作だけしていても、なかなか『関係が継続的で相手が喜ぶ事業』の実現は難しいという疑問を10年ぐらい持ちながら過ごしていたそうです。

加藤さん「当時はどうしても“創る”ことだけが目的になってしまい、人と人としてのお付き合いが一回限りで終わっていく関係で、そんな状況になんだか寂しいなと感じるようになっていました。この違和感がかいなの始まりなのかもしれません。それで仕事に対して誠実で相手が喜ぶ事業をしたいと思うようになりました」。


—そんな時に運命的な出会いをしたのが「萬勇鞄」様だったそうです。かいなで今もお世話になっており、お付き合いも継続している大切なお得意様です。

加藤さん「制作を進めていくうちに“1年後、2年後、3年後‥このブランドを長期的にこうしていきたい!”という思いが強くなりました。作ったらそれで終わりということではなく、お客さまと一緒にブランドを育てて行こうという想いが一番の根本にあります。この想いが今のブランディング会社「かいな」に繋がっています。この想いは開業して8年経った今も変わりません。

ブランディングの事業はかいなにとってベストな事業です。『誠実』であり『感謝が感じられる』『納得できる仕事』への想いから全てが始まっています。“作ったら納品して完結する仕事”のすべてにこうした想いがないとは言いません。でも、納得のいくものを作るという事業の形態を考えると制作会社としてではなく、『ブランディングの会社であるべき』という想いがスタートラインになっています」。


—単純な制作会社ではなくブランディングの会社としてかいなを始めた理由はこんなところに、、、。そして、この最初の想いがクレドとしても生きているのですね。それでもクレドとして言葉にするのには時間がかかったそうです。

加藤さん「実はこの想いをクレドとしてしっかりと言語化したのは最近のことです。この根っこの部分はクレド以前と以後で変わってはいません。まずはこの想いが社内のスタッフにしっかり伝わっていくことが大事だと思っています。

お客さまにもスタッフに対しても『誠実と感謝の想い』がベースにあって、それがあるからこそ作ることが楽しくなるんじゃないかなって」


—『誠実』、『様々な感謝の想い』が私たちかいなの根本にあるのは創業当時からの想いにあり、それを今も持ち続けているからなんです。そしてこの想いが「エンドユーザー想い」「クライアント想い」「仲間想い・自分想い」「創るを楽しむ」「誠実と納得」のクレドが生まれるきっかけとなりました。


ユーザー想い〜例えば想像を膨らませ、分析ツールを活用する

まずはエンドユーザーは何を考えているのかを想像すること

—実際のところ私たちは業務ではクライアントとは触れ合いますが、直接エンドユーザーと触れ合う機会がほとんどありません。では業務の中で「ユーザー想い」をどう実現すればいいのでしょうか。加藤さんは例を出して説明します。

加藤さん「では、ユーザーが求めるサイトとはどんなものなのかを考えてみましょう。

たとえばお客さんはどうして目的のサイトを、どのような方法で見ているのか。最近であれば多くの人は“スマホで画面を見て商品を選んでいる”といったことはすぐ想像できると思います。それ以外のこともわかる情報は少なくありません。“口コミを見るとこのブランドをこんな風に評価しているな”といったことは割と簡単にわかることだと思います。

こんな感じで、まずはエンドユーザーのことを想像してみます。私の場合はお客さんが実際に見ている状況なんかをイメージし、そこからいろんなことを逆算して考えていくことを基本としています。

私の場合はそうしたイメージが絵になって浮かぶんですよ。そういった想像の中でユーザーが期待している画面をイメージしてクライアントに提案します。その時には私たちの直接のお客様となるクライアントが期待して持っているイメージも浮かびます。

それを形にしてもらうために、どんなデザインにしてほしいのかをデザイナーに依頼します。これは『ユーザー想い』のサイトを作るために必要な流れです。ゴールから考えることでユーザーが求めるサイトのイメージをしっかり持つことができると考えています」。


—『エンドユーザー想い』の基本はまずユーザーのことを想像すること、つまり想うことから始まるということなんですね。作りたい人の作りたいものを制作するのではなく、使う人がいることをイメージしてみる。これが『エンドユーザー想い』の基本にあるんですね。


想像と組み合わせてキーワード分析、数値などに現われるユーザーの思いを汲み取る

—ただ、それぞれが考える個人の想像には少しづつ違いがあったり見当はずれなことも起こります。それを調整する意味で、エンドユーザーを想うにはデータも重要です。

加藤さん「想像だけでなく実際に出てくるデータも重要です。セッション数や離脱率などの数値、キーワードの分析などにそうしたものは現れてきます。こうした情報を組み合わせて、よりユーザーが求めるサイトを作成します。検索キーワードなどのデータはユーザーが調べたいこと、欲しいものが実際に形になって現れているものですから、それは具体的なもので、とても重要な情報です。

私たちはユーザーと直接関わることがないからこそ、数値やキーワードと向き合うことはエンドユーザーと向き合うこととすごく近しいものということになるのではないでしょうか。

こうすることでよりユーザーが求めている、満足していただけるものを盛り込んでいきたいと常日頃から思っています」。


—確かにデータにはそれぞれのユーザーの想いも現れますね。そうした情報を正しく読み取って使いこなすにはユーザーに向けた想像力も必要です。また、他にも自分や周りの人に置き換えてそれぞれの状況をかんがえてみることでもユーザーを想えると加藤さん。

加藤さん「例えば服が好きな人がいたとします。“服が好き”“いい服に出会えた”なんてことが
服が好きな人にとっては小さな幸せと呼べると思います。もし、何気なく覗いた通販サイトに自分が思っていた以上の好みの服を発見したとしたら、それは思いがけない小さな幸せです。

こうしたことを想像することが「ユーザー想い」に繋がっているんだと思います。更にそうした運命的な出会いをきっかけにして、その人の好きなブランドが増えれば、さらに幸せな気持ちが増えます。

こうした小さな幸せ、こうしたことを先にあるゴールとして制作側が想像できれば「ユーザー想い」のサイトが出来上がると考えています。

例えばこうしたユーザーは時には自分自身であったり、仲のよい友人、ちょっとした知り合い、架空の人物であったり、社内のスタッフ、、、、etc。色んな人に置き換えてゴールのイメージを探っていくことが、想像の花を咲かせるコツだと思います」。


—お話を聞いていると『ユーザー想い』はとてもクリエイティブなんだなと改めて思います。データと向き合う時もただの数値を眺めて見るだけではなく、その背後にユーザーの様々な想いや喜びを感じ取れれば、データは生きたものになるし、制作物にも必ず良い反応が出てくる、そんな風に感じました。

このクレドは私たちが心がけるべきものですが、確実に仕事によい反応を生むものなのではないでしょうか。

寄り添うだけでは「クライアント想い」に繋らない。未来を見据えた相互的な関係が真の「クライアント想い」になる。

クライアントの目指すさらに先にどんな将来があるか

—3つ目のクレド『クライアント想い』は比較的私たちにはわかりやすいことなのかも知れないと話を聞くまでは思っていました。クライアントの方々とは関わる機会も出てきますし、その依頼をかなえるということは業務の基本でもあります。

でも「クライアントに寄り添うだけでは『クライアント想い』にはなりません」と加藤さん。かいなのバリューに「伴走する成長マーケティング」という項目があります。「クライアント想い」になるにはまずお客さまと伴走し、この成長するマーケティングを目指していく必要があるということ。

加藤さん「かいなではお客さんと伴走=一緒に走っていくことを基本にしています。ですが視点はお客さまよりも常に先を見ていなければいけません。今現在の結果にこだわっていく必要はあります。でも、それだけでは足りません。お客さまの話に寄り添いながら、その先にどういった将来があるのかを強くイメージできるかがお客さまと一緒に成長していくために大事なことだと思います。

売上の目標の達成や、集客の構想の実現など、お客さまのお話される内容に寄り添いながら、その先にどういった将来があるのかを制作側が強く握っていること。これがあることで、お客さまのパーパスの実現のような大きな社会的実現も目指せるのではないかと思います。

ですので一番意識していることは『現状の結果へのこだわり』と『ちょっと未来の想像を制作側もしていく』ということです。

そして要望に応える、お客さまの望む将来に近づいていくために意識していることとはまた別のこともあります。かいなのスタッフももちろん成長しないといけないのと同時に、お客さまの知識やスキルなどもつけてもらう必要もあります。将来的な目標を達成するための効果の検証や、その実行力など、お客さん自身の力もつけていかなければ達成できないものもあります」。


—確かに一緒に走る時にはどちらも全速力で走れる状況を作っていかなければ遠くにある目標に届くことはなかなかできません。私たちかいなのスタッフとお客様、それぞれがしっかりと成長することでより大きな目標を実現できます。その時にはまずどこへ向かうのか、そしてその先にさらに何があるのかをまずしっかりと把握しておく必要があります。


クライアント想いのために相互的な関係をつくる

—より大きな目標を達成していくためにお客さまの成長も欠かせない、ということはよくわかります。

加藤さん「『クライアント想い』を実現するには制作に携わる私たちだけが一方的に想っているだけでは実現できません。お客さま自身も一緒に成長していける関係性、環境をつくることが必須なんだと強く思っています。

ですので、打ち合わせの際は担当者の方、経営者の方がどのくらいの認識をもっていらっしゃるのかを把握し、何をお伝えすれば次のステップに進んでいけるのかを考えていくことが私たちの役割だと思っています。

そういったことを考えることはもちろん僕らの成長にも繋がります。今やるべきことをタスクとしてやるということに加えて、定期的な打ち合わせのなかではクライアントも成長する、知識を増やしてもらうということも目指して臨んでいます。

業務の結果を出すことやお客様の満足いくものを作り、さらに先のことを考える、そうした相互の関係のなかでお互いに成長していくことも「クライアント想い」というクレドの重要な部分です」。


—お客さまの目線のそのさらに先に何があるのかということを考えること‥これは私たちの成長のためにも必要なことですし、お客さまと目標を共有することでより大きな目標も目指すことができます。

そしてそれをしっかりと実現していくためには想っているからこそやりとりができる関係性をしっかりと構築することにもつながります。そして、誰もが成長したいものです。お客さまと私たちがより強いチームになって、大きな目標を達成しお互いが成長するためにまずは私たちが真剣にお客さまと向き合っていくことが重要だと改めて感じました。


今回はクレドの誕生と、5つのうち『エンドユーザー想い』と『クライアント想い』を掘り下げて加藤さんに聞いてみました。

次回はこの後編、『仲間想い・自分想い』、『創るを楽しむ』、『誠実と納得』の三つのクレドについて、引き続き加藤さんとお届けします。乞うご期待。



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